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こんにちは!いちごです🍓
最近いちごの学校は体育の時サッカーしてるんですけど、2回ゴールして調子乗ってたらオウンゴールしました🙄⚽️
誰か運動神経が壊滅的ないちごに体育のセンスをください🥲🥲
𓐄 𓐄 𓐄- ̗̀⚠︎ ̖́-𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
・桃赤(赤桃)、黒白、水青(青水)など登場しますので、地雷さんはGo backを!
・🐇💜が女体化してます!
・皆様ご存知の名曲『𝓑𝓵𝓪𝓷𝓬𝓱𝓔 𝓝𝓮𝓲𝓰𝓔』を元に考えたお話の第4話です!
・センシティブ表現は恐らくないはず⋯!
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
それではどうぞ!
▧ 第4章〖 届かない手、叶わない夢 〗
しくじった。白雪姫に顔を見られていたとは想定外だ。その日は確か風が強くてフードを外していたんだ⋯油断した。
顔を見られているのであれば、これ以上の接触はしにくい。リスクが上がる。
赤「なんで、なんで⋯今度こそって⋯!!」
2度も失敗した。これでは何度殺そうとしても、失敗するに決まっている。
赤「救われたいよ⋯王子様⋯⋯っ、」
『救われたい』なんて吐き散らした。
“報われない” なんてありきたりな展開。
『待っててね。俺も待ってるから』
王子はそう言っていたけど、本当に待っているだけで俺は報われるの?
⋯そんな問いに、答えはなかった。
ねぇ王子。救われたい、報われたいの。 いきなり首を出してきた、ヒロイン気取りのあいつには負けたくない。譲れない。
赤「王子様に会おう⋯薬はないけど、」
そうでもしないと、心が落ち着かない。
・・・・・・
桃「りうら!会いたかったよ〜!」
赤「わっ⋯王子が姫でも何でもないりうらに抱きつくのはやめてよ。疑われるよ?」
そうしなければ勘違いしてしまうから。
また無謀な期待を抱いてしまうから。
桃「まあいいじゃん、許してよ!そういう気分だったんだし仕方ないじゃん?」
へらへら笑う王子の手がきらりと光った。
赤「⋯⋯え、何それ⋯指輪?」
桃「あ⋯⋯⋯うん、」
王子様の骨ばった男らしい手。その手の左の薬指には、陽の光に輝く銀色の指輪がある。
赤「婚約、指輪⋯?」
桃「⋯⋯⋯⋯うん」
王子は俺から目を逸らし、小さく返事をした。桃色の瞳に、赤は映らない。
桃「ごめん。りうらといる時は外しておこうって決めてたんだけど⋯今日に限って忘れちゃった。ごめんね」
桃「本当はこんな指輪、あの夜空の向こうに投げ捨てたいよ。今すぐにでも」
妙に淡々と言の葉を紡ぐ王子様。
いつもの優しくて落ち着く声は聞こえず、 まるで『心ここに在らず』というような
⋯⋯今にも消えてしまいそうな声。
赤「⋯⋯ねぇ、それについてだけど」
赤「王子様は、婚約して嬉しいの⋯?」
桃「⋯⋯それ、聞く⋯?笑」
赤「嬉しくないなら、逃げ出そうよ」
桃「っ⋯⋯そんな、こと⋯、」
赤「王子様が⋯“ないくん”が幸せになれる道を、りうらが導いてあげる。」
赤「だから⋯⋯一緒に逃げよう?」
『ほしいものなら奪いな』、そう育てられてきた。だって俺は美しい魔女だから。
美しさがほしければ、美しい女を殺し、顔の肌の細胞を研究した。珍しいものがほしくなったら、市場まで出て金持ちそうな老爺から強引に奪い取って逃げた。
今までずっとそうして生きてきた。ほしいものなら奪う、そんなことは俺にとっては当たり前だった。 だから、人生で初めて“どうしても奪えない人”に出会った時の感情は一生ものだ。
真っ直ぐ差し伸べた手は、ないくんの手の温もりに触れることはなかった。 代わりに俺の瞳には、頬に涙をつたらせながら下手な作り笑顔を浮かべるないくんが映った。
⋯ないくんは、白雪姫と結ばれることを選んだ。それが本望ではないとしても。
桃「⋯⋯⋯ごめん、ごめんね⋯。」
桃「俺は、王子として⋯りうらの手を取ることはできない」
赤「⋯どうして?りうらと幸せになろう?」
赤「ずっと後悔したまま天に召されるの?そんなのだめだよ、おかしいじゃん。」
桃「でも、俺が逃げたら⋯国が、」
赤「⋯そう、かもしれないけど⋯でも」
桃「⋯白雪姫も俺も逃げ出しちゃったら、国に大混乱を招くことになるでしょ?」
桃「だって⋯婚約済みの両者が城からいなくなるなんて、前代未聞だから。」
言われてみれば確かに白雪姫の犯した罪は簡単に許されるほどのものではない。城から逃げ出すなんて重罪だ。それに対して俺は、何ひとつ罪を犯していない。城に頻繁に薬を届けてくれる、善良な魔女だ。
それでもないくんに選ばれるのは俺ではなかった。 ないくんに愛されるのは、ないくんと永久の時を共にするのは白雪姫だ。
⋯⋯逃げようとしたのは、俺だけだ。
赤「⋯この前、言ってたくせに⋯⋯」
桃「⋯⋯りうら⋯どうしたの、?」
赤「“俺”じゃなかったの⋯?同い年なら結婚できるねって⋯あれ、嘘だったの?」
