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#過去
♕⚘𝓪𝓃ℴ⚘♕
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ぴぴ#fukz信者(?)
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水曜日、何ら変わりないいつもの昼下がり。
教室の中、あちこちから話し声が聞こえてくる。
新学期が始まって早2週間、 すっかり仲のいいグループが幾つか出来上がっている。
まあ、大抵は去年からの友達なのだろうけれど。
勿論のこと、私にも友達はいるのだが、今はどこか行っているようで話し相手がいない。
……いや、今も居ないことはないけど。
視線の先、少し離れた席で友達と話しているのは、幼なじみのばっくん。
何を話しているのかは分からない。ただ、ばっくんが楽しそうに笑っているのが見えた。
ばっくんは昔から、よく笑う人だと思う。
その笑顔がなんとも可愛らしくって、見ているだけで私もなんだか気持ちが高揚してくる。
「 その顔は〜……恋する乙女の顔? 」
そんなセリフで登場してきたのは、先程言っていた友達、えとちゃん。
「 わぁっ、!?! 」
「 も、もう…びっくりした… 」
「 そんなに驚く…? 」
クスクスと笑いながら言う。
「 それよりさ 」
「 最近、ほたるよくシヴァさんのこと見てるよね 」
私の机の前にしゃがんだかと思いきや、そんなことを言われる。
その時、普段では絶対発しないような声量で思わず声を上げてしまう。
「 え、゛っっ!?!? 」
一瞬、教室の話し声が止まって全員がこちらを見た。
顔が少し熱くなる。
慌てて、次の授業に用意していた教科書で顔を隠す。
「 え、無意識だったの? 」
「 む、無意識…って、いうか…… 」
何故か言葉がたどたどしくなってしまう。
「 そんなに慌てるってことは、やっぱり何かあるんでしょ! 」
「 ぇ、ち、違うよ!! 」
そう否定はするものの、うまく説明ができない。
……だって、自分だって分からないから。
「 じゃあなんであんなにいっつも見つめてるの? 」
「 …幼なじみ、だから…? 」
「 ふーん、変なの 」
そう言ってはいつものように笑う。
自分でも変な答えをしたのは分かっている。
でも、今はまだ…そう思う以外、自分を納得させられなかった。
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すっかり下校時刻。
夕方の眩しい西日が、校舎に降り注いで大きな影ができる。
今日、ほたるは予定があるらしくて1人の帰り道。
毎日一緒に帰るわけではない。私とほたるの普段一緒に帰る人がたまたま両方予定があった時とか、そのくらいだ。
中学からの仲なのでクラスではすごく仲がいいんだけどね。
勿論一緒に帰りたいとも思うが、ほたると一緒に帰っている人が人なのであまり無理強いもできない。
…誰なのか、って?
そんなこと、言わなくたってわかるだろう。
___そんなことを考えていれば、ほんの少し先に本人たちが歩いている。
人混みで2人に気が付かなかった。いや、そこまで人が多い訳でもないけれど。
びっくりして持っていたいちごオレを落としそうになる。
兎にも角にも、2人に気づかれたら少しばかり気まずくなってしまうだろう。
そう思案しては近くにあった自販機の横に隠れ、2人の様子を伺ってみる。
安全なところに隠れたので、先程私がなんで驚いたか説明をしよう。
理由は簡単、想像していたよりずっと2人の距離が近いのだ。
無論、2人は幼なじみで仲がいいことは知っている。
でも、並んで歩いていてたまに肩がぶつかるほどの距離で話している時の表情は、どこかいつもより柔らかく
そして、どこか儚げな雰囲気を纏っていた。
「 好きな人でも見てるんですか? 」
私の後ろから同じようにして視線の先を見るのは、のあさん。
「 っわぁあ!?!? 」
昼のほたるの気持ちが分かった。
誰かを見てる時って案外周りは見えなくなるんだ。
…にしてものあさんの登場のセリフも私と似てるような……
まぁ、良いや。
「 あぁ、違う違う、好きな人はいないよ 」
「 じゃあ誰を? 」
問に答えるように2人を指さす。
私の指の先にいる2人を見ては、のあさんがクスッと笑って再度口を開く。
「 なるほど、えとさんの好きそうな展開ですね 」
そう言ったあと、今度は少し真面目な顔になってから続ける。
「 でも、何でもかんでも恋愛に繋げるのはえとさんの悪い癖ですよ! 」
…図星だ。そんな癖があるのは自分でもよくわかっている。
でも仕方ないじゃん!!
あんな2人を見せられたら、期待したくもなってしまう。
「 う……分かってるよ、でも口は出してないから! 」
いや、どうなんだろう。
ほたるがシヴァさんを見てるのを見て、あんなふうに言ったのは口を出していることに含まれる……?
……よし、このことを考えるのはやめておこう。
「 ホントですか〜? 」
「 …まぁ、かく言う私もお似合いだとは思ったりしてるんですけどね 」
「 でしょ!? 」
思わず声が弾んだ。
自分でもうるさかったと思う程の声量に、慌てて口を抑える。
危ない危ない…本人たちに聞こえてたらどうするんだ。
もう一度、2人の方へと目を向ける。
「 ……あれ、いない? 」
いつの間にやら、前を歩いていた2人の姿がない。
「 あら〜、いつの間に帰っちゃったんですかね 」
キョロキョロと周りを見回す。
そもそもの人が少ない。
「 まぁ下校時刻から結構経ってますし 」
「 私たちも帰りましょ! 」
そう言って歩き出すのあさん。
「 あ、待って〜! 」
相変わらずの眩しい西日が、校舎の影を伸ばしつつげていた。
そして、私たちの影も。
コメント
2件
すぅッ ... ほたるちゃんもシヴァさんの事目で追ってるのかぁぁ ... ッ 尊いかよッッッッ ちょっと本気ではよ付き合えやぁぁぁ って気持ちですね 。ありがとうございます ( ? ) えとさん 、勘がいいね .... svhtには早く進展してもらいたいですね .... ( 付き合うまでの過程も楽しいので )
うわあ、第3話読み終えました!主人公がばっくん(シヴァさん)を無意識に見つめちゃってるの、すごく尊い…。それに下校シーンでシヴァさんとほたるさんの距離の近さを目撃しちゃうところ、ドキドキが止まらなかったです。のあさんの「でも、何でもかんでも恋愛に繋げるのはえとさんの悪い癖ですよ!」ってツッコミもめっちゃ好き。えとちゃんの恋する乙女発言も可愛いし、視線にまつわるもどかしさが丁寧に描かれてるなあって思いました🤍