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あべこじ
阿部→「」
向井→『』
※いつもの優しい阿部ちゃんはここには居ません。地雷さんは自衛お願いします🙇♀️
阿部side
くっつくのが絶対ダメだとか、他のメンバーと俺の前で仲良くするなとかそんなことは言わない。でも、俺だって。みんなの前では抑えてるし照っていう嫉妬魔がいるからその影に隠れてるけど俺だって好きな子が他の人にベタベタしていってたら嫌だという感情はある。みんなもそうでしょ?付き合ってる筈なのに俺の前でわざわざ見せつけるみたいに俺より優先すべき人がいるってどういう状況だよ。当然嫉妬もする、束縛はなるべくしたくないと思っているけど。それをわかって欲しいから、俺の気持ちを理解して欲しいから伝えているのに伝えても伝えても彼はテキトーな返事をする。だから時々躾てたけどあの程度じゃ全然懲りてないみたいだしもう優しくするのはやめることにした。彼がわかるまでとことん俺の支配下に置いてやる。飴と鞭2:8くらいで
「何ずっと突っ立ってんの?これから何すんのかわかるでしょ、コマンド無きゃうごけないわけ?」
『ごめんなさ、』
「はぁ…もういいや、Sit」
少しだけ間があってから近くにあったベッドの上に彼が座り込む。こういうとき少しでも反応が遅れたらキツく叱る。ちゃんと出来たら少しだけ褒めてやる。最初は可哀想かなと思っていたけれどそれくらいの塩梅にしなきゃ康二には温いから仕方がない。これくらいしないと、きっと同じ過ちを犯し続ける。これ以上他のカップルに迷惑掛けるのも俺が嫌な思いするのも嫌だから、いい加減きちんと俺が躾なければ。俺が一番彼のことをわかってあげられるんだから、俺じゃなきゃ彼をコントロールすることなんて出来ないんだから
「おっそいなぁ、なんで聞こえてんのに直ぐ出来ないの?」
『ご、ごめんなさい、次はちゃんとやるから…』
「謝罪とかいいから。そんな薄っぺらい言葉じゃなくて行動で示して」
『わかっ…』
「Strip」
今度は言った瞬間動き出してあっという間に隠れていた肌が露になる。まあこれくらいなら及第点かな、不安気に此方へ目を向ける彼へ手を伸ばすとまた殴られると思ったのかぎゅ、と目を瞑った。失礼な、そんな頻繁に殴ったりしないし殴るとしたらもっと勢いつけるわ
「…good 、やれば出来るじゃん」
そのまま伸ばした手で頭を撫でてやったとき恐る恐る開かれた目はとても蕩けていた。この顔だよ、俺がずっと見たかったのは。俺のことしか見えてなくて俺のことしか考えられないときのこの顔。きっと今彼に蓄積していっているのは俺の手によって増えていく赤黒い痣とコマンドから得られる快楽。たった二つで彼の思考も発言も全てが俺の手中に収まっていく。なんだかそれがとても誇らしかった
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向井side
気持ちええのと痛いのとが混ざって頭が可笑しくなりそう。コマンドを使われる度にその言葉と彼の低い声に脳ごと乗っ取られているような感覚に襲われる。それが恐ろしくて、それ以上に心地いい。今が終わって欲しくなくて、ずっと雲の上にいるみたいに頭がふわふわしてる。行為に入る頃には既に俺自身の思考力も判断力も何もかもがなくなっていたから、何が良くて何があかんのかの区別が全然つかん。だから彼の言うことをひたすらに聞いてそれが俺の最善の行動なんやと思い込むことにした。阿部ちゃんやって人間やからほんまは間違えとるとことか俺を支配するためのこじつけとかもあるんやろうけど、もうそんなんどうでもええ。阿部ちゃんのことしか今は要らんし考えたくもない、考えられない。次はどんな命令が貰えるのか恍惚としたまま彼の様子を伺っていると覆い被さられて真上に彼の顔がきた、相変わらず綺麗な三白眼やなぁ
「康二、Kiss」
『んん…、?』
そろそろ何を言われとんかもわからんくなってきたけど従わんとまた殴られる。殴ったり蹴ったりするのは俺が阿部ちゃんの嫌がることをしてしまっとるからなんやろうしそれも全部彼なりの愛やから受け止める。俺以外のメンバーのことは殴ったりせえへんし、阿部ちゃんにとって俺は特別なんやと思う。でもやっぱり痛いのは嫌やし褒めてくれる阿部ちゃんの方が好きやから、叱られたくなくて本能的に動き出して唇を合わせてみるとそれであっとったみたい。そのまま頬にキスをして、その後鎖骨の辺りにもキスをして赤い印をつけた。その直後、彼の舌打ちが聞こえて鋭い痛みが肩口に走った
「おい…」
何、今俺なんか気に触るようなことした、?コマンド通りに動けとらんかった?今ので嫌われた?俺もう捨てられるんかな、嫌やそんなの、捨てんといて
「誰がキスマつけていいなんか言った?」
あぁ、今噛まれたんか。考え事しとって全く理解してなかったけどなんか肩熱いし視界の端に映った部分はちょっと赤くなっとる
『ぁ”え、いた”、ぃ、…』
「うるさいなぁ…許可無く喋んじゃねえよ」
あぁ、また怒らせてしまった。まだ殴られたりしてないだけいいかと思っていたら俺の頭の横にあった筈の彼の手がいつの間にか俺の首を捕らえていた。あ俺まだ捨てられたりせんのや、良かったぁ…そんなことを考えているのもつかの間。その手にどんどん力が入っていって…あれ、これあかんやつじゃ
『っ!ん”ぐ、~~~ッぁ、ッッ~??!ッ??』
息ができん。いつもの阿部ちゃんからは想像がつかないほど強い力で首を絞められれば喉がきゅう、と数回不思議な音を立てた。無論、それは鳴ってはいけない音なのだろうがその音も俺と彼の愛情の具現化のように思えて悪い気はしなかった。だが苦しいものは苦しいし痛いのは痛い。彼に殺されるのであれば本望なのかもしれないけれどまだ俺は彼と一緒に居たいから、抵抗させて貰う。…いや力強すぎてびくともせん、彼の手首を両手で握って離そうとするも全く動かなかった。そもそも緩く握っただけで力が入らなかった
『…ッ、っぁ”…ぐ、ぅ、、…』
「…ぁは、惨めだねぇ、可愛い」
薄れゆく意識の中で最後に見えたのは緩く弧を描いた彼の唇だった