テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
〜番外編〜
『ブラインド・スポットゼロ』
______________
いつものカフェ。
それは、休日の昼のことだった。
客は、カウンターの2人だけ。
🖤「お待たせいたしました。アイスティーです」
🧡「ありがとうございます」
午前に宮舘との時間を堪能した向井と。
🖤「ホットココアです」
💛「ありがとうございます…」
深澤のシフト時間外に休息する岩本だ。
それでも、愛する人のことは忘れない。
岩本は、深澤が手渡してくれたレシートを何度も撫でる。
そして向井は、つい先ほど撮った写真を何度も確認する。
その様子をじっと見つめていた目黒は、不適な笑みを浮かべて、2人に話しかける。
🖤「お客さんたち、好きな人がいるんでしょ」
🧡「え…なんで、それを…」
🖤「その目を見ればわかるよ。俺も同じだから」
💛「あなたも…?」
🖤「うん。心から愛する人がいる」
🖤「そして…」
🖤「自分だけのものにしたい」
💛🧡「っ…!」
🖤「よかったら、話聞かせてくれない?」
これが、目黒、岩本、向井の出会いだった。
赤の他人だった3人。
しかし共通しているのは、「手に入れたい、狂おしいほど愛しい存在」がいること。
まずはじめに口を開いたのは、岩本だった。
💛「……深澤辰哉。ふっかっていう、コンビニバイト」
💛「俺がいないと、いつか誰かに壊されそう」
🖤「岩本くんはコンビニの常連なの?」
💛「あぁ。毎日深夜2時にコンビニで買い物をしてる」
💛「向かいの駐車場に止めてる車から監視してるんだけどね」
🖤「大好きなんだね、ふっかさんのこと」
続いて、向井も口を開いた。
🧡 「宮舘涼太。舘さんっていう綺麗な人がおんねん。美術館の学芸員で、俺はそこの写真を撮ってるんよ」
🧡「俺、あの人のぐしゃぐしゃの顔を、このカメラで収めたいわ」
カメラを見せながら、目を充血させて言う向井。
🖤「舘さんの写真、見せてくれる?」
向井は、つい数時間前に撮った宮舘の、気品溢れるたたずまいを見せた。
💛「写真撮るのうまいな」
🖤「康二、独占欲強いんだね」
🧡「…めめは?」
🖤「渡辺翔太。俺の翔太さんも、外の世界に怯えてる」
🖤「仕事で悩んでてつらそうだし、毎日の生活が苦しそうで」
🖤「みんな、いっそ閉じ込められたら幸せなのにね」
と微笑む目黒。
💛「――じゃあ、協力しようか。お互いの獲物を、確実に仕留めるために」
🧡「どういうことや?」
💛「”監禁”してみないか?」
”監禁”
その言葉の響きに、3人の心は震えた。
こうして、3人の狂った男たちの同盟が結ばれた。
岩本は、夜道を歩く渡辺を怖がらせるため、後をつけた。
向井は、目黒の地下室に極上の監禁部屋を作った。
深澤と宮舘が、渡辺を助けるために目黒の隠れ家に踏み込んだあの夜。
それは偶然ではなく、岩本と向井が、彼らを「自らの檻」へと誘い込むために仕掛けた、完璧な罠だったのだ。
______________________
〜番外編〜
『ブラインド・スポットゼロ』完
おその★
3,183
mako
3,676
コメント
11件
ほんとに好きなんだが!?!?!?!?!?ペアも好きなカプだし😭もうこういうのがいっちゃん好きなんよ!!💗
ほんまに奇跡の出会いやぁ…
この3人の関係性も不気味で好きです > ·̫ <