テラーノベル
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#アーサー・カークランド
桜餅という名の変人
607
#重い
#アルフレッド・F・ジョーンズ
ちょこましゅまろ
3,865
《注意点》
ドーヴァーのcp要素(両片思い描写)がガッツリあります
人名呼びです
菊に恋人いる発言ができてきます
モブがガッツリ出てきます
モブはオリキャラなので悪しからず
この世に存在するもの全てに関係はありません
どうぞキャラとして見てください
警告はしたからな!
アーサー視点
「では祖国、今日はこれで失礼します。」
「ああ。奥さん気にかけろよ。」
「ええ、そうさせてもらいます。」
秘書のオリヴァーが書斎から出ていく。
あの頃には、こんな国民の幸せなんて、感じられなかったな。
「マーガレット、お前ももう帰っていいぞ。 」
「いえ、アーサー様は監視が居なくなればすぐに飲み始めますので。」
部屋の隅に立ちながら、すんとしましたように言うマーガレット。さすが、言えるほど主人のことをよくわかっているのだろう。
「あのなぁ、もう少し俺を信用してくれても…」
「行けません。前科者に情などかけてはいられませんわ。」
「お厳しいことで…」
このように厳しいことを言っているが、彼女は20代前半であり、人生経験は少ないとも言える。ちなみに、秘書オリヴァーの実の妹だったりする。
「アーサー様、少々席を外させていただきます。」
「ああ、なんならそのまま帰っても…」
「用事が終わり次第戻ります。」
「…」
ああ、そこは変わらないんだな。
そしてマーガレットと玄関口に向かったすぐ後、呼ばれざる客が入ってきた。
「はーい。坊ちゃん。」
「なんでいる。」
「わたくしが入れました。それでは、」
「あ、おい、マーガレット!」
その時にはもういなかった。どこかの部屋に入ったのか、走り去ったのか。
なんだったんだ…
「ねぇ坊ちゃん。」
「なんだ。後、坊ちゃんって言うな。」
「あの子、最近まで働いてはなかったよね?」
「ああ、最近成人したからな。」
実際そうである。だが、アーサーの屋敷に来たことあるものなら見たことあると思う。秘書の妹としてよく遊びに来ていたから。話してる内容によると、多分霊感がある。
「あの子ってさ、俺達のこと、国名で呼んだりしないよね。必ず、人名を知ってる国に対しては、人名+様で呼んでくれるよね。」
「ああ、そうだな。俺も“祖国”って呼ばれたこともない。」
「え?一回も?初対面でも?」
「ああ、」
本当である。初めて会った時から“アーサー様”固定だった。なんと不敬なのかと言われそうだが、当の本人がそれを許したので、周りの者も何も言えなかった。
あの時は、本当にびっくりした。だけど、新鮮だったな。自国民から“アーサー様”って呼ばれたこと、なかったし。
「そっか〜。あ、坊ちゃん、ワイン持ってけど、どうする?飲む?」
「飲んだらマーガレットと上司に怒られるんだよ。」
「あれ、そんなに過保護だったっけ。」
「前に飲みすぎたことがあってな。特にマーガレットは怒ったら怖い…」
「あ〜たしかに、眼力があるよね。あの子。」
マーガレット視点
逃げるように出てきてしまったけど、フランシス様大丈夫だったかな。殴られたりしてないだろうか。アーサー様って目を離したら何をするか分からないし。いや、子供かと思われそうだけど、実際超童顔なんだよな。なんか今までずっと年上だったのに、今見ると年下の後輩に見えて仕方ない。…こんなこと考えてても仕方ないか。
つい先日、お兄様の奥様がご懐妊なされたと聞いた。今日、お兄様が早めに帰ってたのは、お義姉様のためだろう。それより、今回、なぜ、わたくしがフランシス様を屋敷に入れたのかと言うと、簡単に言ってしまえば情だ。
フランシス様はアーサー様に恋してる。たしか今年で、そうだ、20年だ。だが、いつもだったらこれだけで屋敷に入れることはしない。しかし、恋愛好きで、キク様がこの屋敷に来た時はよく、恋愛の話をしていたわたくしならわかる。アーサー様もフランシス様のことが好きなのだ。両思いじゃん協力しようってなった。しかし、フランシス様はヘタレ2号機と言われ、アーサー様は超ツンデレ。先は長そうだ。
「せめて、わたくしが生きてる間に、少しでも進展してくれたら…」
ねえ、アーサー様、フランシス様、いつか、
アーサー視点
「ねぇ坊ちゃんは好きな子とか居ないの?」
また始まったか…
「いない。」
大嘘だ。本当は…
「やっぱいないか〜」
「お前はどうなんだよ。」
「うん、いる。アピールしても気づいてさえくれない。もう20年。」
「お前にしては、長いんだな。」
「色々あるんだよ。」
誰なんだろうな…やっぱ、キクとかか?あいつ、恋愛では手強そうだし。いや、キクは恋人いるって言ってたな。なあ、俺って言ってくれないか…?フランシス…ああ、いつか、
フランシス視点
あ〜なんでわかんないかな。お前だよ、お前。キクには一瞬でバレたし、マーガレットちゃんにもバレてたし。
「ねえ、坊ちゃん。」
「どうした?」
「ほんとに好きな人いないの?」
「いない」
即答か〜。ねえ、マーガレットちゃん。どうしたら、気付いて貰えると思う?
と言っても、心の中で問いかけたんじゃ、聞こえないんだけど。あーあ、いつか、
伝えられるといいですね
伝えられるだろうか
伝えられたらなぁ
ここまで読んでくれてありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
今回は、両片思いのドーヴァーと、それを外から見てたメイドさんの話でした。
両片思いってもどかしいよね。さっさと付き合ってくれないかなってなってさ。
ではまた別の機会に、
バイチャ!
コメント
1件
ああ、読んだよ…もう、もどかしくて胸がぎゅってなった🥀 アーサーとフランシス、二人とも「いつか」って同じこと考えてるのに、なんで素直に言えないんだろうね。でもその不器用さが、すごくこの二人らしくて愛おしい。 それにマーガレット、あの子、めっちゃいい仕事してるよね。全部お見通しで、それでいて静かに背中押してる感じが堪らない。 「せめてわたくしが生きてる間に」って台詞、重かったけど、すごく好き。 このまま少しずつ、二人の距離が縮まっていくの、見守っていたいな🌙