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「…は…ぁッ?」
「こさめちゃん落ち着いて。」
毎日受ける告白と付き纏うこさめに諦めてもらうために付き合ったことは公表した。
何故かその流れで私が泣いたのはすちの“恋愛したことない“という言葉に傷ついた。
そういうことになっているが…すちのせいではない。
「有り得ないんだけど、こさめ以外らんちゃんのこと幸せにできるはずないもん。」
諦めが悪いね。
「……こさめもさ、私じゃない人と一緒になれる方が幸せになれるよ。」
「どうせらんちゃんもこさめのことが嫌でその子のこと利用してこさが諦めるの待つだけでしょ!?」
利用…。
なつのことを利用しようなんて思ったことは無いけどな。
違う、なんて否定をしようとする前に、全員が驚いた顔や叫んでるやつなど居たけど、
私の脳には何も届かなかった。
「…は…ッえ?」
何が起きたかわかんなかった。
一瞬なっちゃんの顔がすぐ傍にあって…?
「…あたしは本気だよ?」
そのセリフで理解した。
「なんで今なの!?」
「ぇ?いや…あたしはずっと我慢してたし?」
理由にならない…
「私のファーストキス奪うくらいならもっと違うさ…ッ…」
「それはごめん。」
「…まぁいいや、なっちゃんなら何でもいい」
ニコニコと微笑むなっちゃんを愛らしく思う。
「…こさ達を空気にしないでくれる!?」
そんなつもりはなかったが…まぁいいや、
「…らんらん、本当にその…」
すちが何かを言いかけていたが、それが何か分かってしまったから、少しすちを睨みつけた。
「…ごめん。」
すちが謝るが、私の諸事情ではあるので、謝るのはやめて欲しい。
「…はぁ、すちちょっと。」
「うん…」
「なっちゃんちょっとまってて。」
「ぁ…うん、」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…わかってるから。」
「あんまり公にしないでね。」
「わかってるって、私がどう言う立場か、なんて。」
「最近は?」
「別になんともない。」
「…ただ、なっちゃんのことバレたら普通には終われないし、別れさせられるかな」
「…リスク背負って付き合う必要あった?」
「……いい。」
「どうせ私は18になれば選ばなきゃいけない。」
「それまでの時間楽しみたいだけ。」
「…わかった、」
「ただ、らんらんのことは表には出てないけど、知ってる人は知ってるんだから。」
「…うん、わかった。」
「…じゃ戻るね?」
すちに軽く会釈をした後、静かに誰にも聞こえない声で
「いいよね、すちは…」
なんて羨んでも仕方ないことを言う。