テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#独り言
1,163
#ご本人様とは一切関係ありません
wrm
744
10
ーーーーー
ーーー
「、、、ごめんね、元貴」
「え?」
『プツッ』
なにが、なにが
なにがごめんねなの、?
ねぇ、若井
教えてよ
ーーー
ーー
あれから5日ほど経った
あの電話以来、誰も若井と連絡がつかない
打ち合わせにも来ない
メンバーが無断欠席するなんて初めての事だった
「若井、大丈夫かな、、、」
不安そうに言う藤澤を見ると心が痛くなる
「若井、、、」
「あれ?またサボりっすか若井さん」
不安そうな雰囲気をぶち壊してきた
本当に腹が立つ
「若井さん、サボって女の子と遊んでたりして笑」
「は、おまっ」
「りょーちゃん落ち着いて」
「、、、」
藤澤が殴りかかろうとする程嫌われているスタッフ
「貝塚さん、打ち合わせするので着席お願いします。」
「うーっす」
貝塚だ
こいつは入ってきた時からおかしかった
ーーー
ーー
「あ、初めまして!今日からスタッフやります貝塚っす!」
「、、、す?」
藤澤がつい突っ込んでしまう
それほど不思議な人だった
今思えば
多分あいつは若井を嫌っていた
「大森さんすごいっすね、やっぱ天才ですわ笑」
「はは、、、ありがとうございます」
正直僕に対して発した言葉にも
嫌味が入ってる気がしている
(天才じゃなくて努力なんだけどな、)
藤澤は多分舐められていた
「藤澤さ〜ん、さっきピアノ凄かったっすね」
「ありがとうございます!!」
「でも、間違えてたっしょ?笑勘弁してくださいよ〜笑」
「ぁ、ごめんなさい笑」
素直に喜ぶ藤澤の努力も感情も全て踏み潰されていることに対して怒りしか湧かない
2人に対しても少し舐めかかっている態度だったが
若井に対してはもっと酷かった
「あ、貝塚さん」
「うっす、」
やけに素っ気ない
無視が多い
「僕は、もっと壮大な感じでもいいと思います。めっちゃ大きい塔を建てたりとk」
「えぇ〜大変じゃないっすか?」
「ぇ、」
若井が案を出すと毎回否定する
なのに
「確かに大変かもしんないけど、ファンは壮大すぎるほうが好きだろうし、世界観に入り込めるからいいと思う」
「若井ナイスだよぉ!」
僕と藤澤が賛成すると不満そうだけど賛成してくる
昔、若井は苦手な人を避ける癖があった
藤澤が来た時、全く藤澤に話さない
それでも仲良くなろうと頑張って結果今みたいにすごい仲良くなっている
そんな努力家な若井だから
苦手な貝塚とも仲良くなろうと頑張っていた
「あ、貝塚さんおはようございます!」
「うっす、」
でも、貝塚はそれを踏み潰す
本当に見てられない
若井を励まそうとしても
「え、何が?大丈夫だよ笑」
としか言わない
ーーー
ーー
だから僕は貝塚にも問題があると思っている
打ち合わせ終わり
僕は貝塚とばったり会ってしまった
「あ、貝塚さん今日はありがとうございました」
形だけのお礼をして帰ろうとした
その時
「若井さん、サボり過ぎって言っといてくださいね」
「え、?」
「若井さんと連絡付かないんっすよね?絶対キャバ行ってるっすよ笑」
「は、」
意味がわからない
何を言っているんだこいつは
「若井さんやると思ってたんっすよねぇ〜笑」
拳が出そうになる
今すぐ殴りかかりたい
「あ、じゃあ失礼しますね」
頭の中で貝塚を殴りながらその場を後にする
本当に気持ち悪い
なんであんなに人を悪く言えるのだろうか
(、、、若井の家、寄ってみようかな)
もしかしたら笑顔で出てきてくれるかもしれない
ごめんほんとに、!
なんて全力で謝って来るに違いない
ーーー
ーー
若井の家の前に着く
勇気を振り絞ってインターホンを押す
、、、中々出てこない
確かにそうだよな、連絡取れないくらいだし
(帰るか、、、)
なんて思っていた時
『ガチャッ』
「元貴、?」
ドアが開いて若井の声がした
顔をあげると若井が立っていた
「若井、」
「元貴どうしたの?」
軽く聞いてくる若井に戸惑う
「どうしたのって、、、若井連絡つかないし、打ち合わせにも来ないから心配で、!」
「、、、ごめん」
「ごめんって、何があったのかくらい教えてよ」
少し悲しそうな若井を見ると申し訳なくなってくる
流石に言い方強すぎたか、?
「わか」
「明日からは行くね、ほんとごめん!また明日」
「え」
『バタンッ』
閉められた
いつもの若井だけど
やっぱり何かが違う
「りょうちゃん、」
流石にそろそろ藤澤に言うべきだろう
正直藤澤をさらに心配にさせたくはないけど
僕だけで解決できる気はしない
「、、、もしもし?」
スマホから藤澤の声が聞こえる
「もしもしりょうちゃん、あのね」
藤澤が真剣に聞いているのが分かる
「若井についてなんだけど、」
ーーーーー
ーーー
next→30
コメント
1件
冒頭の電話の「ごめんね」が最後の若井さんの「ごめん」に重なって、伏線の効かせ方が巧いなと思いました。貝塚さんの不穏な存在感が気になりすぎます。元貴くんの焦りと無力感がひしひしと伝わってきて、切なかったです。次話も楽しみに待ってます!