テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
みなさま、こんばんは。まぁこんにちはの方もいるか。ていうことで今回はシリーズを書こうと思います。大体5話くらいで完結でございます。それではどうぞ
スタジオは静かだった。
撮影が終わったあと、モニター前に呼ばれる。
仁人はまだ少し息が上がっていた。
今日の現場は大事だった。
気合いも入れてきたし、手応えもゼロじゃなかった。
監督が腕を組んだまま言う。
監督「……期待してたんだけどな」
空気が止まる。
監督「正直、がっかりだよ」
怒鳴られたわけじゃない。
声も荒くない。
だからこそ、重かった。
仁人「……すみません」
すぐに頭を下げる。
監督「次は頼むよ」
それだけ。
仁人は顔を上げる。
その視界の端に、勇斗がいる。
目が合う。
ほんの一瞬。
でも、勇斗は何も言えない。
言葉が喉で止まる。
仁人は、いつもの顔を作る。
仁人「次、もっと良くします」
平気な声。
いつも通りのトーン。
勇斗はただ立っているしかなかった。
――――――
帰りの車。
窓の外を見る仁人。
勇斗「……」
声をかけようとして、やめる。
仁人は普段通りだ。
スマホもいじるし、相槌も打つ。
でも。
ため息が、少しだけ多い。
仁人「今日寒いな」
勇斗「……そうだな」
短い会話。
それ以上は続かない。
――――――
家に着く。
仁人は上着を脱いで、ソファに座る。
勇斗はキッチンに立つが、落ち着かない。
少し迷ってから、声を出す。
勇斗「……今日さ」
仁人「ん?」
振り向く顔は普通。
勇斗「気にしてる?」
一瞬。
ほんの一瞬だけ、仁人のまばたきが止まる。
仁人「何が?」
勇斗「現場」
沈黙。
仁人「別に」
即答。
勇斗「俺は悔しかった」
仁人の視線が揺れる。
仁人「勇斗は関係ないじゃん」
勇斗「関係ある」
仁人「ないって」
少し強い。
空気がぴんと張る。
仁人は立ち上がる。
仁人「もういいや。ちょっと疲れた。先寝る」
勇斗「……仁人」
でも、止める言葉が見つからない。
寝室のドアが閉まる。
カチッ、という小さな音。
リビングは静かになる。
数秒後。
ドアの向こうから、微かに聞こえる。
ため息。
長く、重い。
勇斗はその場で立ち尽くす。
追いかけられない。
現場でも、さっきも。
何も言えなかった。
ソファに座り込む。
拳を握る。
悔しい。
守れなかった。
勇斗(次は、絶対)
小さな決意。
でもそれはまだ、言葉にならない。
リビングの明かりだけが、ついたままだった。
おかえりなさい。まぁ書くことないんで次も待っててください。それじゃ
コメント
4件
てか、みんなこういう切ない系嫌い……?