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桜が咲き誇る高校生活最後の4月。
僕が新しく過ごすクラスは、陽キャが多いお陰か、授業中だったり休み時間だったり……凄い賑やかになっている。
僕と同じくボッチになっている奴を探そうとクラス内を見渡しても、殆どグループが出来ており、完全に孤立状態と化してしまっている。
ま、まぁこういう状況嫌になるほど経験してるし?!全然気にしてないけどもね?!?!?!!?!
てことで、陰キャの僕は大人しく自分の席で好きな漫画を読んでいる。
「 なぁなぁ!お前名前なんていうん? 」
「 あ、俺は紗尾論吉!これから宜しくな! 」
「 てかその漫画ってさ、(ピーーーーー)やんな?!お前も知っとるん? 」
と言いたいところなのだが、新しく転校してきたコイツがずっと喋りかけてきてるせいで全然漫画読めねぇじゃねーかよ!!!!
あと(名前の部分はピー音入ってたけど(?))この漫画お前も知っとるんかい!!!
明らかに俺陽キャですよ!みたいなムーブ出しやがって!!!(?)
「 あ、あぁ……まぁ… 」
こうやってね、グイグイ話を続けんなや!初対面の人と話すんマジで苦手なんですって!!!
と心のなかで叫びながら……ね、まぁ折角話に来てくれたし突き放すようなことは出来るだけせんようにしたいなと思いながら、とりあえず適当に返事を返す。
ちなみに、もう一度説明しておくと、僕にずっと話しかけてきてる奴は、新しくこの高校に転校しに来た『 紗尾論吉 』という男だ。かわええ女が良かったなぁ〜
っべ……コホン、まぁその紗尾?とか言う転校生が僕の隣の席にやってきたんです。本当に終わってるっておい教師ィ”!!!!!!せめてかわええ女子の隣にさせろやゴラァ”ァ”ァ”ァ!!!!!!
……はい。ってことです(説明がくそ面倒臭くなった)
「 なぁ!お前の名前ってなんて言うん? 」
「 え、………あー…、鬱島…大 」
「 鬱島……はぇー! 」
大って言うんか……はぇー…と、紗尾は独り言をつぶやき始める。
なんやコイツ(?)
「 …じゃ、これから宜しくな!d先生!!! 」
「 よ、宜しく……ってなんやねんそのd先生って?! 」
「 え、いやお前のあだ名 」
「 あ、あだ名……?先生ついてるけど… 」
「 ええやろ!なんか先生っぽく見えたから、そのまま名前とくっつけてd先生や! 」
「 いやツッコミどころありすぎやろ?!? 」
「 ふはッwwwwwwいやぁ〜お前おもろいな! 」
「 ありがとう……? 」
なんか喋りかけられて早々あだ名付けられたんやけど……えぇ…?
コイツ積極的すぎやろ?!え、凄すぎん?!??!
「 あ、せや!俺のあだ名も考えてや! 」
「 え、あ、あだ名…? 」
「 おん! 」
「 えー……あだ名…あだ名… 」
あだ名を考えて、と突然言われても……と思いながら、先程まで読んでいた漫画を閉じ、脳をフル回転しながら紗尾のあだ名を考える。
あだ名、かぁ〜……小学校以来かもな。
あのときはスッって出てきたのに、今は全然良いあだ名が出てくる気配がしない。
あ、ええあだ名見つけたわ!!!
やっと良いあだ名がひらめいたその時、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴り響く。
授業が始まる合図だ。
「 あ、鳴ってもうたか〜……じゃ、後であだ名のやつ聞くわ! 」
ほんまにタイミング悪いなチャイムくんさぁ!!!!!!!
と、心の中で聞き慣れたチャイムへの文句を言った後、僕も今から始まる授業の方へ集中する。
「 では、3限目の授業を始めます。 」
「 起立! 」
______
「 それでは、授業を終わります。 」
キーンコーンカーンコーン
気がつくと、もう授業が終わっていた。
何故か今日は、いつもより集中して授業を受けることが出来ていたらしい。勉強は好きちゃうけど()
あ、そういやあだ名のヤツ、アイツに言っとかな
「 ふぅ…… 」
「 あ!なぁなぁd先生!あだ名のやつ決まった? 」
「 ぇ、あー……まぁ一応? 」
「 …!ほんま?!え、どんなんどんなん?!! 」
目を輝かせながら僕へと問いかける彼。
なんかポメラニアンに見える。ワロタ
「 shaちゃん 」
「 …え? 」
「 だから、お前のあだ名。 」
「 お前の苗字、紗尾やろ?そっから取ってー……あと、ちゃん付けたら親しみ?みたいなん出てくるかな〜って…… 」
「 …… 」
コイツ黙りやがった!!!うわ気まず?!?!?!
え、僕なんか余計なこと言ってもうたかな!?怒られへんかな!?
「 ………やん 」
「 え?なんて? 」
「 むっちゃええやん!!!!なんかきしょいけど!(?) 」
「 きしょいって…失礼すぎん?!??! 」
「 えへ☆ 」
なんか褒められたのか馬鹿にされたんか分からんけど……
「 このあだ名ええなぁ……!!あ、「しゃお」に「ろん」付けたらなんかカッコええやん…!! 」
なんか…気に入ってる様子やし良かったわ。
…一部改変されてる気がするけどさぁ!!!(?)
「 ありがとうな!あだ名! 」
「 あ、いや……こちらこそやで? 」
「 shaちゃんが付けてくれたあだ名、すっごい気に入っとんねん 」
「 !!マジで?!やったー!!! 」
「 あ、改めて一年間よろしくな! 」
「 お、おんッ!よろしく!! 」
窓から見える桜の木に咲き誇っている桜が、風に乗って散っていく─────
なんだか、今までより楽しくなりそうな予感がした。