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お久しぶりです(震)(スライディング土下座)(ごめんなさい)
「……。」
音一つさえしない…否、先程までしなかったはずの書斎。あるいは、エミさんの隠れ家。
オスマンは黙って本に伸ばしかけた手を引っ込める。
さてどうしたものか、と考える。その時間、0.2秒。わあはやーい、流石外交官。
ちらりと流し目で横を見ると、気持ち悪い見た目をしたものがじっと視線を寄越しているのが分かる。
(これ、目ぇ合わせたら詰むやつ…)
そう悟り、すっと目線を逸らした。
横にいるのは、多分怪異。影ないし、見た目きしょいし、絶対そうやろ知らんけど。
ミジンコに似た頭に、30センチはある首。胴には目が2つ。おまけに胴から下が見えないとまできた。
きっっっしょ!!!!!鳥肌立ちすぎて鳥になるわ!!!しんじゃえ!!!!!!
ぎゅっと顔を顰めて、どうしようかと思案する。
「ァ…………ォ゙、イデ……オイデ………」
…残念、時間切れのようだ。まったくせっかちな野郎である。短気は損気をご存知ないのだろうか。え?ミジンコ頭だから分からない?それもそうやな。
「オイデ…オイデ…、オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ぃデエエエエ」
「きも…………あっやべ」
口に出してしまった。てへぺろ(*ノω・*)テヘ
どうやらそれが気に触れたらしい、怒り狂った様子で此方に手を伸ばしてくる。もはや何を言っているのか全くわからない。
「譌ゥ縺上♀縺?〒縲√↑、繧薙〒縺薙↑縺??縺ッ繧?¥」
「………………。」
黒く異常なほど細い手がゆっくりと近づいてくる。あと10センチ、7センチ、5センチ……
そうして、もう少しで手が鼻に当たる所まで来たとき、瞬きを2〜3回する。
そしてそのまま、隠し持っていた鈍器(ゾム印なのでこれなら安心だ)を思いっきりぶつけた。
鈍器を、思いっきりぶつけた。因みに喜々としてゾムから渡されたやつ。試してほしいらしい。
ぶん投げた鈍器は鈍い音をあげてそいつの顔面にクリーンヒット。さすがゾム、とても使いやすい。後でお菓子でもあげようか。
もう目を合わせても大丈夫だろうと顔を見れば、「そんなことある??」とでも言いたげな表情だった。やばい、馬鹿おもろい。吹き出しそう……。
「お前みたいな雑魚がこのマンちゃんを口説くとか一億年早いねん!!!一昨日来やがれ!!」
そう言ってそいつの凹んだ顔面をぶん殴る。やはり物理。何を言っても結局物理。暴力は全てを解決する、はっきりわかんだね。
2回も殴れば流石に効いたのか、頭部がさらさらと溶けていく。いや雑魚。
「はぁ…なんか興醒め…」
せっかく紅茶片手に読書と洒落込もうと思っていたのに!失礼しちゃうめう!
「…あれ?オスマンさんやないですか。どうしたんです?そんな所に突っ立って。」
「あ、エミさん!聞いてや〜、」
・
・
・
「ははぁ…それは大変でしたね。あ、よろしければ魔除けの香水あげましょうか?これいい匂いするんですよ、私も愛用してるんです!」
「え、ええの?外交あるから助かるわぁ!ありがとな!」
「いえいえ。頑張ってくださいね」
「ん!あ、せや。また今度お茶しよな!この間貰った茶葉、美味かっためう!」
「それは良かった。じゃあ、来週にでも」
「おん。邪魔したな」
「ふふ、はい。お気をつけて」
一人になった書斎で、一人呟く。
「うーん…最近また怪異が増えとるなぁ。爆弾がいいかな、聖水がいいかな…」
みんながこんな感じの軍パロ。
以下、非日常な日常を過ごす彼らの一部、もしくは愚痴
「ひとらんらんが幽霊にビビって出した悲鳴のせいで割れたガラスが100枚を超えた」
「ついにか…」
「そろそろまずくない?強化ガラスに変えようや」
「2ヶ月前に変えた」
「まじかぁ………」
「大先生が幽霊を美女と間違えてナンパした数が200回を超えた」
「誰かあいつ精神病院にぶち込めよ」
「五ヶ月前に行かせた」
「正常だった」
「そっかぁ………」
「ショッピ君が怪異にバックドロップキメてた、怪異は泣きながら逃げていった」
「草」
「側にいたコネシマも巻き添えで逝った」
「シッマーーーーー!!!!!!!!」
「だからショッピくんあんなニッコニコなんか……」
「チーノがめんつゆで霊を浄化してたんだが」
「引くわ〜〜〜〜〜」
「流石本職やな」
「エッ」
「あれ?知らなかったん?」
「わぁい初耳」
「グルッペンが子供とガチの喧嘩してた、アイスの取り合いかなんかで」
「うわぁ大人げない」
「どういう状況よ」
「総統と喧嘩できる子供is何」
「成仏できてなかった子供」
「わぁお」
「そのアイス大丈夫?触ったら呪われるとかない?」
「その子供が事故で亡くなってて、アイスの店がある場所まで行こうとして轢かれたんやと。飲酒運転だったらしい」
「……そっか、」
「その後グルッペンが子供の幽霊にアイスやってた、チョコ味が好きなんだって」
「すごい美味しそうに食ってからお礼言って逝ったってさ。迷惑かけてごめんなさい、ありがとうって」
「そっか、そっかぁ」
「今なんかすごい爆発音と悲鳴が聞こえたんだが」
「エミさんが久々にぶち切れて爆破してる」
「あと書類ズタズタにされて同じくぶち切れたトントンが清水に1日漬けた粛清剣をぶん回してる」
「…あそこにぶっ倒れてるのは?」
「巻き込まれた大先生」
「ひとらんと鬼、どっちが怖い?」
「らんらん」
「ひとらんさん」
「ひとらんらんやろ」
「じゃあ、強いのは?」
「「「「決まっとるやろ」」」」
「なんかすごい複雑だわ」