テラーノベル
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カーテンの隙間から光が漏れだしている
今日はLIVEの打ち合わせだ
眠気と戦いながら支度を進めていく
「、、、いってきます」
誰もいないのに挨拶をして家から出る
「大森さんおはようございます」
「おはよう」
迎えに来てくれたスタッフに向けて挨拶し、車に乗り込む
今日は朝早くからの打ち合わせだから、スタッフがメンバーを迎えに来る日だ
「おはようございます」
「おはよぉ」
スタッフが車が着く前に待っていた藤澤に挨拶をする
「元貴おはよぉ」
「りょーちゃんおはよ」
若井の家に行く途中、特に意味の無い会話をする
「〜でさぁ、俺めっちゃびっくりして」
「若井飛ばしちゃったんだよねぇ笑」
「うわ、それ若井怒るでしょ笑」
そんな話をしているうちに若井の家の前で車が止まる
「、、、若井さん、まだですかね」
いつも同じタイミングで家から出てくるはずなのに何故か出てこない
「まぁ、忙しいのかもね」
藤澤が軽く言う
でも10分経っても若井は出てこない
「珍しく遅刻か?あいつ」
更に10分後、全く出てくる気配がない
「僕、見てきます」
「え、じゃあ俺も行くよ!」
藤澤もついてこようとしたが、一人で行くことにした
階段をのぼって若井の部屋の前に立つ
すれ違ってないから流石に家の中にいるだろう
「、、、わかーい?いる?」
、、、
「わかーい?遅刻だぞ?」
返事がないので少し大きめに言う
でも家の中から全く物音がしない
「、、、入るよ?」
そう言いながら合鍵を取り出し鍵を開ける
「若井?今日打ち合わせだけど、、、」
真っ暗であまり周りが見えない
「わか、、、え?」
顔が真っ青になる
開いた口が塞がらない
どうして、なんで、
#独り言
1,163
#ご本人様とは一切関係ありません
wrm
744
10
「わかい、、、?」
ねぇ、何してるの
なんで
「薬だらけなの、」
大量の薬の中に若井はいた
「若井!なんでこんなに薬あんの」
「あ、元貴来てたんだ」
「ごめん気付かなかったよ!笑」
喋り方はいつも通り
何一つ違和感なんてない
、、、この部屋以外は
「ちょ、どーゆーことこれ」
「なんでこんな薬あんの、何の薬」
「あぁ、病院で貰ったやつ」
「ちょっと最近調子悪くてさぁ笑」
こんなに真剣に聞いてるのに
「てかごめんめっちゃ遅れた!行こ!」
まともに話を聞いてくれない
(教えてくれてもいいのに、、、)
ーーー
ーー
「すみません!ほんとに!」
若井が全員に謝る
結局話を流されたまま会議室まで来た
(あとで問い詰めないとな、、、)
「ねぇ、元貴」
「ん?」
藤澤が小さい声で話しかけてきた
「さっきから浮かない顔してるけど」
「なんか、あった?」
やっぱり藤澤にはバレバレだったらしい
「いや、ちょっと眠くてさ、笑」
「そっかぁ、ちゃんと寝るんだよ?」
「はぁい笑」
藤澤にこのことを言ったら、きっとものすごく心配して大変な事になる
言うのは、まだやめておこう
ーーー
ーー
「終わっっっったぁぁぁ!!」
若井が大声で叫ぶ
あまりにもでかい声だったからびっくりした
「今日若井どーしたの?」
「ぁ、」
藤澤が禁断の質問をしたので思わず声が出た
「ほら、いつもあんな遅くないじゃん」
「あぁ、昨日ギターの練習してたらさぁ」
「寝不足で、、、笑」
「なぁんだ、良かったぁ笑」
笑いあってる2人を見ながら考える
なんで若井は嘘をつくんだ
病院であんな量の薬が処方される訳がない
なんで、
「元貴?」
「あ、ごめんなに?」
若井に声をかけられた
「いや、なんか目が死んでたからさ笑」
「あぁまじ?笑疲れてるのかも笑」
「ちゃんと休めよ〜?」
「はいはい笑」
今日を振り返ってみても、若井はいつもの若井、何もおかしくない
「じゃ、またねー!」
元気で帰っていく若井に笑顔で手を振るなんて、今の僕には出来なかった
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ーー
家に帰ってすぐに若井に電話をする
若井は案外すぐに電話に出てくれた
「もしもし元貴〜?どーしたー?」
いつも通りの若井の声を聞いて、本当に勘違いなんじゃないかと思ってくる
「いや、その、、」
「なに笑早く言ってよー笑」
僕は深呼吸をして言う
「若井、正直に答えて欲しいんだけどさ」
「なんかあった?俺には、教えて欲しいな」
沈黙の時間が流れる
正直気まづい
「何言ってんの、いつも通りだよ笑」
少しして若井が口を開く
「じゃあ、あの薬何」
「病院であんな量処方される訳ないよね」
「、、、」
「正直に、教えてよ、」
言ってよ、若井
悩み事なら何でも聞くよ
なんでもするよ
それで若井が楽になるならなんでも
「、、、ごめんね、元貴」
「え?」
『プツッ』
なにが、なにが
なにがごめんねなの、?
ねぇ、若井
教えてよ
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コメント
1件
第2話、読み終わりました。冒頭の“誰もいないのに挨拶をする”という仕草から、元貴くんの内面の孤独みたいなものがじんわり伝わってきて、好きなディテールでした。若井くんの部屋の薬の量には本当に驚かされましたね…「病院でこんな量は出ない」という元貴くんの違和感、そのまま自分も感じました。本人があれだけ軽く流すからこそ、逆に物凄く気になる。電話の最後、一方的に切られて「なにがごめんねなの?」という心の叫びがぐっときました。連載中とのこと、続きが待ち遠しいです。