そうして、新たな好奇心と興奮……そして幾ら塞ぎ込んで抑えようとしても止まらない殺人衝動、止めようとしても、もう仕方ない……心に抗えない。
僕はもう化け物なんだ。
「………………早くこの手と身体をも、全部血に染めたい」
こうして、僕は今日もまた人攫いをして血みどろで凄惨、何度も何度も刺殺し、ぐちゃぐちゃと音を立てて身体中が真っ赤な鮮血の色になるくらい、腹部や足首や首元を刻み、引き裂く。すると、大量の鮮血が殺していくうちに飛び散り、僕が今いるこの部屋は段々そこら十に散乱させている腐敗臭と大量に飛散した生き血で赤黒く汚れていく。
拐ってきた奴らは、どいつもこいつも苦痛に悶える悲鳴を上げ、助けを乞う間も無く血祭りに滅多刺し、ナイフで刺していくとぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃにブシャブシャッ、と血が溢れ、ただ殺すだけではそろそろ飽きてきた。
だから、いっその事もっと惨く、惨殺的に裂傷、血塊に。
真っ赤な鮮血はまるで雨や噴水のように噴き出すように周囲に飛び散り、殺した標的にの身体は断裂し、バラバラ死体が散乱している。
こんなにも、多量の血の海をこの目で見ると、はははっ、胸が高鳴る。
興奮が止まらない。
また一人、二人、三人と僕は気が済むまで僕の制御が効かない欲のままに次々と餌食の奴を死骸に変える。
「…………………………」
それでも、僕の狂いイカれた理性は破綻したまま、ずっと絶えず殺意に塗れた心は僕に命令してくる。僕の邪魔をする奴は全員、僕の快楽を満たす餌食になるんだ。
誰であっても関係ない、殺しさえすれば……それで良いんだからさ。
血生臭い腐敗臭、多量の血の海と血溜まり…気が狂いそうにもなるけど殺人中毒に犯されて、人間という生物で例えるなら、水や食料を欲するように僕は殺したい、殺しても殺しても治らない欲望に、永遠と鎮まらない殺意で得る快感と悲鳴、そして無様に損壊した死体をこの目で眺めているだけで、ああもう止められない。誰にも自分でも止められない。
一心不乱にひたすら僕は標的を拐っては殺して、居住地兼殺害現場となっているこの部屋は見るも無惨な惨状、飛び散った赤黒い血痕。
部屋の隅っこにはこれまで殺してきた死体、その中にはバラバラに解体して切り刻んだ死体だってある。
「………………まだ殺し足りない」
僕の猟奇的な中毒はどれだけ人を殺しても、殺しても殺し続けても止む気配がない。人格破綻が生じて殺人鬼の人格に豹変して化け物に成り果ててから僕は一体どれ程の人数を殺してきたんだろう。記憶喪失になって些細なことはもうどうでも良くなった気分だ。
一体、理性が効かないこの心は後どれくらいこの手と身体を血だらけにすれば止まるのだろうか。この日も、そのまた次の日もずっと大量の人を拐っては切り刻んで血祭りにしてやった。
泣き叫ぶ悲鳴が最高に気持ちが良い、密閉されたこの部屋…拐ってきた奴の中には逃げようととして、ひたすらに助けを呼んで抵抗するパターンだって良くある、そんな奴らはどうやって殺したかって?。
簡単さ、鎖を繋いで拘束…つまりは逃げられないように小細工を加えるんだよ、そうすれば逃げる手段を奪える。
けど、それでも止まらない…殺して殺しまくってもこの中毒状態から抜け出す事はない、殺害に手を染めていく度に身体中は真っ赤な鮮血で汚れ染まる。
まあ、幾らイカれた人格者で異常な僕であっても、流石に何度か生血に対して身体が拒絶反応を起こして嗚咽して気持ち悪くなって吐き気まで抑えきれなくなったから全身に纏っていた多量の返り血は全部流したんだけど、それでも尚やっぱり僕の心は殺意に満ち溢れているせいで、この手は止まることも知らないらしい。
