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旅行二日目の夜。
夕食を終えたみんなは、旅館の部屋でゆっくりと過ごしていた。
テーブルの上にはジュースやお菓子が並び、笑い声が絶えない。
莉犬「今日も楽しかったね!」
てると「卓球も面白かった!」
やなと「虹もきれいだった!」
はりま「あの写真、大事にしようね!」
まぜ太「いい思い出になったな。」
らぴす「うん!」
らぴすは嬉しそうに笑った。
その笑顔を見て、兄たちも自然と笑顔になる。
みかさ「ねぇねぇ!」
らぴす「?」
みかさ「せっかくだから思い出話しようよ!」
莉犬「いいね!」
てると「賛成!」
全員が円になって座る。
最初に話し始めたのは、みかさだった。
みかさ「俺はね、らぴすが笑ってくれたのが一番嬉しかった!」
らぴす「え?」
みかさ「最近、前よりいっぱい笑うようになったでしょ?」
らぴすは少し照れながら笑う。
らぴす「そう?」
ロゼ「そうだよ。」
らいと「本当に増えたっちゃね。」
メルト「その笑顔を見ると安心する。」
心音は静かに頷いた。
心音「ああ。」
莉犬「俺も話していい?」
らぴす「もちろん!」
莉犬「らぴぴってね。」
莉犬は少し照れながら続ける。
莉犬「自分では気づいてないかもしれないけど、人を笑顔にする力があるんだ
よ。」
らぴす「えぇ?」
てると「ほんと!」
やなと「らぴす君が笑うと、つられて笑っちゃう!」
はりま「一緒にいるだけで楽しい!」
まぜ太「……だから、無理して笑う必要はない。」
らぴす「まぜたくん……。」
まぜ太「嬉しい時だけ笑えばいい。」
らぴすは目を潤ませた。
しばらく沈黙が続く。
やがて、らぴすがゆっくり口を開いた。
らぴす「……俺ね。」
全員がらぴすを見る。
らぴす「前は、自分なんていない方がいいって思ったことがあった。」
部屋が静まり返る。
心音は黙ってらぴすの手を握った。
らぴす「でも……。」
らぴすは兄たちを見る。
らぴす「しおにぃたちがいて。」
次に、いつメンを見る。
らぴす「莉犬くんたちがいて。」
らぴす「毎日『大丈夫』『一人じゃない』って言ってくれて。」
らぴすは涙を浮かべながら笑った。
らぴす「今はね。」
らぴす「生まれてきてよかったって思える。」
涙が頬を伝う。
莉犬も目を潤ませる。
てるとは静かに頷き、
やなとは鼻をすすり、
はりまは優しく微笑み、
まぜ太は照れくさそうに目を逸らした。
心音はらぴすを優しく抱き寄せる。
心音「ありがとう。」
らぴす「え?」
心音「そう思ってくれて、本当にありがとう。」
ロゼ「俺たちも幸せだよ。」
らいと「らぴすが弟でよかった。」
メルト「これからも一緒に思い出を作ろう。」
みかさ「来年も旅行行こうね!」
莉犬「絶対!」
てると「約束!」
やなと「また集まろう!」
はりま「もっともっと笑おう!」
まぜ太「ああ。」
らぴすは涙を拭いて、大きく頷いた。
らぴす「うん!」
その返事は、とても力強かった。
その夜。
布団に入る前。
窓の外には満天の星が広がっていた。
らぴすは小さくつぶやく。
らぴす「幸せだなぁ……。」
その言葉は誰にも聞こえなかった。
けれど、その優しい笑顔を見た心音だけは、静かに微笑んでいた。
――続く。
第20話予告
「ただいま」
楽しかった旅行もいよいよ最終日。
家へ帰る途中、らぴすが「この旅行で変われたこと」をみんなに伝える。
そして帰宅後、兄たちがらぴすへサプライズを用意していて――。
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コメント
2件
続き楽しみ𐔌՞⁔•͈ ·̫ •͈⁔՞𐦯⋆꙳
みぅです🤍🥀 第19話、読ませてもらいました。 「生まれてきてよかったって思える」 この言葉、すごく響きました…。 らぴすがここまで言えるようになったのは、周りの人たちの優しさがあってこそだよね。 心音が手を握ったり、まぜ太が「無理して笑う必要はない」って言ったり、一人ひとりの寄り添い方が本当に丁寧でジーンと来ました。 星空の下で「幸せだなぁ」ってつぶやくらぴす、見守る心音。 この静かな夜の温かさが、たまらなく好きです🌙 次回、サプライズ楽しみにしてます…!