こちらはirxsのnmmn作品になります
ご本人様には全く関係ございません
全て筆者の妄想です
BL要素、キャラ崩壊有り
水赤(微々赤水) 長め
ここまで大丈夫な方のみどうぞ
「首出せ」
「…???」
突然リウラから意味不明な頼みをされ、首をかしげるホトケ
疑問に思いながらも首を出すと、がちゃりと何かが付けられる
「これ…首輪?」
「うん。触っても良いけど強く掴まないようにね」
最悪死ぬから、とリウラは意味有りげに呟いた
「え、これもしかして僕はりうちゃんのモノであるという印なので」
「違う」
バッサリとホトケの台詞を遮るリウラ
「はっきり言って、まだ信用出来ない」
「…うええっ!?酷くない!?」
「いや、まさか試験だって見破られるとは思わなかったから」
入隊希望者がダイスに入る資格が有るのか試す抜き打ち試験
内容としては、ボス(リウラ)が敵襲に合い殺されそうになったらどうする?というのを確認する為の物だったのだが
ホトケは其れが試験であるとあっさり見抜いてしまったのである
(詳しくは前回)
「観察力は有るみたいだし、使えそうではあるんだけどさ」
やっぱお前信用出来ないとでも言うかの様に目を細めるリウラ
「なんでよぉっ!僕合格したじゃん!」
「もし仮にあそこで俺を守る様な行動してたらちょっとは信頼出来たけどね」
「試験だって気付いてないフリすれば良かった…」
「大体お前元敵幹部だし初対面でスキスキ言ってくるキチガイなんだから元から信頼ゼロどころかマイナス行ってんだよ」
「まぁ辛辣なりうちゃんも可愛いけどね」
「そういう所だよ」
ぶれないホトケにリウラは胃が痛み始める
「…ところでさ、なんで試験だって分かったの?」
「言わなかったっけ?」
「一番最初に違和感を感じたのどこなの」
「あぁ、そういう話ね」
うーんと悩むような仕草をするホトケ
「どーしても知りたいならぁ…ほとけっち教えてって言ってくれたら良いよ」
「…なんで?」
「だって一回だけじゃん!!!ほとけっちって読んでくれたの!!!」
「ほとけっち教えて」
「しょうがないなぁ~そんなに言うなら」
「…」
「イヤンそんな冷たい目しないでよ♥️」
「きっっっっっっっっ」
「一番最初に違和感感じたのは…いふくんが出てった時かな」
「そんな早くから?」
「うん。だってあの人めっちゃ僕の事警戒してるように見えてたからさ。その僕を大切なボスと二人きりにするかな~って」
「…まぁ確かに」
今回の試験では、ボスを助ける為に動ける人間がホトケしかいない状況を作り上げる為、イフには退室してもらった
イフがホトケとリウラを会わそうと判断したのも、自分が見守っている事前提だったからである
「でもちょっとあれ?って思った位。あとはいふくんが出てった後、入れ替わりみたいにアニキが入ってきてタイミング良すぎでは?って思ったやつ」
「…確信したのは?」
「いっちばん最初にアニキが撃った銃が、空砲だって気付いた時」
ボスを殺しに来たのに殺傷能力のない空砲持ってくるのは意味分かんないからねぇ、と呟くホトケ
「音は実弾入ってる時とそっくりだったけど、りうちゃんあの距離で撃たれてかすり傷の一つも無いのおかしくない?って思って。あとはそうだなぁ…もしアニキが本当に警備の人とかも全員倒してここに来たんなら、流石に異常を感じて直ぐに構成員が集まると思ったのに全然来ないから其処もおかしいかなって。あとはアニキの動きがなんか力を調節してるみたいに見えたのと、りうちゃんの」
「分かったもう良い」
次々と理由を挙げていくホトケに、リウラは若干の恐怖を覚えていた
コイツが敵組織から居なくなったのは幸運と思うべきか
