コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ぇ…ッあれ…ッごめ…ッポロッ」
「……ごめん、みこちゃん、こさめちゃん連れて行ける?」
「うん、いいよ、 」
「らんらん、ちょっとごめんね。」
そういってみことはこさめを連れて教室へ戻り、すちがらんを姫抱きして保健室方面へ行った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…ごめんすち、」
「大丈夫だよ。…俺なんか変なこと言った?」
“だってらんらん恋愛したことないでしょ?“
違うのにな…出来ないだけなんだよ。
そんなこと言ったらこの気持ちが本当かも分からないじゃん。
一緒に帰ってとか、彼女役とか。
そんなんで少し妬んだ自分がいた気持ちは嘘だったのかな?
まぁ私が泣いた理由はそれじゃないから。
「…すちは悪くないよ、大丈夫だよ。」
そう言うとすちは少し曇った表情をしたが、
すぐに微笑んで
「わかった。じゃあ少し休んどき…?」
そう言ってすちが私から離れていった、
教室に戻ろうとするすちを、私の個人的な感情だけで止めよう、なんて出来なかった。
声も詰まるような感覚で息が苦しかったんだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…ん…?」
いつの間にか寝てたらしく、昼休憩の時間だった。
「…ぉはよ」
挨拶をするなつがすぐ傍にいた。
誰もいないと思っていたからこそ、ビックリした。
「…ごめんね、驚かして。」
「なんかあの時と似てる。」
“あの時“は多分私がなつに話しかけた時だろう。
「体調とかはどう?」
優しい声でそう聞いてくれる。
「…もう大丈夫。」
そう言うと同時に私は泣いたことを言及されるのかなとか、泣いたところ見られたのかなとか、色んな感情が押し寄せてきた。だけど。
「みことさんが強く言ったらしくて、暫くはこさめさんは見張りが着くってさ、」
「だからあの人のことは気にしなくていいよ」
優しい声と落ち着いたトーンで一つ一つ説明してくれた。
「みんな心配してた、」
「…あたしとの関係ってそこまで深くないと思う…けど、」
「何かあったら頼ってね」
「あたしが、らんのこと守るから。」
それは遠回しの告白だろうか、なんて意地悪なこと聞いてもいいですか…?
いつもは嫌な“頼って“って言葉もなつなら嬉しかったんだ、だから…やっぱりこの気持ちに嘘は無かった、そう思えた。
でもやっぱり意地悪くらい許してね。
「…それは、遠回しの告白?」
そう聞くとなつが顔真っ赤にしちゃって、目逸らして何も答えなくなっちゃって。
なにそれ、何その反応。
ちょっと期待しちゃうじゃん…ッ。
「ん“…ッん…らんさ、そういうの冗談で言っちゃいけないよ…、」
「らんは性格がさ、いい人すぎるからそんなこと言ったらみんな本気にすr」
「こんな事言うのなっちゃんだけだよ。」
本当だよ。
私があなたを意識した理由知ってる?
「…それは遠回しの告白?」
顔真っ赤にしたなっちゃんがそう言う。
冗談にしたいのか、本当にしたいのか、分からないけど。
私は貴方を好いてからずっと貴方だけを見てた
だからね、あなたが以外有り得ないの
この感情を捨てることも出来ないから。
「…そうだね。」
私は告白だと言うことにした。
私が承諾した瞬間、なっちゃんが顔真っ赤にして沸騰するんじゃないかと思うくらい赤かったのに、
「なら…あたしもそれを受け入れるよ。」
「あたしもらんが好き。」