望まなくても、勝手に入って来ることだってある。
彼は、きっと気づいていないだけで、 誰かにとってかけがいのない人だったんじゃないかと思う。
彼が愛したものはなんだ? 守りたいと思ったもののはずだろ!? なのにどうして……!! 彼もまた……大切なものを、失ったという事なのか……。
そして再び始まる、戦いの時間。
お前たちは、いったい何を見ていたんだ! 俺は……俺だけは知っているぞ! お前たちの見ているものが偽りだという事を! 全て幻だったということを!……哀しい瞳をした男がいた。
彼の言葉に耳を傾けるべきではなかった。
なぜなら……彼は、もういないのだから。
彼は最期まで、その手を血で汚すことなく逝ったが、 彼の信念は残された者たちの中で生きている。……その想いがある限り、俺たちは決して負けることはない。……この世界に、本当の意味で自由はない。
人は皆、檻の中に閉じ込められているのだ。
そして、その事実を忘れようともがく。
その先にあるものは何なのか、 あるいは何もないのか……。
ただ……それを知ることができるのは、 私のような者だけかもしれないな。
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