同じ文字書きの方と通話してる時に出来たやつです。
要素若干と言えど、自分に推し左が書けたんか…とびっくりしてます😳
まぁ結局🍌右の別CP入ってるんですけどね!!
今回結構注意です( ◜ᴗ◝)
⚠︎!!ATTENTION!!⚠︎
・こちらの作品はご本人様方とは一切の関係がございません。
・拡散・漏洩禁止
・若干の🍌⛄️、🍆🍌要素有り
・異世界(っぽい)パロ
・種族云々の設定のねつ造多々。
↑上記を確認のうえ、大丈夫な方のみお進み下さい。
・ ・ ・
『諦めちゃえばいいのに。』
後ろから聞こえた、誘惑するような声に勢いよく振り向く。
「だ、誰だッ!!」
『ふふふ、だーれだ?』
振り返っても誰もいない。と思えば今度は耳元から声がして体がぞわりと粟立つ。
「あ、くま…?」
『せーかい!よくわかったね?』
ぱちぱち、拍手してる音がして、恐怖でふるりと体が震えると同時に、後ろから包み込まれる感触がした。
「ッ!?」
『ねぇ、どうしてそこまで無理して頑張るの?諦めちゃえば、もう頑張らなくてもいいのに。』
「ぼ、僕には使命があるからっ」
目をつぶって、拳を握りしめる。
『使命?そんな他人から与えられたものの為に頑張ってるの?自分のことも顧みずに?』
「だって、お父様が僕に与えてくれた最初で最後の大仕事で、」
『じゃあさ、そこのびりびりに破れた紙はなんなの?あれって、その大仕事とやらに必要なものじゃないの?』
「あれは、その」
破られた書類を目の前に握った拳の力が緩まった。
『ほんとは、ずーっと、もう居ない“お父様“に縛られた生活が嫌だったんでしょ?僕は自由に生きていたいのにって。』
「っ、違う、違う…だって僕は、お父様の立派な一人息子でッ」
『立派ァ?君が?あはは!そのお父様とやらも随分と面白いことを言うんだね!それとも、俺がいない間に人間界には腐った価値観をもった人間しかいなくなっちゃったのかなぁ。』
残念そうに、けれども愉快そうにくすくすと笑う悪魔に、遂に今まで千切れるまいと耐えてた糸が切れた。
「あ、あ、やめて、、」
僕が、僕が立派じゃないことなんて自分の身をもって分かってる。けど、僕がお父様の意志を継がないとって今まで頑張ってきた。けど、もう限界。
『キミもこっちにおいでよ。』
甘い甘い、誘惑。
『こっちも確かに仕事いっぱいで忙しいけど、この腐った世界よりかはマシだと思うよ?』
悪魔から紡がれる言葉に、脳がくらくらしてくる。
『可愛くて可哀想な人間の子。さぁ、堕ちておいで?』
意識が闇に落ちる前に聞こえたその声は。
それはまるで、
天使の囁きのようだった。
・ ・ ・
悪魔へと堕ちてきてくれた、人の子を思い浮かべながら寮の中を歩いていると、声を掛けられた。
『よっ、おんりーちゃん』
「ぼんさん!」
その人の元へ駆け寄るとぎゅーと抱きしめられる。
『また1人、新しい悪魔を増やしたんだって?』
「うん!ぼんさん、俺偉いですか?」
『偉い偉い。やっぱりオレが見込んだ子なだけあるね』
わしわしと頭を撫でられ、その心地良さに目を細める。何を隠そう、俺をこの世界に引き入れてくれたのはぼんさんなのだ。全てを失った俺を、絶望の淵から掬いあげてくれた、俺の恩人。
『そうそう、ドズルさんもなんか新しい悪魔を引き入れたらしいよ』
「へぇ、どんな人間だったんです?」
『豚の獣人で、人間達に苛まられてたらしくって、ずっと一緒だった幼馴染までもが何処かに消えて暴走してたとこをたまたまドズさんが見つけたんだとよ。』
「ふーん、まぁ、何はともあれ新しい仲間が増えて嬉しいです!」
『ン、そうだね』
俺ドズルさんに呼ばれてるからもう行くわ、って角に消えてったぼんさんにさよならをして、スキップで新しい仲間の元へと向かう。
「これからまた楽しくなりそうだなぁ〜」
俺の呟いた愉しげな言葉は、廊下の闇へと消えていった。
コメント
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まっじで好きです……悪魔がほんとに大好きなんです… 最高でした✨