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ピッピッピッ…
規則的な音だけが並ぶ
太「…此処までとはね」
そこには云っちゃえば全身を包帯で巻いてある先輩が居た
安「僕が着いた時には、まず出血が酷かったです。それから右肩を撃たれていたのですが、弾が中に残っていて手術となりました」
太「‥そいつは射撃が上手いのかな?」
少しいつもと違うオーラを感じる
安「そういう事でしょう。はた又運が良かったか。」
太「…此の人も大変だねぇ」
其処にあった、スチール製の椅子へ座る
太「毎回、大事故に巻き込まれている割にはピンピンしているんだ…体力化け物かな?」
安「逆にそんなに巻き込まれては毎回お金かかりません…?」
そんな他愛のない会話を続ける
太「いいや、不思議とお金はたくさんあるんだ。何処から出てきているのかねぇ…」
安「…結局、太宰君はどうしたいのですか?」
太宰君は首を少し傾げる
太「さあ、ねぇ…現実逃避って奴だろうか?」
そう云う彼の目は何処か悲しそうな目をしていた。
安「ッ…」
ああ、そうか。
彼はショックを受けているんだ。
此処まで重症な事に。
此の人は強い事を僕も充分に分かっている。
一度、見たことがあったから。
その時思った。
此の人に勝てる人なんて居るのだろうか?
ポートマフィア首領ぐらいしかあり得ないんじゃないかと思った。
でも、此の人だって人間だ。
いつかは限界が訪れる。
その限界が早すぎた_。
安「…太宰君はどうするのですか?」
太「……一人に出来るかい?」
安「わかりました。病室の外で待っていますからね」
太「ありがとう」
ガラガラ…バタン。
その後、少し聞こえた音だが_
太「…私はどうすればよかった?」
「どうすればッ…」
彼の悲痛な叫び。
少しだが、その闇は深いのだろう。
ガラガラ…
太「ありがとう」
安「いえ、帰りますよ」
太「嗚呼‥」
カツカツ…
その時、ある人とすれ違う。
?「探偵社は本当にお前を助けたいと思っているのか?」
太「…!!」
すぐに振り返るがその人物は居なかった。
安「‥?どうしたのです」
太「いや…何でも無いよ」
いつも通りの雰囲気に戻る。
”探偵社は本当にお前を助けたいと思っているのか?”
その言葉。
たった一文だけなのに。
何処か、胸の奥で引っかかって。
離れなかった。
安「…」
その疑問は帰ってからも続いた。
助けたいと思っているはずだ。
あの時、皆が証明してくれた。
そう私が信じなきゃ。
安「だ‥く、ん!」
何で信じてあげられない?
安「だ‥い、く‥!」
きっと、皆解決してくれるはず_
安「太宰君!」
安吾に名前を呼ばれ、我に帰る
太「どうしたんだい?」
安「今日、帰ってから変ですよ?大丈夫ですか?」
太「嗚呼、大丈夫だよ」
大丈夫…大丈夫…大丈夫なはずだ。
学校始まっちゃったぁぁぁぁぁ