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side三葉
「三葉ちゃん,私今日バイトだからあと頼むね〜お疲れ様」「了解です,お疲れ様でした」放課後,部活終わり私はタオルの洗濯物を抱え,先に帰る櫻先輩を見送った。「やばい💦尾高先輩待ってる💦」「柚木,おつかれ」「すみません💦💦まだ仕事終わってなくて💦」「手伝うよ,カゴちょうだい」「これは私の仕事なんで,疲れてる先輩の手を煩わせるわけいかないです」尾高先輩の申し出を断る。「すぐ終わらせますから💦」カゴを抱えたまま急ぐとバランスを崩し,中身が床に散乱する。「大丈夫か?」尾高先輩は散乱したタオルを拾う。「ほんとにすみません💦(. . `)」「困ったときは人を頼れ」「は,はい」「全部一人でやろうとしなくていい,困ったときは部員でもいいし,櫻でもいい,もちろん俺でもいいから助けを呼ぶんだ,無茶はしないこと,俺と約束して」「分かりました」小指を絡ませ尾高先輩は約束だからなと言って私の頭を撫でた。「すぐ洗濯機にかけてきます💦」「ゆっくりでいいから走るな〜」私は急いで洗濯機を回してくると制服に着替え尾高先輩の元へ戻る。「お待たせしました」「おう,」尾高先輩はボールを片手に持っていた。「柚木さ,いま彼氏居るの?」「居ないです」「そっか,」尾高先輩は一呼吸置いてこう言った。「今からスリーポイントを3回打つから3本全部入ったら俺と付き合ってください!」「……( °꒫° )は,はい!」「見ててね」尾高先輩は嬉しそうにそう言う。
・1本目:◎
・2本目:◎
ついにラストの1本になる。私まで緊張してしまい生唾を飲む。 ボールがフワッと宙に浮いた瞬間,周りが全てスローモーションに見えた。「は,入った…」「っしゃあー!」尾高先輩はガッツポーズをする。「改めて,柚木のことが好きです,俺と付き合ってください!」「えっと,私」嬉しさのあまり涙が流れる。「泣くほど嫌だった?💦ごめん,柚木」「違…います,私も好きです!(,,> <,,)」「え!!!Σ(゚ロ゚!(゚ペ?)」尾高先輩は驚き目を見開いている。「ほんとに?」「はい,尾高先輩のことが好きす」「てことは,両想いだ」両想いという言葉に私の胸が高鳴る。「すげえ嬉しい😄」「私もとっても嬉しいです(*^^*)」そう言った私は優しく抱きしめられた。「尾高先輩いい匂いですね」「こらっ,嗅ぐな練習終わりだから汗臭いぞ」甘く叱られる。「名前さ,尾高先輩じゃなくて春臣って呼んで,俺も三葉って呼ぶから」「はい」「三葉」「なんですか?」「三葉」「なんですか?」「呼んでみただけ」春臣さんはイタズラに笑う。「三葉も呼んで俺のこと」「は,ハルオミサン(,,> <,,)」「聞こえないもう1回呼んで」「は,春臣さん///」「ん〜,聞こえないもう1回」「なっΣ(///□///)」「冗談〜冗談」「春臣さんはイジワルです(⑉・̆н・̆⑉)」「悪かったって,三葉が可愛いからついついイジワルしたくなるんだよ」私の膨れた頬を指で押す。その後,ゆっくりと顔が近づき「は,春臣さん?」「し〜,こういうときは唇しーってするの」小さい子供を諭すようにそう言って優しい唇が重なった。人生初のキスはなんだかよく分からないまま終わってしまった。