「…ほとけっち本当に下っ端だった?」
「実戦には激弱だったからね」
「今一寸だけお前が入ってきてくれて良かったって思ってる」
「…デレた!!!りうちゃんデレた!!!」
「前言撤回やっぱお前きもい」
「んで、この首輪って何?やっぱりコレはりうちゃんの所有物という証」
「だから違うって」
ホトケの首に付けられた鉄製の首輪
サイズは小さめだが頑丈に作られている
「その首輪はウチの幹部が作った特別製でね。無理矢理外そうとしたら毒針刺さってお陀仏になるよ」
「…わぁお」
首輪をベタベタと触っていたホトケは動きを止める
「あとGPSとか心拍計とか色々くっついてるから、ほとけっちが今どこいるかとか、生きてんのかとか全部見れるからね。脱出とかは企まない方が良いよ」
「幹部に対する対応じゃ無くない…?」
「まぁいずれ信用出来るようになってきたら外すのを考えてあげなくもない」
「僕頑張ります!!!」
「ん、がんば」
気合いを入れるホトケに適当に返事するリウラ
「じゃあ早速バンバン働いてもらうから、着いてきて」
「はいっ!!!」
「はい、コレ」
「…?」
到着した先でリウラから大量の紙を渡され困惑するホトケ
「何だと思う?それ」
「大量の書類にしか見えないです」
「はい、処理頑張ってね」
「ちょっと説明が欲しいかな!!」
手渡された書類の重さに顔をしかめながらホトケはそう言った
「戦闘報告書やら情報屋からの情報やらなんやら色々と入ってる書類の山。全部丁寧に読んでください」
「りうちゃん僕の事信用してないんじゃないの?そんな重要そうな仕事僕がやっちゃって大丈夫なの?」
「マジで俺が見ないといけない重要な書類はそん中に入ってないから。大体どうでも良い奴だから」
「どうでも良い奴のボリュームが凄い…」
「あとそれ全部読んだ後、俺に伝えないといけない様な部分を要約して俺に全部話して?ほとけっちそういうの得意でしょ?」
そこまで聞いた後、呆然と書類の山を眺めるホトケ
流石にここまで面倒な仕事を押し付けたら俺の事嫌いになるだろう
「…これを全部やるんですか?」
「うん」
「こんな…長時間掛かりそうな仕事を?」
「うん」
「此処で?」
「うん」
「りうちゃんの部屋で!?」
「…うん?」
「このりうちゃんの良い匂いが充満しているこの部屋で長時間りうちゃんの為に働けるんですか!?」
「…」
コイツの変態具合を舐めていたと
リウラは深く深く思った
結論から言うと
「(コイツ死ぬ程使える…!!)」
今まで夜遅くまでヒィヒィ言いながら書類整理を行っていたのが馬鹿らしくなる位に楽に終わった
しかもその間リウラの部屋を漁る事も無く、変態じみた行動をする事も無く、黙々と与えられた業務をこなしていた
リウラは一度退室し、ホトケが働く様子を隠しカメラで監視していたのだが
「(何もおかしな素振りはしていなかったし…多分監視カメラにも気付いてない)」
何よりもリウラが驚いたのは
「(アイツあんなマトモそうな行動出来たんだ…)」
失礼ですね
「悔しいけどほとけっち滅茶苦茶使える」
「えぇ?そぉかなぁ~?」
照れたようにニコニコしているホトケ
先程まで仕事に励んでいた人間と同一人物とは思えない
「…俺の書類整理係に任命ね」
「これからもりうちゃんの部屋で働けるの???」
「いやそれは分から…うん分かった俺の部屋でやって良いからそんなキモい顔しないでマジで」
今まで書類整理係という仕事は存在していたのだが
其れを就任した構成員が辞めさせてくれと直接リウラに直談判しに来る位には人気が無い仕事だった
理由としては単純に仕事量が多すぎる
膨大な量の書類を一つ一つ丁寧に処理し、大事なところのみリウラに伝える
