どうしよう、どう誤魔化そう、体には傷がありすぎるし、顔の怪我を手当てしてもらったのは1週間前、見えるところの傷は治りかけてるのに、体だけ治っていないなんて知られたら、どういう嘘を言えばいいか分からない
夏「兄ちゃんお風呂入ろー!」
日向「う、うん今いくから待ってー!」
「とりあえずいくかー、、、、」
夏には適当に嘘を言えばいい。今までずっと上手くやってきたんだから、きっと大丈夫
日向「先に入ってて」
夏 「分かったー!」
日向「夏ー、入るよー」
夏「、、、、」
「兄ちゃん、何か隠してるでしょ」
日向「え、何も隠してないよ?」
夏「嘘付きー‼︎」
「その体の傷見て、何も隠してないなんてありえないでしょ!」
「兄ちゃんいつも、お風呂入っているとき言ってるじゃん!“痛い”って」
「なんで嘘付くの、、、、」
その時、俺は分かった。俺に嘘ではなく本当のことを言ってくれたほうがいいのだと、少なくても夏は俺に嘘をつかれた方が嫌なのだと、苦しいのだと思った
日向「夏、ありがとう。お風呂上がったら本当のこと言う」
夏😊
笑った、夏が凄く笑っている。最近話しもまともにできていなかった、でもちゃんと笑ってくれた、それが嬉しくて仕方なかった
お風呂上がり
日向「お母さん、俺、前からいじめられてたんだ」
前からいじめられていたことを全て家族に話した。暴言を吐かれたこと、殴られたこと、蹴られたこと、踏んづけられたこと、でも、いじめられている原因は分からないこと、今までされてきたこと全てを話した
母「翔陽、辛かったね。話してくれてありがとう😊」
母も笑ってくれた、今までずっと耐えてきた涙が溢れ出した。とても温かい言葉と笑顔、俺にとって圧倒的に足りていなかったものだった
母「明日、学校の先生に相談しなさい。」
「誰にやられたのか、何をされたのか、翔陽の体の傷が証拠になってきっと学校側も動くはずよ!」
日向「うん、俺言ってみる!」
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ひ゛な゛た゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ。。゚(゚´Д`゚)゚。