テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「俺の…俺のプリンが…ないっ!」
半泣きでリビングに戻ってきた深澤のただならぬ様子に、スマホをいじっていたメンバーも、歯を磨いていたメンバーも、何事かと顔を上げる。
「え、プリン?ふっかが買ってたやつ?」
岩本が心配そうに尋ねる。
「そうだよ!ここに置いといたはずなのに…誰か、俺のプリン食べたろぉぉぉ!」
深澤の言葉に、リビングにいたメンバーは顔を見合わせる。この場にいるのは、深澤を除いて8人。つまり、犯人はこの中にいる…!
「え、俺じゃないよ」
真っ先に潔白を主張したのは、美容タイムの邪魔をされて少し不機な渡辺翔太。
「僕も違う。さっきまでラウールと部屋で勉強してたし」
と、冷静にアリバイを主張する阿部亮平。
「俺もちゃうで!ずっとめめとベランダで星見てた!」
向井康二が目黒蓮を巻き込んで潔白を証明する。
「俺は佐久間と風呂に入ってた」
岩本照が言うと、佐久間も「そうだよ!ひーくんの背中、流してたんだから!」と元気に証言。
残るは一人。全員の視線が、ソファで優雅に紅茶を飲んでいた男、宮舘涼太へと集まった。
「…涼太だな?」
深澤が、疑いの眼差しを向ける。すると、宮舘はカップをソーサーに静かに置くと、ふっと優雅に微笑んだ。
「残念けど俺も違う。だけど…犯人の見当はつけると思うよ」
そのミステリアスな一言に、全員が「え!?」と身を乗り出した。
コメント
2件
誰だー😱😱😱⁉️⁉️