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みんなそうだ。
どんな人にも例外なんてない。
なのに
私の嘘に、気づいた人がいた。
私は結構隠すのが上手い方だと思う。
全然仲良くないことも、普通に笑って、喋れた。
それなのに、
バレてしまった。
壊されてしまった。
ある人物に、私の嘘は壊された。
壊れた嘘に修復は難しい。
疑いがつきまとうから,信じてもらうことは困難なのに。
高井 翔
鈍そうで、鋭い。
絶対に、バレちゃいけない。
だけど、バレた。
嘘がひとつ、見抜かれた
でも、そんな人物も、ある事実のだけは、気づかなかった。
それは、私が病気の後継者のようなものなのだということ。
私の父の母は、29歳で亡くなっている。
肺がんだった。
そして、父の妹も自殺。
そんな災難に陥ってしまった父は、うつ病にかかった。
私は、簡単にいうなら、「ほぼ」うつ病なのだ。
私は、人を達観している。
観察眼が鋭く、そのせいか、人と喋らなくてもなんとなく人の考えている事がわかるし、クラスメイト一人一人が、どんな関係性なのか、大体わかってしまう。
だから、人と喋っても、驚きもなければ、楽しみもない。
コソコソ話もそう。
人の視線、口の角度、表情。
観察していれば、何を喋っているかくらい、わかる。
すずとすず、みいさ、ここな。4人グループは、いつだって私を見ている。
冷たく、冷酷な目で。
「あの子、かわいそーだよね。」
嘘つけ。
お前らがそうしたんだろ。
鎮火した怒りが、また燃え上がる。
私の心に、再び火事が起こった。
いつもそう。
1人で、文字を打つたび、あの時の感情が蘇ってきて、吐き気と怒りが私を襲う。
やるせない感情が、私の心に付き纏う。
そういう運命なんだろうか。
ずっと、こんな感情の中、生きてゆくのだろうか、私は。
だとしたら、
「最悪」「最低」「極悪」
わからない。どの言葉も当てはまらない。
言葉で言い表せない、真っ黒な存在だ。