「…………………………ははは、ははははっ。全然まだ殺し足りない、何時になったら僕の心は満足するの?」
自分でも制御の仕方さえ分からない。
殺意は無限に心の奥底からずっと湧き上がってきて、収まる事を知らず寧ろどんどん高まって【猟奇殺人鬼】という人格が本性として認識し始めてる。
これが、本当の自分だ。って、得体の知らない何かがずっとそう呟いてくる。
血染めの身体じゃないと自分を保てない、そんな人間になってきているみたいだ。
異常な人間さ、罪悪感も躊躇いも何もない。
止めようなんて、もう思わなくなった。
だから、僕はひたすらにこの手と身体をもっと、もっと真っ赤に染まった先決の心身で満たす、僕はもう『化け物』なのかもしれない。
いや、もうとっくに化け物。異常者だ。
だって僕は殺意中毒に犯されて快楽殺人としか思わない、他者や標的の命なんて知らない、僕が…僕の心が満たされれば、なんだって良い。
薬物、禁断症状、とにかく殺しをしなきゃ暴れてしまいそうだ。言うなれば、これは制御、抑制する為の行為。
「まだ、まだ…………ああ、殺しても殺しても殺しても、次々に殺したくなる、麻薬中毒になったみたいだ、止められない」
欲のままに、止められない禁断症状に操られるがままに、僕は【殺したい】殺して血に染まって満たされたい、そんな猟奇殺人鬼のような凶悪な人格に支配され、殺しまくっていく。
どの奴らも恐怖と苦痛に悶え、絶句する姿は見せてくれる。
そして無様に血だらけ、全身を損傷してぐちゃぐちゃ……。
僕のこの部屋は一面血の海、何処を見ても真っ赤な景色が視界一杯に広がる。
無差別的に大量虐殺、だから凶器に使用している斧も殺害用ナイフもあっという間に返り血で汚れ、服だって真っ赤だ。
血飛沫や返り血は特に快感的で堪らない、まだまだ僕の心は満足しないみたいだ。その後もずっと僕は途絶える事なく殺しまくって、ただただ心の中に渦巻く欲望と快楽、一切の制御が効かない殺人中毒がずっと脳内と精神を刺激してくるから永遠と落ち着かない。
薬物だってそうだろ?手を染めるのは単純だけど、入り込んでしまえば底なしの沼。
殺人中毒、猟奇殺人鬼……イカれた人格に支配され、自暴自棄になって積もりに積もって蓄積していた鬱憤や増悪が今は寧ろ清々しい程に快感という感情に変わっている。
気に入らない奴はとことん消せば良い、そして僕だけが正しいんだと知らしめてやれば良い。
僕は途絶える事なく、何度も何度も殺を繰り返し、気付けば血の海。阿鼻叫喚な空間を真っ赤な鮮血の飛沫が染め上げ、何処もかしこも飛散した大量の血の痕……、ただ、冷酷に余計な感情なんて何一つない。
ただ殺して僕の心が満たされるのなら、他人の命なんてどうだって良い。
僕は……僕は何も間違っていない、後悔も躊躇いだってない。
悪いのはこんな化け物みたいな人格の僕が生む事態を招いた奴らのせいだ、僕だってなりたくてこんな人格に成り果てた訳じゃない。
「…………まだまだ殺したい、はははっ……」
理性も感情も無になってるから、罪悪感だって殺すことへの躊躇も全く無い、殺害し他人の命を蹴落とし、奪う殺す事に快感を覚え、いや……ただ単に殺していくだけじゃ、もう飽きてきて、より残忍な手段を。
殺す為の道具は何だって惜しまなく、ナイフやハンマー、斧、ノコギリ…………少しずつ痛めつけて苦痛に絶句させ、血が溢れ出す。
あえて時間をかけて殺害すれば、その分快楽を体感できる時間が長くなる。
僕はひたすらに鎮まらない中毒症状を抑え込もうと必死に抗う、だけど僕の理性とか意識、思想や意思なんてものは一つ残らず、全然塗り替えられた。
サイコパス、猟奇殺人鬼‥‥こんな僕の事なんて誰も必要も望みもしていないだろう、そう思っていた、けど歪み穢れ、イカれた人格の僕の目の前に想定もしてなかった出来事がやってきた。






