─ きょー視点 ─
らっだぁを先に帰らせたのは色々な理由があるが、まずは…
「さて、みんな会議室行くで〜」
「ハーイ」
「まだ早くなぁい?」
コンちゃんはいつも仕事の話になるとこうなる。
「早くない。行かないと仕事増えるだけやで?それでもいいのなら..」
「はいはい、わかったよきょーさん」
「ならよかったわ」
毎回これするの疲れるんやけどな…
「じゃ、各自準備が終わり次第会議室集合な。じゃあな」
俺は一足先に会議室に行き、必要なものの準備をした。
振り返ると各自自分の席に着いて仕事をしているみたいや。
集中して仕事をしている中悪いが、
「注目」
するといっせい手を止め俺の方に視線がむく。
この立ち位置にはまだあんまりなれないな…
「今回はシラベモノや」
「俺の私情やからやらなくてもいい」
「けれど、お前らも今日関わった人物についてや」
シンと静まり返ったこの教室に言い放った。
「らっだぁに着いてや」
みな一斉に驚いた。
そりゃ、そうや。
予想外やろうな。
「らっだぁ、何かしたの?」
「いや、言ったやろ?私情やって」
「ただ俺が調べたいだけや」
「なにか悪いことをした訳では無いから安心せぇ」
「そっ…か」
「やってくれる人はいるか?」
みんなが手を挙げた。
流石らっだぁや。よくこんなバケモノ達を手懐けたもんやで。
「じゃ、全員やってくれるということで…仕事に取り掛かろうか」
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