テラーノベル
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仮の表紙↓
表紙はいつか出来ます。
下手なのは気にしないで…
追加の注意?
・この話はフィクションです
追放されてから何ヶ月、何年経ったんだろうか。数える気もない。
「あ、新聞見っけ!」
「……書いてへんか」
たまに落ちている新聞を見ては、正直言って絶句。お前らはそんな奴やったんやな、と。
こんな日を毎日毎日繰り返して、繰り返して。
本当に何も無く、日に日に生きる気力を無くしていく。
手元にあるのは無意識に持って来た豚ピンに写真、短剣。
皆から貰ったものは置いてきたはずなのにな。
そのせいで忘れようとしても忘れれない。
「こんな物ッ」
「…ッ」
投げ捨てようとしても何処か捨てたくないと言う自分が居る。
「ハハッ、辛いなぁw」
「なんで、なんで俺だけこんな辛い思いしなかあんねんッッ」
「なんでッ、なんでやぁ…」
独りでうずくまる。昔なら…。
ビュー
突然吹く強い風。それと共に何かのチラシが顔面にへばりついた。
「ふべッ?!」
「チ、チラシ…?」
「…国からのや!」
見てわかる。このチラシは適当に作ったのであろう。
[新人兵募集中!]
それだけがでかでかと書いてあった。
「ww…アイツららしッ」
「……はぁ」
ほら、またアイツらを思い出す。
忘れたい。消したい。消えて欲しい。
そう願っても無理。
「ぁれ、なんや簡単な事あるやんけ」
「この手で消せばええやん」
「なんで思い付かんかったんやろw」
「ちょうど新人兵募集中やしな!」
「行くか、復讐しに!」
チラシを手に握り締めて俺は走り出した。
大好きだった城へ。
久しぶりに見た城は変わらず、大きくて立派な城。そして、どこからか楽しそうな声と爆発音がする。
ええなと思っている自分がいるのは気のせいと思い、城に入って行った。
歩いて行くと、聞き慣れた声が聞こえた。
「新人兵に募集される方はこちらに来て下さい!」
「レパ…」
聞こえない程度の声でそう言った。
久しぶりに見る新人幹部。いや、もう新人ではない可能性もある。
そんなレパロウ働きを見て、見てない間に成長したなと嬉しくなる。その一方、その成長をあまり見れなくて悲しい。
「貴方も募集されますか?」
「!、あ、はい…」
「それじゃあこの紙に名前と出身地など書いて下さい!」
「ありがとうございます」
変装をしたから俺がシャオロンということはバレていらいらしい。
名前、出身などを書いた。勿論ほとんどが嘘。
受付ってもう1人居なかったっけとふと疑問に思ったのは置いておこう。どうせショッピくんとかがサボっているのだろう。
「書けました」
「それなら、広場に待ってて下さい!」
「そろそろ統領様からのお話があると思いますので!」
レパロウに軽くお辞儀をし、広場へと向かって行った。
コメント
2件
よっ!待ってました!!『黄色さんは』めっちゃすきなのでほんとに続き楽しみにしてます✨