この作業を一日何時間も行わなければならない
それと同時に普段の護衛などの仕事も並行して行う
しかも、書類の殆どがさほど重要では無い物であり「この仕事本当に組織の為になっているのか…?」という思考に陥る
精神的にも肉体的にもキツイ仕事なのだ
「…この仕事どう?」
「頭おかしくなりそう。正直りうちゃんの部屋で働けるっていうオプションが無かったら割と本気で脱出考えてた」
「逆にそのオプションでやる気になれるの凄いね」
疲れたよぉ~りうちゃ~んと抱き付いてくるホトケを避けながら、リウラはこう言った
「一応ほとけっち幹部だから報酬とかも考えてあげなくもない」
「…ほうしゅう?」
「ウチの幹部になった時点で衣食住は保証しといてあげるから。感謝しろよ」
「んでその報酬っていうのは?」
「この仕事結構大変だからね。給料とは別のボーナス的な?」
「ご褒美ってこと?」
「…まぁそうだね」
期待の籠った声でそう尋ねたホトケに、リウラは眉をしかめる
「言っとくけど何でも良いわけじゃないからね。出来る範囲の物だから」
「…じゃあさ」
目を爛々と輝かせたホトケはこう言った
「ハグしてよ!!」
「…???」
「僕りうちゃんにハグしてもらいたい!!」
準備は出来てると言わんばかりに手を広げるホトケ
「…やっぱお前変わってんね」
「そうかな?」
褒美をやると言われたなら、殆どの人間が金か休みを求めてくるというのに
…ハグしてもらいたいなんて
「良いよ。やっても」
「…良いの!?」
「何驚いてんのさ」
「いや…てっきりキモがられるかと…」
「まぁキモいはキモいけど」
ここに来るまでにしつこく身体検査は行ったのだ
リウラを殺すために何かを仕込める筈が無い
「…おいで」
軽く腕を広げ、リウラはそう呼び掛ける
「…っ~✨」
それを見て嬉しそうに目を輝かすホトケ
ホトケは思い切りリウラに抱きついた
「…本当にこんなんで良いのかよ…」
「良いよ充分すぎるよ!!あやばいめっちゃ良い匂いする」
髪さらさらだ~と言いながら頭を撫でてくるホトケに耐えきれず、リウラはこう言う
「もう良いでしょ。あんまり髪触んな。くすぐったいから」
「もうちょっとだけ許して…あぁ…りうちゃんあったかい…」
「きっしょ」
そんなことを言いながらも、ガッツリホトケと密着しているリウラは何だか体が熱くなってきた
ホトケと密着してるせいだ。きっとそうだ
「(別に照れてる訳じゃ無いし)」
「りうちゃん抱き締めやすい…可愛い…」
「…は?」
バギャッ
「お゛ぇ゛っ!?」
「お前今なんつった?」
「え、あ、え」
急に蹴り飛ばされた腹を押さえて呆然とリウラを見詰めるホトケ
「抱き締めやすい?俺が小さいって言いたいの?ねぇ」
「え、りうちゃん…?」
「次言ったら死刑な」
永久凍土よりも冷たい目をするリウラを見て、ホトケは何かを察する
「もしかして身長低いの気にして」
「うるせぇこれから伸びんだよ黙れお前マジ(自主規制)」
「身長低いの気にしてるりうちゃん可愛いいいいい!!!」
「(自主規制)」
地雷を遠慮無く踏むタイプのホトケである
<読まなくて良いです>
最後の方の会話要らなかったですね
毎回長くてすみません
フォローしてくれた方にフォロバ返すの辞めます
ご了承下さい
あと♥️1000↑ありがとうございます
ノリと雰囲気と勢いで成り立っている作品ですが、今後ともよろしくお願いします
次回:二人のヲタクに挟まれ疲弊するリウラ
お察しかと思いますが名前だけ出てたあの方の登場となります
閲覧ありがとうございました
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