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何もする気力がなく、自室に戻る。部屋には小さなベット、机、椅子、窓がある。窓には鉄格子がしてあり、逃げ出せる隙間はない。
エリック「……」
襲撃される事も処刑される事も、私にとってはどうでもいい。身近に死があるのにも関わらず他人事のようにそう考える。
自室に戻って6時間ほど経ったのだろうか。どうやら眠っていたらしく、外は暗闇に包まれていた。その時、部屋の扉がノックされる。
ああ、殺されるのか?そう考えながら扉を開けると前に立っていたのはアーニーだった。
アーニー「………今晩は」
こんな小さい子が人狼なのかと不思議に思っていると、アーニーはずかずかと部屋の中に入ってくる。とりあえず部屋の扉を閉めて、相手に話しかける。
エリック「何か用ですか?」
アーニーは何も言わず椅子に座り、机に顔を伏せる。
思ってもいなかった行動に少し驚いているとアーニーが口を開く。
アーニー「……眩しいんだけど。寝ないの?」
事情は分からないが意外に強い口調が少しおかしく感じ、ふっと笑う。
エリック「はいはい。寝ますよ。」
部屋の電気を消し、机に突っ伏しているアーニーの肩に布団をかけてからベットに入り目を閉じる。
アーニーはここに来るまでに一緒に来たのであろう父親と離れている。雪崩に巻き込まれ亡くなったのだろう。その寂しさから人の部屋に来たのなら納得が出来る。
そんな事を考えている内に気付けば眠りについていた。