桃「っ⋯⋯⋯、」
男の俺が本気にしてごめん、ないくん。
おかしいよね、わかってる。でも俺は、嘘じゃないよって言葉を待っているの。
お願い。こんな俺を許して、認めて、愛してよ。白雪姫なんか忘れて、俺と───。
桃「⋯りうらってさ、 やっぱり男の子だったんだね。」
赤「⋯⋯⋯え⋯?」
桃「今“俺”って言ったでしょ?まぁ、言う前からバレバレだったけどね〜、笑」
目にいっぱいの涙を浮かべながら、わざとらしく笑い飛ばすないくん。なんだ、最初からバレていたなら諦められたのに。
赤「⋯悪かったね、男の子で」
赤「俺はないくんが思ってるほど綺麗な存在じゃないの。ましてや結婚なんて⋯」
桃「⋯それでいいの、いいんだよ。」
ないくんは俺を強く抱き締めた。
そして、俺の耳元でぽつりと呟いた。
桃「炎で雪を溶かせたら花は咲くのにね」
赤「⋯⋯⋯⋯?」
桃「⋯花みたいに、散りたいなぁ⋯⋯」
涙が一粒、床に落ちた。俺を抱き締めているないくんの手が震えている。 ああ、辛いんだね。俺と一緒なんだよね。
できれば助けてあげたかったよ、君を。
それほど影響力のある人間で生まれてきたかったんだけどなぁ⋯。
桃「⋯⋯最近ね、優しい風に乗ってどこかに逃げてしまいたくなるの。でも冬に花は咲かないから、散ることすらできない。」
桃「結局、親の前では無力な駒なんだ⋯」
赤「⋯耐えられないよね、きっと⋯⋯」
赤「俺もわかるよ。こんな気持ちの捨て場なんて、この世界のどこにもないから。」
桃「⋯りうら─────」
手の甲に唇を落とされたかと思えば、 不意に視界が明るくなった。フードでほとんど覆われていた視界が、一気に開けた。
その瞬間、俺は初めてはっきりとないくんの顔を見た。今まではフードのせいでぼんやりとしか見えていなかったから、その真の美しさに驚かされた。一切の濁りがない瞳が特に綺麗だと思った。
桃「ほら。やっぱり綺麗な顔だ、笑」
赤「⋯⋯⋯っあ、」
⋯あまりの美しさ故に、ないくんの顔だけでなく自分の顔まではっきり見られていることには、暫く気がつけなかった。
桃「綺麗な満月だね。本当に⋯綺麗だ」
赤「⋯ないくんは、月より綺麗だよ」
桃「⋯⋯!りうらはもっと綺麗だよ?」
赤「ううん、ないくんが国で一番綺麗だよ。奪ってしまいたいくらいに⋯」
桃「⋯なら奪っちゃってよ、俺のこと。」
赤「っえ、?」
桃「ふふ、笑 ごめんごめん、冗談だよ」
桃「りうら、ありがとう。またいつか」
赤「っ⋯⋯ま、待って⋯ないくん、」
切ない笑みを浮かべて去ってゆく君の背に、俺がどれだけ手を伸ばしても届かない。もう会えないような気がした。これが最後になってしまうのでは、と思った。
それでもこの手は、君に届かなかった。
𝓕𝓲𝓷.
約3000文字お疲れ様でした!
ばりばり切ないお話でしたね😢💓
いちごは単純なハッピーエンドよりこういう報われないどろどろ系とか思い違い・すれ違い系の方が好きなんですよ︎💔❤️🩹
皆さんはハピエン派ですか?
それともいちごと一緒派ですか?
欲張りすぎはよくないけどコメントほしいなぁって、、、お願いします😖💬
<補足>
🐶🩷さんの『待ってて』の意味⋯⋯
第1章に『待っててね。俺も待ってるから』という🐶🩷さんのセリフがありましたよね!『待ってるから』は🐤❤️さんがフードを外して顔を見せてくれることを指すと文脈からわかると思います!
では『待っててね』はどうでしょう?
これは今後のネタバレ要素を少し含むので第1章の補足には書かなかったのですが、現在の🐶🩷さんは国外逃亡も死人も避けて“幸せ”を見つけようとしています
もちろん自分自身の幸せもそうですが、白雪姫や誰よりも大切な🐤❤️さんたちも幸せになれる未来を描いているのです✒️💭
ただこれはあくまで現時点ではのお話なので 今後の展開でこれがどう変わってくるかはお楽しみになります🫶❤️🔥
『花』や『炎』、『雪』の比喩⋯⋯
作中で何度か出てきているこれらの表現は3人の主人公を比喩しています😳✨
『花』は🐶🩷さんのことです🌸🌷
メンカラと🐶🩷さんの『炎で雪を溶かせたら花は咲くのにね』というセリフのためなどの理由で『花』にしました!
『炎』は🐤❤️さんのことです🔥❤️🔥
これも🐶🩷さんと理由は同じです!
『雪』は🐇💜さんのことです☃️❄️
これも上記2人と理由は同じで、あとはこの世界では🐇💜さんは白雪姫なので『雪』にするのが妥当だと思ったからです!
いちごはこれ気に入ってます🫶💕
この作品のアピールポイント⋯⋯
やっぱり曲パロなので歌詞がたくさん入ってますから探してみてくださいと伝えたいです!!多少歌詞変えてますけどね
いちごは自担のマスカレードダンスや零番街みたいな曲の背景が決まっているひとつの物語みたいな曲が大好きで、同じく🐇💜さんのお姫様系の曲に隠された切ないお話みたいなのが大好きなんです🥲🫰
だから今後も曲パロの作品が多いかと思います! 以上です!
ご覧頂きありがとうございました🥲🙇♀️
❥ 𝓷𝓮𝔁𝓽 ⋯ 〖 届いた手、叶った夢 〗