⚠️→前回と一緒
○コナン視点
コ「はぁ!?!?!?」
月が二人を照らす夜、キッドキラーである江戸川コナンは叫んだ。
コ「どうしたんだ、お前…」
K「えっと…えと…」
紳士な大人っぽい口調と声はどこへやら、その声は立派な男児の声になっていた。
というか俺と声一緒じゃねえか?
K「わかんない…」
コ(わかんないって…)
キッドはたじたじと帽子を抑えたりしている。本人すらこの状況は予想外で困惑しているのだ。
コ「はぁ〜…仕方ねぇ、とりあえず博士呼ぶからな。多分俺と同じ薬飲まされたんだろうし、
何にしろ話を聞かねえと。その格好は目立つし博士の車に乗って移動すんぞ。」
K「…すみません…」
俺は博士に電話をかける。
コ「もしもし博士?緊急事態だ。今すぐ○○ビルにきてくれ…」
阿笠『新一?何があったんじゃ!?新い』ブチッ
要件だけ伝えて電話を切る。自分の悪い癖だということに気づいていない。
コ「キッド、行くぞ。」
K「あっ、待っ…」
ドテッ。目の前でキッドがこけた。
コ「何してんだ…大丈夫かよ。」
K「…立てない…足に力が入らない。自分の足じゃねぇみたいだ…」
遊園地で初めて薬を飲まされた時、体の熱がとんでもなく上がることを知っている。
キッドほどではないが、足がふらふらして歩きにくかったのを覚えている。
K「めーたんてー。おんぶ。」
コ「はあ?」
K「仕方ねえだろ…撃たれてるから歩けないし…。」
俺は小さくため息をついて、
コ「わぁーったよ…ほら乗れ。」
地面にしゃがんで、後ろに手を回しておんぶの体勢になる。
K「んじゃ、失礼〜…。」
体にずっしりと重みが乗る。背中が暖かい。
コ「…重い…」
K「頑張ってくれ…」
コ「んじゃ、行くぞ…。」
キッドの足の下に手を回して、ゆっくり持ち上げ、歩き出す。
ビルは3階建てのビルだったのか幸いだった。腕がもげずにすみそうだ。
コ「重い…」
K「おーい…それいうの二回目だぞ…。服の中に変装用の服とかトランプ銃とか入ってるんだから仕方ねぇだろ…」
コ「今ここで捨てろよ…」
K「捨てるか馬鹿」
話をしている間に一階についた。扉を開けて外に出ると、博士が車を停めて待っていた。
阿笠「新一!?どうしたんじゃ…!?…って?その子は…?」
コ「怪盗キッドだよ。多分俺が飲んだのと同じ薬を飲まされたみてぇだ。
さっき飲まされたならまだ体内に薬が残っている可能性が高い。すぐに灰原のところに連れて行ってくれ!」
阿笠「キッド!?……わかった早く乗るんじゃ!」
コ「よいしょ…キッド乗れるか?奥に行ってくれ。」
キッドを後部座席に乗せて、俺もキッドの隣に座る。
博士は車を発進させ、いつもよりスピードを出して走る。
そして沈黙は続き、阿笠邸についた。
車から出て、おんぶしようとしゃがむ。
K「もう歩けるぜ…」
そうはいうものというふらふらしているので、手を引いて歩く。
コ「灰原ー!急患だ!」
哀「急に博士を呼び出したと思ったら今度は何?!…え?子供…?」
コ「キッドがAPTX4869を飲まされた。さっき飲んだばかりだから体内に成分が残ってるかもしれねえ!」
哀「怪盗キッド…!?こっちへ来て!!」
家の中、そしてリビングに入り、灰原がキッドをソファに座るよう促す。
○キッド視点
K「すみませんね…お嬢さん…」
迎えを来させたことを謝罪する
哀「そんなことはいいわ。腕を出してちょうだい。」
K「え???」
哀「さっきも江戸川くんが言ってたでしょ?飲まされたばかりなら体内に成分が残ってるかもしれないのよ。
解毒薬の開発に繋がるから。ほらはやく。」
出てきたのは至って普通の注射器だ。そう、至って普通の…
K「え、え、なんか注射器大きくありませんか?!」
哀「体が小さいからそう見えるだけよ。江戸川くん手を抑えてて。」
K「あっあっい゛だーッ!!!」
哀・コ「…情け(ねぇな)ないわね…」
K「これはベクトルが違いますって!!!!」
血を抜く注射器は普通より針が細いが、この注射器は針が少し大きい気がする。というか大きい。
哀「うん。採れてる。協力感謝するわ。あなた、麻酔薬で撃たれたのね、治療するわ。」
K「えっえっ、ちょっと待ってください!」
灰原哀ちゃんが血が滲んだズボンを脱がそうとする。
コ「体が縮んでんだから見えやしねぇよ…」
察した名探偵が声をかける。
K「い、いや、そうじゃなくて…」
灰原哀ちゃんは無視して無理やり脱がす。
K「あ、あの、”中身,,が…あ。」
灰原哀ちゃんがズボンを脱がした瞬間、
どこから出てきたのか、トランプカードや、変装用の服、マジックアイテムが音をたてながら飛び出てくる。
K「あーあ…。」
コ「えぇ…。」
哀「江戸川くん、片付けしておいて…」
コ「おい!」
この後名探偵は俺と、俺の脚に包帯を巻いてくれる哀ちゃんを横目に見ながら、渋々片付けてくれた。
❤️いっぱいください🥲🥲🥲🥲
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