最初の出会いから三週間ほど経った──ある日曜日のこと。
ゲームセンター外の、キャッチャーゲームに熱心に挑戦していた舞佳と、呆れ顔でそれを見守る怜一の後ろにいた仁海。
(──あ)
突然、射貫くような視線を感じ、内心でビクついた。
夕方に近づいてきた頃だったが、駅前のゲームセンター周辺を行き交う人は多い。だが時折感じていた幽霊らしきものの視線には、すぐに気づいてしまう。
(これは……さりげなく振り返るのも怖い感じ)
視線にも色々ある。自然な動きを装って視界に入れる分にはあまり影響がないと思える場合と──視界の端に入れるのも、できれば避けたいと思ってしまう場合。今回は後者だ。
「──飯芽、どうした」
怜一に声をかけられ、驚きで仁海の肩が跳ねる。
「ぼーっとしていたようだが」
「あ、ううん。なんでも──」<**********************
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