テラーノベル
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爆発の瞬間、咄嗟にインベントリから大楯を呼び出して構えたおかげで、爆風の直撃は免れた。ここまできて自爆など目も当てられない。
それなりに離れた距離からの着火だったはずだが、余波で壁際まで吹き飛ばされた。
では、爆心地になったボスはどうなったのだろうか。
煙が晴れるとそこには全身がボロボロになった異形のスケルトンがいた。胴と足はちぎれ飛び一部は粉々に、腕も吹き飛び、武器に至ってはひしゃげて原型がわからないものもある。
・・・あの爆発の中心で、形を保っていることが驚きだ。
ともかく、塵になっていないということは、まだ倒しきれていないんだろう。
今度こそ、とどめを刺すために近づく。
ボス自体がバラバラになってしまったが、どれにダメージを与えればいいんだ?
とりあえず「仮称:聖なる剣」で、一つ一つ地道に突き刺していけばいいかな。
そうこう考えているうちに、ちぎれ飛んでいた腕や足部分が塵となっていく。
残っているのは胴体部分だけだ。
また、再生されて、第三形態になられても困るので、急いで駆け寄る。
とどめを刺そうと駆け寄ると、むき出しになった胴体部分、肋骨の中心になにやら埋まっていることに気が付いた。
様子を見ると、すぐに再生することもなさそうなので少しだけ観察。
十中八九これがボスのコア的なものなんだろうが、今までスケルトンに骨以外の何かがあるのは初めて見た。
光の加減で脈打つようにも見える、歪な宝石。
赤くも、紫にも見える。
拳大より一回り大きい。
残念ながら、綺麗より気色悪いが勝る。
直接はもちろん、間接的に触れるのも遠慮したい見た目だ。
回収しておいた「仮称:聖なる矢」を、少し離れた位置から打ち込む。
近くにいると呪われそうな雰囲気があるので、念のため。
歪な宝石に放った矢が突き刺さると、その輝きは失われ、同時に残っていたボスの胴体部分も塵になっていく。
よし!!ついに、ボス撃破!!
ボスの最後の一片が塵になると、レベルが上がった。
それと同時に、部屋の中央に宝箱が、入ってきた場所に光るサークルのようなものが出現した。
良かった、事前情報通り。あれに入れば帰れる。
達成の喜びもそうだが、安堵感が大きい。
未知の相手との戦い、倒しきれるのかわからない不安とは、ようやくおさらばだ。
安心したせいか、疲れがどっと出た。
思い付きで、【痛み耐性のペンダントLv1】を【疲労回復のタリスマンLv1】に付け替える。このタリスマンは首から下げるのであっているのか?
ペンダントを外した途端、右足に痛みが走る。
・・・そういえばそうだった。【痛み耐性】君、きみ仕事してたんだね...
再びコールドスプレーで患部を冷やしながら、レベルとステータスを確認する。
種族: 人間
レベル: 6→8(2)
職業: 未選択
状態: 負傷・疲労
筋力 12
敏捷 10
器用 15
魔力 1
<加護>
無し
<ユニークスキル>
無し
<スキル>
【剣術4】【弓術4→7】【槍術1】【盾術2(New)】【投擲4→5】
【気配察知3】【気配希釈5】
【盗掘8】【掠奪3】【祈り5】【目利き6】【演技1】
【考古学5】【解読1(New)】
【気絶耐性4】【痛み耐性1(New)】
おお、レベルが二つも上がってる。
スキルは新たに【盾術2】と【解読1】、【痛み耐性1】が増えていた。
盾術?と疑問に思ったがよく考えたら戦闘中、第二形態時のボスの飽和攻撃を防ぐのに何度か使っていたので腑に落ちた。あと、最後の爆発も防いだし。
【解読】スキルはなんとなく理由は分かる。ずっとダンジョン文字について調べていたからだろう。
だが、スキルを得たタイミングが疑問だ。それに、いつも使ってる【翻訳】とは違うのか?
【痛み耐性1】は、まあ、単純に痛い思いをしたからだろう。一瞬とはいえ、酷いやけどを負った。加えて、足の痛みを我慢したままボスの第二形態と戦っていた。
【痛み耐性のペンダントLv1】と合わせて役に立ってくれたようだ。同じ効果だが、相乗効果とかあるのかな?
そして、【弓術】のレベルが一気に上がり、ついに【剣術】のレベルを超えた。
今回はほとんど弓しか使わなかった。
一人で戦っている以上、身を守る術をおろそかにしていいはずがない。剣術の修行(レベル上げ)も考えておかねば...
まあ今後の方針を考えるのは後にして...とりあえず、報酬を回収して
・・・今日は帰ろう。
***********
ボス戦の報酬は、ボスからのドロップアイテムとダンジョンの攻略報酬の宝箱だ。
まずは、ドロップアイテム
ボスが倒れた場所に向かうと、見覚えのある物体が落ちていた。
十中八九これがボスドロップなのだろうが、できれば認めたくない。
ボスを倒した場所に落ちていたのは、先ほど打ち抜いたはずの【歪な宝石】だった。
よく観察すると見た目は同じだが、ボスの胸部にはまっていた「それ」よりは小さいようだ。拳大よりも一回り小さい。
仕方ないので、とりあえず鑑定。
おお、ごそっと魔力を吸われた。
■■:【■■■■■■の■■■■】
■■■■■■が生み出した、魔法の■■のためのアイテム
魔力の操作を代替し、誰でも魔法の行使を可能にする
■■■■■■■■は■■■■を、「魔法を扱う物質」と定義した
■■に不達を知りつつも、皆が■■■■の功績を称えた
犠牲から目を逸らし、悲痛な叫びが聞こえぬように
・・・厄ネタかな?
名前の鑑定が出来ないまま、内容が見れるパターンは初めてだ。
というか、こんなに内容が表示されるのも初めてだ。なにか特別なのか?
とはいえ、読めないところもかなり多い。
・・・・・・
・・・
一応、なんというか、すごく有用なアイテムなのは確認できた。その不穏さに目をつぶれば。
本当に誰でも魔法が使えるようになるなら、とんでもないアイテムだ。
ついに、魔法デビューが叶うかもしれない。
とりあえず、ダンジョンに吸収されて消えてしまっては困るので、回収することにした。
うーん、どうみても脈動してない?これ。
光の加減で済ませていい問題じゃない気がする。
貴重なアイテムの回収用に用意しておいた手袋をつけ、これまた事前に用意していた柔らかな布に包む。
ぎゃあー、なんか生暖かいんだけど、この宝石。
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獲得した【スキル】は表示されているものがすべてとは限らない。注意されたし
コメント
1件
うわあああボス倒したあああ!!😭💕 おめでとうございます!!レベル2も上がってスキルも増えて、報酬もゲット!でも…その歪な宝石、めっちゃ不穏じゃないですか!?「生暖かい」って…触りたくないやつすぎるw でも魔法が使えるようになるならデビューできるかも…?って期待と不安が入り混じる終わり方、続きが気になりすぎます!!夜鐘さん、お疲れ様でした!✨
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