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森を抜けると、目の前に広がったのは、風が絶えず吹き抜ける草原だった。草が波のように揺れて、空には白い雲がくるくると踊っている。
アクア「ここが風の谷かぁ〜!気持ちいい風〜!」
ミカ「うわっ、しっぽがぐるぐるになる〜!」
エリン「この谷には“カザハ”という風の精霊が住んでおる。ちと気まぐれじゃが、悪い子ではないぞ」
そのとき、ビューン!と突風が吹いて、3人はふわっと宙に浮いた!
???「おやおや〜?見慣れない顔がいるじゃないか〜!」
風の中から現れたのは、ふわふわの羽のような姿をした、透明な生き物。目がくるくる動いて、声はまるで風鈴のように軽やかだった。
カザハ「ぼくはカザハ!風の精霊さ!君たち、何しに来たの〜?」
アクア「ぼくたち、空を旅したくて!雲の上から世界を見てみたいんだ!」
ミカ「ねぇ、カザハ!ぼくたちを空まで連れてってくれない?」
カザハ「ふむふむ〜、いいよ〜!でもその前に、ひとつだけお願いを聞いてくれたらね〜」
エリン「ほう、どんなお願いじゃ?」
カザハ「この谷の奥にある“風の石”が、最近うまく回らなくなっててね〜。風が乱れて困ってるのさ。ちょっと見てきてくれない?」
アクア「もちろん!風の石、見に行こう!」
ミカ「冒険っぽくなってきた〜!」
カザハ「気をつけてね〜。風の石のまわりには“風ぐも”が住んでるから、ちょっと気まぐれでいたずら好きなんだ〜」
エリン「ふむ、風ぐもか。昔、わしも追いかけられたことがあるのう…」
3人は風の谷の奥へと進んでいった。草がだんだん短くなり、地面には白い渦巻き模様が浮かんでいる。風が強くなり、耳元でヒュウヒュウとささやくような音が聞こえてきた。
ミカ「なんか…風がしゃべってるみたいだね」
カザハ「うん、風の声って、ちゃんと聞こうとすると、いろんなことを教えてくれるんだよ」
やがて、丘の上にぽつんと立つ大きな石が見えてきた。風の石だ。けれど、そのまわりにはふわふわと浮かぶ白いもやが、もくもくと渦を巻いていた。
エリン「おぉ…あれが風ぐもじゃな。気をつけるのじゃぞ」
風ぐもたちは、3人に気づくと、くすくすと笑いながら近づいてきた。
風ぐもA「おやおや〜、お客さんだ〜!」
風ぐもB「風の石を直しに来たのかい?でもでも〜、簡単には通さないよ〜!」
アクア「うわっ、ほんとにいたずら好きそう!」
ミカ「どうする?戦うの?」
エリン「いや、風ぐもは遊び好きじゃ。何か楽しいことをすれば、通してくれるかもしれん」
アクア「よーし、じゃあぼくの“水しぶきダンス”を見せてあげる!」
アクアはくるくると回りながら、しぶきを空に舞い上げた。水が光を反射して、虹色のカーテンのように広がる。
風ぐもたち「わぁ〜!きれい〜!もっと見せて〜!」
ミカ「じゃあぼくも!しっぽで風を巻き起こす“キツネのつむじ風”!」
エリン「では、わしは“きのこ笛”で音楽を奏でようかの」
3人のパフォーマンスに、風ぐもたちは大喜び!くるくると踊りながら、風の石のまわりから離れていった。
風ぐもA「楽しかった〜!通っていいよ〜!」
風ぐもB「また遊びに来てね〜!」
アクア「やった〜!ありがとう!」
風の石に近づくと、中央の羽根車が砂で詰まっていた。アクアが水で洗い流し、ミカが風を送り、エリンが苔を取り除くと——
カラカラカラッ!
風の石が再び回り始め、谷に心地よい風が戻ってきた!
カザハ(風に乗って登場)「おお〜!やってくれたね〜!これで空の道も開けるよ!」
アクア「じゃあ、いよいよ空の旅だね!」
ミカ「うわ〜、ドキドキしてきた!」
エリン「空の上には、まだ見ぬ世界が広がっておるぞ…」
こうして3人は、風に乗って空へと舞い上がる準備を始めた。 次なる舞台は、雲の海の向こうにある“空の島”——!
つづく