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あべこじ
阿部→「」
向井→『』
向井side
誰かの声が聞こえる。落ち着いた低い声、めめ?阿部ちゃん?てるにぃかもしれ
「…ぅじ、康二」
『…っ、ん、?ッぇあ”っ?!?は”ぁ”、ぅ”…?』
「勝手に意識飛ばすとか悪い子だね、まだお仕置足りてなかった?」
『ぅ”え”…っぁ”、♡ん、っ♡』
阿部ちゃんや、今どういう状況なんやろ。なんで俺喘いで…
あ、そうや。首絞められて一回意識無くなって、起きたらそのまま犯されて何回もイかされてトんで…ほんで今か。はは、阿部ちゃんも乱暴なことするもんやなぁ、まあでも俺のこと好きやからするんやもんな?ちょっと不器用なだけで、これだって俺への愛情表現で
「…なんでこんな簡単な質問にも答えられないの?喘いでないでなんか喋れよ、 Say」
まだ怒っとる、でも俺のこと見てくれとる!コマンド出たからなんか言わな、また怒らせちゃう。今阿部ちゃんが怒っとんのってなんでなんやろ、怒らせてもーた根本の理由を叩いたらもっと優しくしてくれるようになるんか?ほんなら俺が言わなあかんの一つしかないやん
『は、ぁ”、あべちゃ、あべちゃぁん、♡好き、ぃ…♡』
俺の最大の本心で、阿部ちゃんがずっと欲しいであろう言葉。これ正解やろ?俺が余りにも他の人にくっつきにいくからそれが嫌でこうなったんやもんな、多分。俺はずっと阿部ちゃんのことしか見えてへんのに、阿部ちゃんのものにして欲しいってずっと思っとったのにいつまでも気付いてくれんから。阿部ちゃんが無意識のうちに俺を離したくなくてたまらんくなるくらい俺に堕ちとるように、俺も阿部ちゃんにとっくに堕ちとることを知って貰いたかったから。結局それに気が付くのってきっかけが必要なんよな、ここまで手酷く抱かれるとか思ってへんかったけどまあええか
「…ふは、good♡そうだよね、俺以外要らないもんね」
えらい話飛躍しとらんか?阿部ちゃん以外はなんも要らんことはないんやけど
『…ぁえ、?なん…』
急に口付けられたかと思ったらなんか口に入ってきた。錠剤?なんやこれ飲み込んで大丈夫なやつなん
「ほら康二、俺のこと好きなら言うこと聞けるでしょ?飲んでそれ。Rush」
何飲まされとんよこれ、まあ阿部ちゃんが飲んで欲しいって言うなら飲み込んでやるか。こくりと小さく音を立てて飲み込まれていった錠剤は俺の中で直ぐに溶けだしたんやと思う。
数分後には深い深い眠りについていた
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阿部side
こんな状況のこんな立場であろうと康二は自分の方が有利にあると思ってるんだろうな。すっごい馬鹿で愚か、既に俺の策略に嵌まっちゃってるのに。そんな恋人が愛おしくて堪らなかった
「…こーうーじ、寝た?」
『……』
よし、寝た。さっきの錠剤は即効性の睡眠薬。めっちゃ強力なやつだけど一粒じゃ多分害はない筈。多分ね、まあなんかあっても俺が全部お世話するからいいんだけど。さてここからどうやってあそこまで運ぼうかな。取り敢えず康二が外に出ても大丈夫な格好になるまで何とかしなきゃいけない。入りっぱなしの俺のものを抜いて風呂にいれようと風呂場まで担いで連れていった。緩くなかった孔からとろりと垂れてくる俺の精液がなんだかとてもエロく見えて目に毒だった
「…っはぁ、疲れた…」
中で出したものを全て掻き出してテキトーに身体を流して。その間もん、とかぁ、とか小さく喘ぎ声を漏らすもんだから自分を抑えるのに必死だった。彼の身体を洗っている間、ずっと俺の視界に入っているのは俺がつけた痣や噛み跡、すなわち俺のものだと言う証明。たくさんあってなんだか嬉しかった。その後テキトーに身体を拭いてテキトーに俺の服を着せて見た感じおかしくない格好にして、車に乗せる。助手席には乗せられないから、後ろの座席に寝転ばせて。人の少ない深夜3時、車のエンジンをかけて俺はある場所へと向かった
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向井side
目を覚ますと全く知らない部屋にいた。ベッドとテーブルだけがある、壁も床も天井も何もかも真っ白な部屋。なんやここ、てか阿部ちゃんは?
『…ぇ、なんやこれ…』
じゃら、と足元から変な音がしたから足元を見てみると所謂足枷?みたいなものがついていた。同じく手には手錠、しかも後ろで拘束されとるから全く身動きがとれん。自由が利かなすぎる
「あ、起きた?おはよー♡」
『阿部ちゃ、なんなんこれ?取ってーや、』
「Kneel」
ペタンとその場に座り込む。鎖がじゃり、とまた音を立てた
『…ぁ、あ、阿部ちゃ、なんでこんな…』
「康二はさぁ、俺のこと好きなんだよね?」
何当たり前のことを、でもこんな怖い阿部ちゃんは好きじゃn
「でも、俺の全部を見て好きって言ってくれてる訳じゃないなぁって思ったんだ」
そりゃそうやろ、普通やないもん。いつもの優しい阿部ちゃんのことは好きやけど、こんな犯罪紛いなことする阿部ちゃんは好きじゃない。というか好きになれるわけが
「だから俺以外のものは全部遮断することに決めたの。康二が俺以外要らなくて、俺のことだけを見て、俺の全部を好きって言ってくれるまでね」
『…は、?』
「康二は俺のこと好きなんだもんね?」
不気味な、何処か狂ったような笑みを浮かべてゆっくりと近付いてくる。逃げたい、怖い、嫌だ死にたくな
「全部受け止めてくれるよね」
『…ひっ、嫌やぁ、こっち来んで、好きじゃな…』
パァンと大きな音が響いた。痛い。無表情で俺の頬を平手打ちした彼の手の平は真っ赤、俺の頬も同じ色になっとるんやろうな
「あ、ごめんまた叩いちゃった、ごめんほんとに、ごめんね」
彼は何度も何度も謝罪を繰り返してさっきの衝撃で熱くなった頬を撫でる。…なんやもう、わからん。彼が何をしたいのかも、俺がこの行動に対してどう思っとんのかもわからん。こんな生活が、これから何日、何週間、何ヵ月続くんやろうか。それまでの間、仕事とかどうするつもりなんやろ
「愛してるよ康二」
まあ、そんなんどうでもええか
『…俺も、愛してんで』