ご飯をお腹いっぱいに食べたあと私は何もすることが無く街を見学でもしようかなと思い少し街をフラフラと歩いていると…
月華)…ま、迷子になっちゃった……
綺麗に迷子になりました…
だってここ広いもん…近くにマップとかないかな…
月華)これ…かな
見上げると…何も分からなかった…
月華)…私そういえば勉強?ってしたこと無かった…
しょぼんとしながら取り敢えず暇だし歩き回る事にした
月華)スンスン(ここは色んなお店があるんだな〜見ているだけですっごい面白いなぁ…)
見ているだけでも匂いだけでも音だけでも面白くて何もかも全て知らない私にとってはすべてが刺激的で見ていて全く飽きなかった
月華)!!(アレすっごい可愛い…でも私子供だし…まだなんにも買えないや…私が買える頃になったら無くなってるかな…)
色んなものがキラキラと輝いていて…全てが欲しく思えてしまった…毎日この光景を見ていたいと思ってしまった…
でも…私にそんな権利は無い…私はただこの街の…この国の偉い人に助けられただけであってなんでもないただの放置子…
月華)…ここに居たいなぁ…
そう呟くと「じゃあここに居るか?」とリムル様の声が聞こえ後ろを振り返るとリムル様が笑っていた
月華)ご、ごめんにゃしゃい…出歩いちゃって…
リムル)何謝ってんだよ笑ほらこっち来いお前のことで話し合うから
と言われリムル様の後ろをテチテチと着いていく
会議室
リムル)月華、こっちに来い
月華)は、はい…
リムル様に促されるまま私は椅子に座りなんか心做しか重々しい雰囲気の会議室で一番最初に口を開いたのはリムル様だった
リムル)俺と一緒に来ていた奴らならわかると思うが俺が出先の国で拾った子供だ、仮の名前だが名前は月華だ
シオン)…このような子供を連れてきて1体どうするおつもりですか
リムル)そう邪険にするなまだ子供だぞ?可哀想だろ、ゴブタから話は聞いたが…親は生まれてすぐ死に父方の叔父に引き取られそこで口には出せないほど酷いことをされて家を飛び出したらしい…そんなのを聞けば更にほっとけないだろ
シオン)…分かりました……
月華)(なんというか…凄い嫌そう…)い、嫌なら…その……私、帰ります…よ?
リムル)帰るって……どこに帰るつもりだ?
月華)それは…その…叔父の……家に…
リムル)帰っても酷いことをされるんだろ?ならここにいろ、シオンのことなら俺がちゃんと言っておく
月華)ですけど…
リムル)最低でも俺はお前のことを心配して言っているんだ
月華)でも…それじゃあ私…何にもできないです…せめて…役にだけは立ちたいです……
リムル)ならお前が元気に育つところを俺たちに見せて欲しい、ただそれだけでいい
月華)で、も……分かり、ました…
リムル)今日からよろしくな、月華
月華)…はい!よろしくお願いします!皆さん!
こうして私は一時的だがリムル様の国…テンペスト連邦国にお世話になる事になった
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