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ある夏の日、

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ある夏の日、

3 - #3 過去

♥

1,220

2024年11月07日

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sha「次は映画行こか?」



恋人繋ぎをした手を

シャオロンは少し力を入れて


ニッと笑った



rb「…ええで。」



お前が楽しそうならなんでもいいか。



そう思って

シャオロンの後ろをついていく


rb (…まだ握ってる)


ちらっと自分の手を見る。





sha「なぁ知ってるか?」


数分経った頃

シャオロンが口を開いた



sha「運命の相手って2人いるんやって。別れを知らせてくれる人と、永遠と共に生きる人だってさ。」


rb「、それは聞いたことある…。相当前から伝わってるんやな」



誰がこんな言い伝えを作ったのかは知らない。


俺、一人目にも会ったことないよな


……別れを知らせてくれる…か。



……



遠い昔の記憶が蘇る














「はよ行こっ!」



いつも俺を光差す方へと導いてくれた

…笑顔が素敵な男



どんな時でも輝いていて

俺はそれに憧れてたんだっけ…。



それまでは幸せだった


最後までこの男と一緒にいられると思った。



…そんなことは夢のまた夢。






突如始まった「 魔 神 戦 争 」。


始まりの合図は今まで経験したことの無いような

自然災害からだった。



暴風雨

地震

津波

火山

竜巻

洪水…



その他諸共すべて同じタイミングで起こった、

神々の戦争。


誰がどうやって止めたのかは知りもしない。




…あの揺れと、

鳴り止まなかった雨、そして雷の音、

誰かの助けを求める声は

忘れられもしない。



隣にはいつも君がいたね。


だけど最後だけは、







rb「や、めて…ッ!!いかないで…!!!」



どれだけ涙を流しても叫んでも

気にも止めなかった。



「ええから。ロボロは安全な場所におってな」



ニカっと笑ってから

この家から出ていってしまった。



まだ外にいる人達を避難させてくる…、と。



rb「ぁ”ぁあああ”…」



外に出たら即死してしまう。

必ず神に殺されてしまう。



俺は震えて足が動かなかった。

勇気が出なかったんだ。




どうせアイツも死んじまう。


俺は何をすればいい?


少しでもなにか役に立てないか…、、



ドォーンッ!!!



突然大きい音と共に地面が揺れる


その衝撃で俺がいた建物は全て崩れ落ち、

そのまま下敷きになってしまった。



どう足掻いても動けない。


体が圧迫され呼吸がしにくい。



雨や雷が降る中、

意識を失いそうだった。



周りに人間は居ないか…?


どうか…助けて…



見渡している時、見てしまった



rb「…ッ、ぇ?」



身体中赤い液体がこべり付き、

そのまま地面に伏せている人間が。



rb「____、、?」



…俺の大好きな人だった。



rb「ぁ”…、、ぁあああ”あぁ、」



どれほど泣き叫んだか。

そこからなんと言ったか…、

俺の体が思い出させようとしてくれない




いつの間にか意識は失い、

神と成り上がっていた。


成仏もできない。


転生したくても

この世に未練が無くとも…


ずっと神でい続けなければならない。












rb「はは、…、懐かしい…」



sha「ん~、どうしたん?そんな顔して」



俺の視界に入るように顔を覗き込まれる。



rb「昔の事を思い出して…。」


sha「…昔って、人間のとき?」



rb「…うん」





俺は過去の事をシャオロンに話した。



sha「……、」


目を見開いて、

驚いたかのように俺を見る



この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

すきー!(*^◯^*)」

ユーザー

人間の時の話し、、、泣けるやっぱり天才やん!今話も最高<( T ⩌ T)> !!

ユーザー

やっぱくぜ。さん神です...✨️ 続き楽しみにしてます!

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