やがて、仕事に行く時間となり…働いていれば、気分も落ち着くだろうと仕事に向かう
「おはようございます」
先に来ていたメンバーに挨拶をして席に着く
「喉乾いたな…」
まだ時間に余裕がある為、飲み物でも買って来ようと自販機に向かい…水を買って顔を上げると
「?」
人目につきにくい奥まった場所で、岩本と渡辺が何やら揉めているのが見えた…
「それはだから…違うんだって!」
「だったら何で、すぐに俺に連絡しない!」
「出来る訳無いだろ…」
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて…」
仲裁に入っているのか深澤も側にいて…
最近、この2人が良く渡辺の近くに来る様になったと…この間、ラウールと話をしたのを思い出した
仲良くなる事は良い事だが…そこに渡辺が絡んでくると、歓迎出来ない自分がいる
「………」
盗み聞きは良く無いと分かっているはずなのに、どうしてもその場所を動けない…
「だから……目黒の家に…」
渡辺が自分の名前を口にした様な気がして、目黒は3人の所に足を向けた
「翔太君?」
声を掛けると3人は驚いた様に目黒を見た
「翔太君…二日酔い、大丈夫?」
買ったばかりの冷たい水を差し出すと、渡辺はそれを受け取ってくれた
「あっ、そうだ!なぁ目黒!昨日、お前の家に泊まった時…俺達何もなかったよな…?」
助っ人が来たと喜んだ渡辺は、目黒を引き寄せ聞いて来た
「えっと…あの…何も………なかったです」
目黒の中では、この一晩で色々と心境の変化があった為…それが言葉に出てしまい、何やら歯切れの悪い状態に
💙「………😳」
💛「………💢」
💜「………💦」
3人の顔が三者三様に固まって…
「何だ?その含みのある言い方は…翔太!話があるからちょっと来い!」
一番最初に動き出したのは岩本で、目黒の腕を掴んでいる渡辺の手を外させて
代わりに自分が、渡辺の腕を掴む
「ちょっ…照!引っ張るなよ!」
やっと助かったと思っていた渡辺は、予想していなかった展開について行けない…
「はぁ…こりゃ、拗れるなぁ…」
深澤は、そんな2人を見送りながらため息を吐く
目黒は慌てて後を追おうとしたが…深澤にやんわりと制止され、止まる事しか出来なかった
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