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※4月1日に投稿された📄の歌ってみたを元ネタに書いています。
※るむふぉが遊女、基本は 受け側になりますが場合によっては攻めにもなります。
※名前や口調は変えていませんので時代背景と合わない場合があります。
※捏造設定が多く含まれます。
※他、人によっては不快と思われる表現があります。ご注意ください。
※今回、kn幼sr(挿入なし)あります。
星明かりが障子戸を透かし、薄暗く部屋を照らす。心許ない淡い光で、手元すら見るのも難しいだろう。
アキラはそんな中、明日の出立に備えて準備をしていた。衣類や消耗品、お気に入りの小物を広げた風呂敷へと収めていく。しかし、 身請けてくれる旦那さまからもらった物以外はすべて不用品として塵篭へと放っていく。
金銀のついた簪、緻密な彫り細工がされた櫛、色とりどりな帯や紐。
高級な品物だと一目で分かる物の中に一つだけ不格好なつまみ細工の簪があった。紫と桃色をした紫陽花を模したものだということがかろうじて理解できる。
「……こんな物持っていたかしら…?」
裏返して紫陽花の簪をよく見ていると、花の裏側になにやら和紙のようなものが挟まっていることに気づいた。
そっと慎重に取って、紙を見るとそこには『お前が出ていくのならば、さらつていこう。 』とだけ書かれていた。
見覚えのある字で、紙から微かに香水の匂いが移っていた。 この匂いは嗅いだことがある気がした。
アキラが何者かと首を捻っていると突然障子戸が外から開け放たれた。驚いて、見上げるとそこには黒の中羽織を着た彼がいた。
今回は特別に、と人見知りのセラフのために座敷を用意させ、その中には布団を敷く奏斗、そして居心地の悪そうなセラフがいた。
「ねぇ、奏斗……」
「なに?」
「今日って雲雀じゃなかったの?」
「そのはずだったんだけど、あいつ用事があるってさ。 」
深く聞くべきなのかなんと言ったらいいかわからず、そうなんだとだけ返すセラフ。黙々と布団を敷き、通和散やえごま油なども枕元へ置いていく。その手慣れた様子といったら。
「…本当はさ〜もっと時間かけたかったんだけど、うちも厳しくてさ。」
「痛くはしないつもりだけど、怖いとか嫌ってだけなら止めないから。」
言葉もなくセラフが頷いたのを見ると奏斗は布団の上に彼を呼ぶ。ちょこんと正座したセラフの横へ胡座をかいて通和散を手に取った。
「これねー、通和散。お尻怪我しないように使うやつね。口に入れて……ん、ほら、こんな感じ」
1分に切り取って、それを奏斗が口に含み数回もごもごと口を動かした。そう経たないうちに舌を見せてきて、とろっとした白いものへ変化していることをセラフへ説明した。
「やってみな。別に飲み込んじゃっても毒にはならないから」
「う、うん…」
セラフも先の奏斗にならって通和散を1分に切り取り、口へと運ぶ。無臭であまり味もしないがどことなく海藻のような雰囲気があった。
飲み込まないように咀嚼し、とろみが出てきたら奏斗の袖を引いて、同じように舌を見せた。
「上手上手〜。じゃ、ちょっともらうよ」
「んっ…?!」
よしよしと幼子へするように頭を撫でられたかと思えば、急に顔が近くなりセラフの舌から通和散を舐め取っていった。驚いて後退ると、奏斗が悪びれる様子もなく謝罪を口にした。
「びっくりした?ごめんね。てか、その様子だと口吸いも初めてでしょ」
目を白黒させ、きゅっと奏斗の羽織を掴んだままでいると、セラフは肩を捕まれ、後ろへと倒された。布団へと背を預けると太腿を左右へ広げられる。人に見せたことのない場所が空気へ晒されてしまい、緊張で心臓が強く脈打つ。
するり、と奏斗の手が大腿から尻へと滑っていく。小さく身じろぎ、眉を顰めるセラフの額を奏斗が撫で、優しく微笑む。
「声出してリラックスしな〜、力抜いて…」
「ふ、…は、っ……ふぁ、」
「そうそう、 上手いじゃん。やっぱ才能あるよ」
奏斗は口の中の通和散を指へと絡ませ、慎ましやかな菊の蕾に中指を突き立てる。身丈の問題もあるがきつくて到底2本も入りそうにない。
痛みからかそれとも別の何かからなのか、幼さが残る喘ぎ声が座敷の中で響く。