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「よしっ。ここらへんで休暇入れるかぁ。」


不破は、初めに比べて綺麗になった甲斐田の書斎の床に座る。

甲斐田の屋敷で仕事を初めて三日が経っていた。

本を分けたり、床を磨いたりなどを不破は手際よく行っていた。

しかし、量が思いのほかて多く一向に終わる兆しが見えない。


「これいつ終わるんや…。」


不破は、そんな愚痴を零しながら甲斐田の研究資料を手に取る。


「鬼……?。あぁ、伝説上の生き物とか調べてるんやっけ。」


不破は、何となくその資料を読んだ。

資料の内容に不破は息をのむ。

不破が育った遊郭の町について書かれていた。

初めの町で聞いた遊女が消えている事件のところに線が引かれ、[鬼の仕業?]とメモがされていた。

不破はまさかと困惑する。

鬼なんて存在しないだろうと自分に言い聞かせる。

放心状態になる不破。

そんな不破は、後ろから急に声をかけられる。


「誰だ?テメェ。」


声とともに不破の頬の横を刀が通る。

不破は恐る恐る振り返る。

そこには綺麗な顔にはにつかない声をした青年が立っていた。


「…あー…晴んとこで仕事させてもらってる不破です…。」


不破は涙目になりながら答える。


「ん?あんた、晴が言ってた不破さん?」


青年は、不破の名前を聞くとさっきの殺気を帯びた雰囲気が無くなった。


「景くーん?誰かいたの?あれ、こんにちは?」


景と呼ばれた青年の後ろから、それこそ女性と見間違えるほど綺麗な顔の青年が現れた。

困惑する不破。


「んぁ、晴が言ってた不破さん。あ、俺は晴の友達の長尾景でーす。」


長尾は、青年に不破の事を伝えた後に、不破に挨拶をする。


「あー!あなたが不破さんなんですね。初めまして、晴くんの友達の弦月藤士郎です。」


弦月も長尾に続き挨拶をする。

不破はこの時代に何故刀を持っているのかなど疑問に思う部分が多かった。

そんな事を思っていると、また廊下から声が聞こえる。


「あれ?長尾に弦月じゃん、来てたんだ。」


甲斐田はのこのこと廊下を歩いて来る。

不破は、晴が来たことに安心する。

それからは四人でお茶をしたりなど優雅に過ごした。



不破は書斎の整理整頓を順調に進め、無事終わらせた。

甲斐田の屋敷には一週間ほどお世話になった。

不破は甲斐田から仕事の報酬をもらったとき驚いた。


「は!?こんなにもらっていいの?!」


不破の手の中には十分過ぎるほどのお金が渡された。


「はい!アニキには整理整頓以外にもお世話になりましたし、ほんの気持ちです。」


甲斐田は微笑む。

不破は一度断ったが、甲斐田がどうしてもというのでもらうことにした。

甲斐田は不破のことをアニキと呼ぶようになったりと、想像以上に二人は仲良くなっていた。


「それじゃ、じゃーな晴。またこっち来ることがあったらお前の屋敷に遊びに来るわ。」


不破は甲斐田に手を振る。

甲斐田も手を振りかえす。






「って事があったんすよー。本当にアニキにはお世話になりました。」


甲斐田は腕を組み、うんうんと頷いている。


「なるほどね。じゃあ、甲斐田くんは不破くんに鬼について何も言ってないんだ。」


黛が聞く。


「そやな、晴のとこの資料も読んでないし、しらんかったなぁ。てか、晴も鬼殺隊関連の人なんやな。」


不破は頷く。


「次は僕が聞く番ですよ!なんで不破さんが黛さんのところにいるんですか!それとなんで鬼を知っているんですか!」


甲斐田は、怒涛の勢いで不破に聞く。


「それはなぁ、かくかくしかじかで~。」


不破はふにゃーんと答える。


「え、僕への説明てきとう過ぎない?」


甲斐田は、あからさまにショックを受けたいるような様子を見せる。




鬼滅の刃の世界にいるにじさんじライバー

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