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1937年4月30日。
プラハが落ちて十日目。
極東の太陽が、世界の目を奪う。
臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
大本営陸海軍部、4月30日午前6時発表。帝国陸海軍は、本30日未明、中国大陸において中華民国、
中華軍閥軍と戦闘状態に入れり。帝国陸海軍は、本30日未明、中国大陸において中華民国、
中華軍閥軍と戦闘状態に入れり。今朝、大本営陸海軍部からこのように発表されました。
中華民国最大の危機が、襲い掛かる。
5月1日、南京、中華統一戦線首脳会談
王寵恵「それでは、今から日本軍への対応等を考えてゆく。意見があるものは?」
………
王寵恵「では、現在中華民国で考えられている戦略を話す。
まずは、防衛戦。
現状、兵の配備が間に合っておらず、華北の防衛については絶望的となっている。
その為、住民を少数の兵で避難させながら撤退戦を開始する。
華北からの撤退が完了次第、黄河流域を使い防衛戦を行う。
黄河を使ってでの防衛で、最低六ヶ月は持つとされている。
奴らは大陸、つまり満洲から攻めてくると思われている。
その後、敵の充足が崩壊次第一斉攻勢をかける。
龍雲「ふむ…良い作戦と思う…だが…」
王寵恵「だが?」
龍雲「これでは確実に南京は陥落必至だ。」
王寵恵「何故そうなる。」
龍雲「貴様は奴らが島国であること、そして英国の仲間であることを知らんのか?」
王寵恵「…なにが言いたい。」
龍雲「奴らは海軍大国というわけだ。その力は…アメリカともイギリスとも肩を並べる…
3週間後、黄河流域
日本兵「撃てぇー!撃てぇっー!」
ドドドドドドド!!
軽機関銃が、敵の根城を食ってゆく。
ドンッ!ドンッ!
中華兵A「砲、砲だ!早く彈を込めるんだ!」
中華兵B「ならお前も手伝え!」
中華兵A「おれはお前を守
グシャァ。
冷静に、現実を突きつける。
頭が吹っ飛んだ彼には、もう何も出来ない。
冷たい、生温い血が、兵士らの頬につたる。
6月2日第二次中華統一戦線首脳会談
王寵恵「くそっ、何故だ!」
龍雲「だからいっただろう、奴らは海軍大国と。今回は関係ないが。」
王寵恵「…おい下等兵、現在侵略されている場を赤に塗って示してくれ。」
下等兵「了解しました。」
下等兵「現在、大日本帝国(肌色)により征服された地はこの様になっています。」
龍雲「…ふむ、いまだ黄河で防衛が出来ているのか?」
下等兵「一部戦線では補給の辛い場所があるようですが、概ね防衛成功です。」
龍雲「分かった、ならば余った兵力を南京…いや、沿岸部全域に配備しろ。」
王寵恵「何を言っとるんだ貴様は!防衛に成功しとるなら、反転攻勢を…!」
龍雲「ほう、では貴様は奴らは上陸作戦を展開しないと?」
王寵恵「うぐ…」
龍雲「奴らは今すぐにでも、青島、南京、上海を征服できる。それ程の海軍力だ。」
わかったなら…警戒を怠るようなことをするな。