−srf sideー
翌日、待ち合わせ場所で待機する。
凪ちゃんと遊ぶ時に何を着ればいいか迷い、
二人っきりの遊園地という事実にドキドキして眠れずに寝不足気味だ。
そわそわしていると、向こうから凪ちゃんが走ってくる。
ーーー綺麗だ
モード形の服装は、凪ちゃんのすらっとした体型によく似合う。ランウェイを歩いていてもおかしくないくらいだ。
髪型はハーフアップのように結ばれており、とにかく美しい。
skng「お待たせ〜。待ちましたか?」
srf「凪ちゃん…。めっちゃ綺麗…。」
skng「そうですかw?ありがとうございます。」
skng「セラ夫も–」
skng「!?」
skng「セラ夫。」
srf「何?」
skng「今すぐ服を買いに行くぞ。」
srf「??なんで??」
skng「いいから行くぞ。」
腕を引っ張られ某服販売店に入る。
突然でびっくりしたが服を一緒に買うのも、デートみたいで嬉しいし、とりあえず着いていくことにした。
そこからが大変だった。
凪ちゃんはまるで俺を着せ替え人形のように様々な服を着せてはやめ、着せてはやめ、を繰り返す。
約一時間ほどその作業を続け、凪ちゃんは満足げに選んだ服を購入して俺に着せた。
凪ちゃんはセンスがあり、素人の俺から見ても凄くオシャレなコーデになっている。
凪ちゃんのモード形スタイルともマッチしているコーデで、まるでカップルのようにも見えなくはない。
skng「よしっ。これでOK。」
srf「ハァ…、ハァ…、超疲れた…。」
skng「結構似合ってるんじゃないですか?」
srf「そう…?ありがとう…。」
skng「それじゃ、行きますか」
srf「うん!」
そうして遊園地に向けて足を運んでいく。
服を選ぶのは大変だったが、とてもオシャレで、何より凪ちゃんに選んでもらった服という特別感でテンションが上がる。
駅に向かい、ホームに行き、電車に乗り込む。
電車の中は日曜日ということもあり、ぎゅうぎゅうだった。
srf「凄い狭いね…」
skng「えぇ…押しつぶされてしまいそうです」
凪ちゃんの細い体なら、本当に潰れてしまいそうなくらい狭い。
スペースを確保しようと動いたその時。
電車がカーブに差し掛かり、揺れる。
その影響で、凪ちゃんの体と密着する。
srf「うわっ!」
skng「おわっと…!」
srf「ごめん!大丈夫?」
skng「えぇ…なんとか…。」
凪ちゃんの頬が胸に当たる。
なんだがとても恥ずかしく感じる。
顔を少し赤らめ、心拍数が上がる。
もう少しで目的の駅だ、耐えろ。
耐えろ、耐えろ、…
ドアが開く、目的の駅に着いた。
急いで電車を出る。
危なかった。
srf「凄いぎゅうぎゅう詰めだったね…死ぬかと思った」
skng「同感です…」
srf「気を取り直して、遊園地に行くぞ!」
skng「行くぞ〜!」
ーskng sideー
朝、起きてすぐに準備をする。
今日はセラ夫と遊園地に行く日だ。
髪を結い、今日はモード形で出陣する。
待ち合わせ場所に向かい、セラ夫に会いに行く。
いた。
セラ夫を呼ぶ。
skng「お待たせ〜。待ちましたか?」
srf「凪ちゃん…。めっちゃ綺麗…。」
skng「そうですかw?ありがとうございます。」
skng「セラ夫も-」
skng「!?」
ふと気付く。
ーーーダサい。
いや、セラ夫ならおかしくない。
暗殺者として生きてきたんだ。服に興味がない可能性だって十分にある。
だが、ダサい。
まるでさつまいものようなカラーに、部屋着のような質感。
遊園地には余りにも合わなさすぎる。
skng「セラ夫。」
srf「何?」
skng「今すぐ服を買いに行くぞ。」
srf「??なんで??」
skng「いいから行くぞ。」
そのまま某服販売店に入る。
セラ夫の服を今すぐ選ばなければ。
様々な服を試すこと約一時間。
我ながらあっぱれなコーデを完成させた。
私のモード形コーデともマッチする完璧なコーデだ。
並んで歩くとカップルに見えなくもないが、よしとしよう。
skng「よしっ。これでOK。」
srf「ハァ…、ハァ…、超疲れた…。」
skng「結構似合ってるんじゃないですか?」
srf「そう…?ありがとう…。」
skng「それじゃ、行きますか」
srf「うん!」
そして、遊園地に向けて足を動かす。
だが、道中の電車がものすごく混んでおり、ぎゅうぎゅう詰めだった。
srf「凄い狭いね…」
skng「えぇ…押しつぶされてしまいそうです」
セラ夫がなんとかスペースを確保してくれて、少しだけ楽になった。
srf「凪ちゃんキツくない?」
skng「はい、ありが-」
更にスペースをもう少し広げようとした瞬間。
電車がカーブに差し掛かりものすごく揺れた。
スペースは完全に無くなり、セラ夫と密着してしまう。
srf「うわっ!」
skng「おわっと…!」
srf「ごめん!大丈夫?」
skng「えぇ…なんとか…。」
頬に何かが当たる。
目の前にはセラ夫の大胸筋があった。
なんとかして顔を動かそうとしたが、満員すぎて動かせない。
セラ夫の胸は大きく、どこか安心感がある。
だがそれ以上に恥ずかしかった。
心拍数が上がり、顔を赤らめる。
あと少しで駅に着く。
耐えろ、耐えろ。
耐えろ。
電車がホームに着き、急いで電車を出る。
危なかった。
srf「凄いぎゅうぎゅう詰めだったね…死ぬかと思った」
skng「同感です…」
srf「気を取り直して、遊園地に行くぞ!」
skng「行くぞ〜!」
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skng(セラ夫の胸…あったかかった。)
srf(凪ちゃんのほっぺた…あったかかったな。)
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