鬼島くんとシーナさん

先生に怒られながら戻って行く鬼島君を見送る。

今日も一緒に帰れるんだ……どうしよう！すごく嬉しい！

「一緒に帰れて良かったじゃん」

「でも…私の仕事手伝わせちゃって良かったのかな」

「良いんだって！素直に一緒に帰れる事喜びなよ今日一緒に帰れなくて寂しそうな顔してたくせに」

「えっ！？私、そんな顔してないよっ……まだ鬼島君の事どう思ってるかわからないのに」

「ふーーーん？そうなんだ？」

まだお互いわからない事だらけなのに好きなんて……

気になってるのは確かだけど、お互いの事知って鬼島君が私の事好きじゃなくなる事もあるんだよね。

そう考えると少し胸がｽﾞｷﾝとした。

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放課後。

ホームルームが終わると同じ美化委員の田中君が私の席に来て声を掛けてくれた。

「椎名さん＊＊＊＊＊＊＊

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