コメント
1件
拝啓ドッペルゲンガー 君は((殴
国民の皆さん、お元気ですか?私の気分は最悪です。
ーー何故かって?それはこれを見ればすぐわかりますよ。
「はぁーー。朝っぱらから死神さんの顔見るとか最悪やわ。あーーあ」
「なあ?自分が悪いことしたって自覚ある?あるなら今すぐ謝ってや」
「はよ」
「はよ!!」
怒っている。謝りたくはない。私は何もしていないし、怒られる心当たりも無いからだ。そして「死神」という名前も聞き覚えはない。
「ええ?悪いことしたって自覚ないん?」
何故笑っているのか。全く分からない。
「じゃあお仕置きやなあ?」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
「あ”っ!!」
何で私がこんな目に合わなければいけないのだろう。しかも朝から。
「あーーすっきりした。じゃあな死神さん」
おいおい。これは骨1、2本イってるぞ。放っておくなよ。全く…無能はダメだな。とりあえず医務室に行くとしよう。
「失礼します」
「何か用?」
そこには幹部のロボロがいた。そうか。忘れていたが、彼は軍医なのだ。
「暴力、受けました。体中が痛いので診て下さい」
「わかった。はよ見して」
・
・
・
「骨3本イかれてた。何したん」
「いきなり暴力を受けました」
「あっそ」
「ところで、「死神」って誰ですか」
「さあね。俺にはわからんよ。ゾムにでも聞いてみたら」
「ありがとうございます」
立ち上がれない。体中が痛い。
「はあ…暫くはここで休め。そんな体じゃ書類以外何も出来ないやろ」
「分かりました。ありがとうございます」
・
・
・
コンコン
「はあい。どちら様で?」
ロボロが出てくれた。一般兵だろうか。
「なあロボロ」
「ゾムやん。どないしたん?」
「死神、どこ」
死神…朝の会話から、私の事をいっているのだろう。
「…はあ?…死神って誰の事や」
「朝、なぐられてた奴」
私の事だ。また殴るのだろうか。ここの幹部は容赦ないな。
「ああ、ここで休んどる。何の用や?」
「休んでる…じゃあええわ」
「ふーん。気ぃつけな」
一体何に気を付けるんだ?観光客でも混じっているのだろうか。それなら私にも教えてほしいものだがな。
「あの」
「「死神」って何ですか?」
私は一体何を聞いているんだ。さっき自分の中で私の事だという答えに辿り着いたというのに。
「おまえ」
「せんそうでなかま、ころしたやん。いっぱい」
戦争…殺した…誰を殺したというのだ。
「失礼ですが、私にはそのような覚えが無いです」
「この、薄情者が。ほんまに覚えとらんのか?」
「はい。それは何時の戦争ですか?」
「3か月前にしゅうせんした、X国とのせんそう」
3か月前?私が此処に来たのは終戦後だったはずだが。
「私は何時この軍に入りましたか?」
「は?5年前からずっとおるやろ」
「おいゾム、その辺にしとき」
「だって!」
「ゾム!!」
「此奴は…っ」
私がどうかしたのだろうか。
「私がどうかしましたか?」
「いや、何もあらへんで。ゾム、お前もそろそろ帰って書類やらんとやばいんちゃうか?」
「あ。忘れとったわ」
「書記長に怒られても知らんぞー」
私は何かを忘れている気がする。
ー埃を被っていた文献ー
よく「真実はいつも一つ!」なんてことを聞く。
だがそれは本当なのか。
真実が2つ以上存在する場合もあるのではないだろうか。
あとがき
どうもこんにちは君の分s((((主です。
「歪んだ世界の戻し方」
いかがでしたでしょうか。
ちなみに私がTELLERで投稿している**小説のネタ**はフリー素材ですので、そこから派生させてもパクってもかまいません。
少しでも創作活動の力になれたらうれしいです。
この後、作品の解説を投稿しようと思っていますので、そちらの方もよろしくお願いいたします。
ちなみにこの作品は**連載**ですので、次の話も楽しみにしていてくださいませ。
作者 そこら辺の一般人