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今日は8月11日の23時55分。俺と玲王は今、俺の家でダラダラ宅飲みをしていた。
隣にいる玲王はもうベロベロに酔っていて、呂律すらまともに回っていない。
「飲みすぎ」と止めても聞かないし、水を差し出しても飲む気はゼロ。
ほろ酔いの時点で水を飲ませておくんだったな、と後悔しながら、ふと時計を見る。
23時57分。
そろそろだ。
「凪ぃ、俺もう眠い……」
玲王がそう言ってベッドへ向かおうとするものだから、慌てて引き止める。
「玲王、もうちょっと起きといてよ」
「なんだよ〜、俺はもう眠いの!」
そう言いながらも離れていこうとする玲王の袖を掴んで、そのまま腕の中に閉じ込める。
腕の中の玲王は、うりうりと俺の肩に後頭部を押し付けながら、今にも眠ってしまいそうだ。
もう少しだけ、待ってて。
ピーッ、とアラームが鳴った。
0時00分。8月12日。
「ねぇ、レオ」
「お誕生日、おめでとう」
そう言うと、玲王は酔いが一気に覚めたみたいに顔をこちらへ向けた。
目を見開いて、しばらく何も言わない。
そして、ようやく口を開いたと思ったら、
「な、おま……覚えてたのか?」
「うん」
俺はなんとも思わなかった。
覚えてるのが当たり前だったから。
でも玲王は違ったらしい。
さっきまで酔っ払ってテンションが上がっていたのに、それ以上に嬉しそうな顔をしている。
頭をワシワシ撫でられて、よく分からないくらい褒められた。
ようやく終わったと思ったら、玲王が口を開く。
「にしても、お前が俺の誕生日覚えてるなんて意外だな……」
「覚えてるよ。だってレオの誕生日じゃん」
「あと、一番最初に祝いたかったし」
そう言うと、玲王の耳まで真っ赤に染まった。
顔を隠しながら、しばらく何かを考えている。
そして、ぽつりと。
「……俺のこと好きじゃん」
口にした途端、ハッとしたように顔を上げた。
「……いや、今のは違っ――」
慌てて否定しようとする玲王の言葉を遮る。
「好きだよ」
「当たり前じゃん」
俺の性格、お前が一番わかってるでしょ。
ねぇ、レオ。
お誕生日おめでとう。
コメント
1件
ああ、もう尊すぎてやばい…! 凪が玲王の誕生日を0時ピッタリに「一番に」祝いたくて、酔って眠そうな玲王を必死に引き止めてるところ、めちゃくちゃ好きだわ。玲王が「覚えてたのか」って目を見開くシーンも、その後の照れ隠しの「俺のこと好きじゃん」も全部可愛すぎる。最後の「好きだよ」「当たり前じゃん」の流れ、グッときた。最高の誕生日エピソードだった!