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#ルーレットで出たお題で小説を書く
# つけてますけどただつけたかっただけです
勝手につくりました
お題は
「ひとりの部屋」
「手紙を破り捨てる」
でした…!
かいていきます〜〜
ふ、と我に返った。
ふわり、いっそ恐ろしいほどの涼しい風が重い前髪を擽る。
見上げたそこは、快晴。
憎たらしいくらい碧い空、照りつける太陽。
はて、首を傾げる。
自分は外なんかに出たりしただろうか。
ええと、と昨日の記憶をどうにか引っ張り出そうと脳味噌を絞る。
起きて、酒飲んで、飯食って、煙草吸って寝て、それから、それから…?
−思い出せない。
記憶が、曖昧、で、……、
「ぇ」
心臓が止まるかと思った。
確かに自分は外にいた。…家の、ベランダ。
ベランダの柵に足をかけて、身を乗り出した体制で我に返ったのだろう。
ここは地上から数十メートルはある、即死は免れないことくらい酔っていても分かる。
「あ…………」
思い出した、
酷くどうでもいい理由だった。
パワハラだとか、人間関係だとか、そういうんじゃなくって。
ただ、この中の下の生活がこれから何十年と続いていくことに絶望した。
何処にでもある、ひどくくだらない。そんな生活。
いつ壊れるかも、わからないのに?
いつか来る死に向かって、大きな恐怖に向かって、ただ歩いていくだけ?
こんな真綿で首を絞めるみたいな生き方を、ずうっと自分は貫くのか。
酔いが回っていて、思考が回らなかった。
だから、魔が差した。
『死にたいけどさぁ、死ぬ勇気がないねんなぁ』
ああ、俺もそうだよ、相棒。
…でも、今なら。
今なら、酔った勢いで行けるんじゃないか。
そんな馬鹿みたいなことを思いついてしまったのだ。
それからは早かった。
妙にテンションが上がっていて、ノリで書くもんじゃないがノリで適当に遺書を書いた。
本当に馬鹿だと思う。馬鹿だ。馬鹿野郎だ。
だから今、こんなふうになっているのだ。
遺書を書いて満足した自分は、早速ベランダに足を引っ掛けたのだろう、ノリノリで。
酔ったノリで自殺未遂とか普通に笑えない。笑えなさすぎる。
なんでやねん!!!と取り敢えずツッコんでおく。そうでもしないと頭がおかしくなりそうだった。
…死ねなかった。
そんな黒い、泥水みたいな物が体中からどろりと広がっていくような感覚がした。
足のつま先から始まり、次第に下半身を覆い尽くして。
指先までを黒く濁らせ、内臓ごと黒で埋め尽くして、もっと、もっと上へと。
息が苦しいのは、多分黒い泥水が喉元まで広がっているから。
苦しい、つらい、つかれた……
息遣いが荒くなる。体が重い、つかれた。体の力を少し抜いてみる。
体が外側へ傾く。風を感じる、少し楽だ。心地よい。
もう少し傾ける。もう少し、もう少し。大きく身を乗り出す。
ああ、気分がいい…、
ー大先生。ー
「………………コネシマ?」
聞き慣れたあいつの言葉が、水中にいるみたく遠く、すぐ側にいるみたいに近かった。
は、と息を大きく吸った。
息をするのを忘れていた反動で大きく噎せた。
大きく後ろに倒れ込んで、そのまま覚束ない足取りで歩いていって机に手をついた。
涙で滲む視界が捉えたのは、真っ白な”遺書”とかかれた紙で。
どうして、どうして。
苦しい、どろどろ、黒い液体がせりあがってくる。
吐きそうだ、苦しい。つらい、
心音が大きくなる、息が上がる。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!
遺書をびりびりに引き裂いて、ベットに倒れ込んだ。ぎしりと軋む音がする。
「…あ”ぁぁっ………」
どろどろ、ぐじゅぐじゅ、溢れる。
このままでは駄目になる、駄目だ、止めろ
嗚呼、誰か、この音を、気持ち悪い音を止めて。
……………みたいな…………????(ろくろを回しながら)
まずテーマ遺書じゃなくて手紙。これ重要。
あと確かに一人で部屋にはいるけど、わかりにくいしそんなテーマというほどくっきりした描写があるわけでもないし…………
みたいな感じでボツになった小説の供養。中途半端て終わってるのは書きたいとこだけ書いたからです。
久々に小説出すわ、リハビリ頑張ろ〜〜
閲覧ありがとうございました。