テラーノベル
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銀色に輝く泉を前に、俺の足は震えていた。
生存確率五十パーセント。失敗すれば、俺の手首に嵌められたこの「血の枷」を通じて、俺もmfくんと一緒に死ぬ。この枷は、彼の血が俺の体の中を流れている証であり、二人の命を一つに繋ぐ残酷な絆だ。
「……怖いよ。でも、行こう」
俺は震える指先で、mfくんの手を強く握りしめた。mfくんが泉の水を掬い、覚悟を決めたように口元へ運ぼうとした――その時だった。
「動くな。その貴重な血を、そんなところで無駄にされては困る」
冷徹な声と共に、数人の影が神殿の闇から現れた。彼らは、吸血鬼であるmfくんの血を狙う組織の人間だった。
かつてmfくんが自分の血を分け与えて、俺の不治の病を消し去ったように、彼の血はあらゆる病を癒やし、どんな傷も治す「万能薬」として裏の世界で高値で取引されていたんだ。
「……何の用だ。僕たちは今、大事な儀式の最中なんだが」
mfくんが俺を背後に隠し、鋭い視線で敵を威嚇する。けれど、奴らは容赦なかった。
「貴様の血は、もはや貴様一人のものではない。あらゆる病を統べる究極の薬だ。そんな体を作り変えさせるわけにはいかない」
一瞬の隙だった。
敵の一人が放った特殊な閃光弾が炸裂し、俺の視界が真っ白に染まる。
「がはっ……!」
背後から鈍い衝撃を受け、俺は膝をついた。意識が急速に遠のいていく。
視界が霞む中、mfくんが必死に俺を助けようと手を伸ばすのが見えた。手首の枷が、持ち主の危機を知らせるように熱く、激しく脈打っている。
「dn……! 逃げろ……っ!」
「……mf、くん……っ」
俺の意識はそこで途切れ、その場に崩れ落ちた。
「この個体はもう用済みだ。吸血鬼を連れて行け」
組織の連中は、気を失った俺を冷たい石畳の上に無造作に放り投げ、銀の鎖でがんじがらめにしたmfくんを闇の奥へと連れ去っていった。
静まり返った神殿に残されたのは、倒れたままの俺と、主を失って鈍く光る手首の枷、そして誰も飲む者のいなくなった銀色の泉だけだった。
NEXT1000
とりあえず書き溜めていた分を放出しときます!!(
コメ返遅れるかもです…本格的に勉強入っててですね…リアルが多忙でして‥(
ここ数日のスクリーンタイムが0なくらいに‥( 志望していた学校よりもう一つ上に行けそうでして…(そっちも出願済み)そっちだと将来有利でして(
ほんとに頑張りたいので更新遅くなるの許してくだされ…
コメント
10件
あぁぁやっぱりmfくん狙われてたんですね、そうですよね…連れて行かれちゃった… あんなに、お互いに離れるのを恐れてたのに…大丈夫かな、心も体も、耐えられるのでしょうか💦 そしてやっぱり表現が素敵すぎます‼︎あとシンプルに、お話の流れがとっても大好きです‼︎
受験頑張ってください!!! mfdnが離ればなれに……! 儀式の最中に余計な邪魔が、 離ればなれになっちゃうなんて湖に置いていかれたdnちゃんはとても悲しいだろうな、自分まで悲しくなってきました😢 離ればなれの時に枷の輝きが色褪せていく表現が神過ぎます!
ええええまさかのお受験ですか?!?! まじのがちで本当に頑張ってください…‼️😭😭 mfdnどうなっちゃうんですか〜😭😭!! 邪魔が入っちゃいましたか… 考えただけで悲しくなっちゃいます😭 手首の枷が痛むとか、輝きを失うとか本当に好きすぎて…🫠