こちらは『脅威は書記長の右腕になりたい』の続編となっております。
前作をご覧になっていない方は、そちらから読むのがお勧めです。
何でも許せる方のみお進みください。
ショッピside
「ゾムさんっ、何で………」
「あー、ごめんなぁ、」
憧れの人は、いつものように輝かしい笑顔を此方に向けた。
でも、その瞳に光はない。
「俺は……お前を信じてる」
それが、どんなに嬉しく、残酷な言葉だったか。
彼は知る良しもないだろう。
血濡れたナイフが、音もなく転がって、
発砲音が耳を劈くように音を上げた。
じわじわと彼のお気に入りの服は紅色に染まっていく。
心が崩れるように、涙も共に溢れ出して。
感情と共に、変な汗がとまることを知らなかった。
意識をなくすわけにはいかなくて、でも苦しくて。
もがくように朦朧とした視界で捉えたものは。
幻覚か、現実か。
それは、死に間際のショッピには理解できなかった。
ただ、どちらでもなく。彼が見たのは走馬灯だった。
『ショッピ君〜!』
無邪気な青年が、手を振っていた。
はは、なんて乾いた笑みをこぼして俯いた。
あの時はまだ知らない。
まさか、こんなことになるなんて…………。
「左腕、なりたかったのになぁ…………」
ショッピは朦朧とした意識の中、静かにつぶやくのだった。
続編、どうぞ最後まで付き合っていただけると幸いです。
回覧ありがとうございました。
next♡ 1000
コメント
9件
も、もしや暗い系の お話ですか!?!?(゜ロ゜) プロローグですでに神作の 予感がするってやっぱり るかさんは神様だったん ですね...!!✨✨(* >ω<)
コメント失礼します どの作品も大好きで楽しみに見てます 体調に気をつけて頑張ってください 応援してます 続きを楽しみに待っています