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ーよく合いますねー
夢主(心の声):
フリーゲーム即売会。
会場は今日もいつも通り賑やかで、
あちこちから出展者の声が飛び交う。
「新作ホラーRPGです!」
「体験版もありますよ!」
隣のブースの声が耳に入るけど、
私はそれどころじゃない。
今日も――彼が現れた。
そう、毎回必ず現れる常連客。 大怪獣様だ。
糸師凛: (無言で商品を指差す)
「……これ。」
夢主: 「あ、ありがとうございます。」
(慌てて商品を包みながら)
この人……毎回来てくれるのは
ありがたいんだけど……怖いんだよなぁ。
イケメンではあるけど……存在感が圧倒的すぎる。
糸師凛: (スッと包まれた商品を差し出す)
「……サイン。」
夢主: 「は、はいぃぃっっ!?!?!?」
(心臓が跳ねる音が聞こえそうなほど慌てる)
夢主(心の声):
「怖い怖い怖い……何、この圧……!」
糸師凛: (少し苛立ったように)
「……チッ。」
夢主(心の声):
彼は私のイベントブースに、毎回現れる――。
そして、商品を買ってくれるだけじゃなく……。
糸師凛: 「前作のボスはぬりぃ。」
(冷静に鋭い一言を放つ)
糸師凛: 「謎解きが単純すぎる。」
「ストーリーも中盤でダレた。 もっと緊張感を持たせろ。」
(容赦なく言い捨てて立ち去る)
夢主(心の声):
サインのお礼なんてとんでもない。
むしろ、大怪獣のブレス並みの
破壊力で置き土産のような文句を投げつけてくる。
夢主: 「あ、ありがとうございましたぁぁ……。」
(やっとのことで声を絞り出す)
夢主(心の声):
「……あ、でも今回は怒られなかった……かも……?」
夢主(心の声):
正直に言うと、私は彼が少し……いや、かなり苦手である。
でも、彼が本気で私のゲームを
楽しんでいることだけは……伝わってくる。
夢主(心の声):
即売会、終了――!
今日も無事に終わったけど……あの人、今日はブレス(=ダメ出し)浴びせてこなかったな。
夢主:
「まぁ、毎回的確すぎて、
こっちのクリエイター魂に
火をつけくる火力はいなめない。」
夢主(心の声):
「苦手は苦手…… 間違いない。
でも…
喜んで欲しいなって思う。」
それに……
本当にやりこんでくれてるから……。
(少し微笑む夢主)
「それは素直に、嬉しい。)
(ふと、遠い記憶がよみがえる)
夢主(心の声):
「そういえば、昔近所に住んでた男の子に、学生時代初めて作ったゲームをあげたなぁ……。」
(懐かしい笑顔を浮かべる)
「怪獣をモチーフにしたゲーム。あの子も喜んでくれて……すっごい鋭い感想をくれる子だった。」
夢主(心の声):
「元気にしてるのかな……どことなく雰囲気が、
大怪獣様に似てる気がするけど……。」
(首をかしげながら)
「まぁ、あの子の方が
だいぶ 可愛かった気がするけどね。」
さぁ、もう一踏ん張りして片付けますかっ!
ーーーーー
(帰り道)
夢主:
「いやー寒くなりましたなぁ……。」
(コンビニで仕入れた晩酌セットの袋を揺らしながら歩く)
頬を撫でる、
少し乾いた冷たい風が冬の訪れを教えてくれる。
(ふと月明かりに誘われ、夜空を見上げる)
夢主:
「あ、月が綺麗……!」
(近くのベンチに気づいて、笑顔を浮かべる)
夢主:
「今日はここで月見酒と洒落込みますか!」
(ベンチに腰掛け、晩酌セットを開ける)
夢主(心の声):
イベントが終わった後のこのひとときがたまらない。
――でも私は、あることをすっかり忘れていた。
夢主(心の声):
お酒耐性がゼロだということを――。
そう、浮かれている人間の迂闊な判断ほど、
ろくなものはない。
ーーーーー
(暗転)
???:
「おい、起きろ。」
夢主:
「お母さーん……あと5分……。」
お母さん?:
「誰がお母さんだ。いい加減にしろ、起きろ!」
夢主:
「ひゃいっ!?へっ……にゃあぁぁぁぁぁあ!!」
糸師凛:
(眉間にしわを寄せながら)
「おい、黙れ。そして離せ、殺すぞ。」
夢主(心の声):
「私の頭はパニックだ――。」
「なんで、どうして、あの大怪獣様が目の前にいるの!?」
夢主(心の声):
「……あ、そっか、これは夢だ……。」
(無理やり笑顔を作りながら)
夢主:
「あはは……なんか、よく会いますね……。」
あとがき
サインとかいわなそうなタイプなのに、
意外とミーハーなとこあったら
可愛いなと思います笑
一極集中型の凛ちゃんは、1度ハマったらずっと好きで、複数作品より、本当にお気に入りを繰り返してみるタイプだったらエモい、、、