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シルセベイチャイチャ編
校舎裏はすっかり薄暗くなって、外灯がひとつ、淡く灯っていた。
セベクはまだシルバーに身を預けたまま、
頭を撫でられている。
「……セベク」
低く呼ばれて、
小さく肩が揺れる。
シルバーは撫でていた手を止めて、
ほんの少しだけ身を屈めた。
唇が、
セベクの耳元すれすれまで近づく。
「……な、何を……」
囁く前に、
温い吐息が触れる。
「……好きだよ」
耳元で、静かに。
「君が思ってるより、ずっと」
「――――――ッ!!!!」
セベクの全身が、びくっと跳ねた。
「ま、待て……!
耳元は……反則だ……!!」
「本当のことだから」
今度は、声をさらに落として。
「独占していい。
甘えていい。
ここにいる僕は——」
一拍置いて。
「全部、セベクのだから」
セベクは完全に耐えきれなくなって、
シルバーの制服を強く掴む。
「……それ以上……
言うな……」
声が、震えている。
「……我は……
貴殿の言葉一つで……
簡単に……」
「知ってる」
優しく、でも逃がさない距離で。
「だから、耳元で言った」
沈黙。
セベクは額を押し付けたまま、小さく息を吐く。
「……責任を取れ……」
「うん」
迷いのない返事。
「放課後だけじゃ足りない?」
「……足りるわけがないだろう……」
囁き合う声と、近すぎる距離。
校舎裏で、二人だけの秘密は、
静かに深く絡まっていた。
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