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マナが「好き」って言ったとこで完全に持ってかれた…!!😭💕 今までずっとライばっか一方的に想ってる感じだったから、マナの方から言ったのが尊すぎて無理!しかもそれに照れてるライの「もう一回」は反則じゃない?🫠💘 「前世の俺、最後置いてった」からの「今度は長生きする」の流れで泣いた…ぴえん超えてぱおん🥺💦 二人がやっと幸せ掴んでるの見れてこっちまで嬉しくなる!次の話も絶対読む!
六月。
梅雨入りした学校は、毎日じめじめしていた。
「うわ、髪終わった」
朝、教室へ入ってきたマナが鏡を見ながら騒ぐ。
湿気でふわふわに跳ねた髪。
ライはそれを見て、小さく笑った。
「別に変じゃない」
「いや変だって!」
「かわいい」
「……は!?」
マナの動きが止まる。
周りのクラスメイトたちもざわついた。
最近、ライは隠さなくなっていた。
前まではマナにしか見せなかった感情を、平気で人前でも出してくる。
そのたびにマナの心臓がもたない。
「ライお前ほんと急にそういうこと言うよね!?」
「思ったから言っただけ」
「思っても飲み込め!」
ライは少し首を傾げる。
本気で分かってない顔。
マナは頭を抱えた。
でも。
そんなふうに真っ直ぐ好きを伝えてくれるのが、少し嬉しいと思ってしまう。
昼休み。
今日は雨だったので、二人は空き教室で昼を食べていた。
窓に打ちつける雨音。
二人きりの静かな空間。
「……平和だなぁ」
マナがぽつりと呟く。
「ん」
「なんか不思議」
「何が」
マナは牛乳パックを弄びながら笑った。
「百年前の俺ら、病院ばっかだったんだなって」
ライの手が少し止まる。
マナは最近、前世の記憶を少しずつ思い出していた。
全部じゃない。
でも断片的に蘇る。
病室。
薬の匂い。
苦しい呼吸。
そして、その隣にはいつもライがいた。
「……ごめんな」
マナが小さく言う。
ライが顔を上げる。
「前世の俺、あんま一緒にいられなかっただろ」
その言葉に、ライはしばらく黙っていた。
それから静かに首を横に振る。
「一緒にいたよ」
「でも最後、置いてった」
マナは俯く。
思い出すたび、胸が痛かった。
泣いていたライ。
震える手。
離れたくなかった最後。
「……マナ」
ライがゆっくり名前を呼ぶ。
「前世のお前、最後まで笑ってた」
「……」
「苦しいはずなのに、“ライと会えて幸せだった”って」
マナの目が揺れる。
そんなことを言った気がする。
ぼんやりとだけど、覚えている。
「だから俺、救われた」
ライは少し笑った。
「今も、また会えたから救われてる」
胸が熱くなる。
マナは堪えきれず、ライの肩にもたれた。
「……ライ」
「ん」
「俺、今度は長生きする」
ライの呼吸が止まる。
「絶対お前より長生きしてやる」
「なんで張り合うの」
「だってまた一人にしたくないし」
その言葉に、ライは目を伏せた。
百年前の別れは、きっと二人とも傷になっている。
だから今は、何気ない毎日が愛おしい。
一緒に登校して。
昼ごはん食べて。
くだらないことで笑って。
そういう普通が、奇跡みたいだった。
放課後。
雨はまだ止まなかった。
「ライ、今日家行っていい?」
「いいよ」
最近、マナはよくライの家へ行くようになった。
最初は緊張していたのに、今ではかなり慣れている。
ソファの位置。
マグカップの場所。
ライが好きな飲み物。
全部、自然と覚えてしまった。
「ただいま〜」
「ここお前ん家じゃない」
「もう半分そうだろ」
「図々しい」
そんな会話をしながら、マナはソファへ倒れ込む。
ライはキッチンで飲み物を準備していた。
その背中を見ていると、不意に胸がきゅっとする。
好きだな、と思った。
百年前とか関係なく。
今のライが好きだ。
静かで。
優しくて。
不器用なくせに、まっすぐで。
自分だけを百年間探し続けてくれた人。
「……ライ」
「んー?」
キッチンから声が返る。
マナは少し迷ってから、小さく言った。
「好き」
ガタン、と音がした。
ライが勢いよく振り返る。
「……え」
「なんだよその反応」
「急に言うから」
耳まで赤い。
珍しい。
マナは思わず笑った。
「ライばっか言うのずるいなって」
「……」
「だから言っとこうと思って」
ライはしばらく黙っていた。
それから、静かにマナのところへ来る。
ソファの前にしゃがみ込んで、真っ直ぐ見上げてきた。
その目が優しすぎて、マナの胸が苦しくなる。
「……もう一回」
「は?」
「言って」
「やだ恥ずい!」
「俺は何回も言ってる」
「それはライがおかしいんだって!」
ライは少し笑った。
それから、そっとマナの手を握る。
「……俺も好き」
低くて優しい声。
「今も、前世よりもっと」
その言葉に、マナはまた顔が熱くなる。
ほんと無理だ、この人。
好きすぎる。
気づけばライの首に腕を回していた。
「……マナ?」
「ちょっとだけ」
抱きつく。
ライの匂い。
体温。
鼓動。
全部が安心する。
ライは少し驚いたあと、優しく抱きしめ返した。
窓の外では、雨が降り続いている。
でも二人の世界だけは、温かかった。
百年前、叶わなかった未来。
それを今、少しずつ取り戻していくみたいに。