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ー絵名sideー
『…んじゃ、探索するとしますか』
「ええ…こんな暗い森歩きたくないよ〜!えなえもん〜助けて〜」
『まだそのネタ掘り下げんの…?』
私たちはいつものコントみたいな事をやりながら暗い森を探索した
一応スマホやカバンはあるらしく、私達がそのままこの暗い森に来たようだった
それより…なんかこの森雰囲気あるな…
何か昔トンネルに行った時の事思い出すわ…
『はぁ…んもうさいっあく!何でこんな変な森を探索しないといけないのよ〜!』
「まぁまぁえななん?落ち着きなって…それに、ボクがいるんだよ?」
『はぁ?…まぁ、1人よりはマシだけど…』
「そうこなくっちゃ!だから大丈夫!」
…なんでだろ、全然安心できない…
そして、気づいたら崖付近まで来ていた
『崖あるし…引き返そ』
「うん!…それよりさぁ…何か雰囲気あるよね、この森…」
『まぁ…あるわよね』
「何か肌寒いし…幽霊的な何かいるのかも?」
『それただ森だからよ』
「現実的だね〜」
私はため息を着きながら瑞希と道を引き返した
てか、この森の出口ってどこだろ…
あんま森行った事ないからなぁ…
「…絵名、今気づいたんだけどさ…」
『何?』
「セカイ、行けばよくない?」
『…あ』
そうじゃん…
『なんで気づかなかったんだろ…』
「ま、まぁ…早い段階で気づけたしいいじゃん!」
「ほらほら!UNTITLED流して流して!」
『はいはい…分かった分かった』
瑞希に急かされながらも私はスマホを開いた
だけど…ここに来た原因って、多分…スマホだよね…
私は悪い想像をしながらもUNTITLEDを流した
『…あれっ?』
何度再生ボタンを押してもセカイに入れない
「な、流れない…あ、ボクのスマホでも試してみる!」
『う、うん…』
「…ボクも、流せない…」
私も流せないから瑞希も流せないと思ってたけど…
どうしよ…
「…き、気を取り直して!また、探索しよ?」
『ま、まぁそうよね!』
また私達はスマホをカバンに入れ足を進めた
『とりあえず、人見つけないとね』
「だねー」
だけど、こんな暗い森に人なんていんの…?
そう疑心暗鬼になりながらも来た道をまた引き返した
「…あ!そうだ!」
『ちょ、ちょっと!いきなり大きい声出さないでよ…』
「ごめんごめん〜いい案思いついてさー?」
『次からは気をつけてよ…?で、いい案ってのは?』
瑞希は悪巧みをするような顔でそう言った
「2人共別行動でこの森を探索する。ってのはどう?」
『は、はぁ?!』
「えななんも声大きい…!」
『あっご、ごめん…てか、別行動すんの?!この森を?!』
「うんうん!だってもっと範囲広げないと人見つかんないかもしれないでしょ?」
『だ、だけどさ〜!』
「ごめんごめん!嘘だって!」
『…ふざけないでよ』
「あっガチなやつ?」
瑞希はまた【ごめんごめん〜!】と言った
ほんと…いつまで経っても変わらないんだから…
だけど、こう出来るのも…特別な事だって気付けたから
『だけど、ほんと…静かな森』
「へくしゅっ…!うぅ…さ、寒い…」
『ちょ、ちょっと!ちゃんと口で抑え…へくちっ!』
「絵名もくしゃみしてんじゃん〜!」
『うっ…』
だけど、夜だからか本当にこの森寒いな…
羽織れるもの持ってくれば良かった…
「ていうか、えななん肩出してるけど…寒くない?」
『寒いに決まってるでしょ…くしゃみしてるんだから…』
『そういう瑞希は?』
「まぁボクも寒いかな〜くしゃみしたし…」
瑞希と私は2人ともいつものお気に入りの服を着ていた
私は肩出ししてるやつだからいつもより数倍寒い…
『あーあ!もう!今更ムカついてきた!なんなのよこれ!!』
「まあまあ?えななん、どうどう〜」
『それ牛のやつでしょ!私は牛じゃない!』
瑞希はあははと笑いながらもまた歩きだした
ほんと、何でこの状況で笑えるんだか…
私は気を取り直して瑞希の後を追った
しばらくすると大分空気が澄んできた気がした
「ふぃー!たまにはこういうのもいいかもねー!」
『きっかけは最悪だけどね…』
だけど、さっきよりはマシになったかも…
「…あ、日の出の時間になったら暖かくなるんじゃない?!」
『確かに…今の時間は…』
今の時間を見ると丁度【25時】だった
「25時…そういえば、奏とまふゆ…心配してるかなぁ?」
『まぁ心配はしてるでしょうね…だけど圏外だから連絡しようにもないし…』
「まぁ森だからね…」
そしてまた私達は足を進めた
ガサッ
草木が擦れる音がする
『…何かガサガサ聞こえない…?』
「んー?そう?」
ガサッガサッ
「確かに…あっまさか人が来たのかもっ?!」
『だったらいいんだけど…』
なんというか…人の気配だと思えないっていうか…
そして、ガサガサと歩く音がする
「おっ…人が来たかも…?」
『う、うん…』
人じゃなかったら…どうしよ…
まさか、野獣とかの…動物だったり…
「おーい!ボク達はここにいますよー!」
ガサッ
『…っえ?』
出てきたのはいたいのしれない化け物だった