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「どうしよう……」
「まずは私が見えない人がいないかを確認しますか?」
「この人数を?」
ドワーフさんたちは動き回るし、じろじろ見るのも失礼かな……。
でも、はやく見つけないと。
「うん、だから馬鹿にされるんだよ」
シルフィがふわりと姿を見せた。
「おいら達に頼めばすぐにわかるのに。自分だけでなんとかしようとしすぎじゃないか?」
そうなのかな――。でも、前に呼んだ時誰も答えてくれなかったのは?
「うん、別に頼まれ事をしてた時かな?」
頼まれ事? 皆で何処かに行ってたのかな?
「リサ様?」
「ルードさん、今からシルフィに頼んでみようかと」
「それでわかるのですか?」
あ、いたずら好きの彼に任せて本当に大丈夫なのかな。
でも、やらないとわからないよね。
「シルフィ、わかる?」
「あぁ、いるね。でも、ここじゃないよ。上だ」
「え?」
「ちょうど、この上にいるよ。おいらから逃げてるのかな?」
「どうですか?」
ルードが、確かめてくる。けれど、この状況ってもしかして、会うことは不可能?!
「場所はわかるみたいなんですが、困ったことになりました」
ーーー
「そんなん決まってるやん。わざわざ嫌いなヤツの前にでたいアホはおらんやろ。うちだって無理やり、ままんに!」
「だよな、おいらがここにいたら、うーん」
「アタシは別にかまわないけどー」
「「僕達も別に、ねー」」
精霊大会議がはじまった。ウォータはアリスにくっついているのかな?
「アイツにお願いしとけばいいんじゃないの?」
「うーん、でもなー」
「「アイツかぁー」」
「面倒ってリサはおもってるんちゃうん?」
えっと、何のお話しでしょうか。
「名前、何だっけ。あー、スペード?」
あ、面倒なやつですね。
私達は、アリス達と合流するために上へと戻った。
ーーー
「やー、お帰りっすー」
ヒラヒラと手を振る、スペードの横に中性的な美人さんが立っている。もしかして、もしかして?
「彼女が土の精霊っすよ。ちょうど通りかかったからナンパしといたっすよ」
「スペード、あなたやっぱり見えるんですか?!」
ん? という顔をしているが、さっきの言葉! 流石に私でもわかりますよ!
「あの、スペード様がどうされたのですか――?」
状況が飲み込めないルードには、スペードの横の人物が見えていないのだろう。
「二番目の子を借りてもいいということなんすけど、条件がついてますっすよ」
「条件?」
「アンダーソイルの王が困っている。狐の獣人から盗られた物を取り戻してくれということっす」
こくりと頷く、土の精霊さん。
あれ、そういえばアリスの姿はどこに?
「あぁ、アリスト君は別行動してたんで、今は――、獣人の街にいるっすね」
もう、心を読まれてるのがわかってしまっているので、精霊達のように頭でする会話に慣れてきた私がいる……。
アリスは何故、またその場所に行ったんだろう。
「私達も行きましょう。狐の獣人さんに会わないとですね」
「はい」
「じゃあ、またあとでよろしくっす」
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土の精霊に手を振るスペード。
もう、彼についてはあまり深く考えない方がいいのかな。
「リサが知りたいなら、僕のこといくらでも――」
「あとで皆の前で喋って下さいね!」
帽子を押さえながらカラカラと彼は笑っていた。
コメント
1件
シルフィやスペードの軽妙なやりとりに思わず笑ってしまいました。特に「名前、何だっけ。あー、スペード?」のノリが精霊たちらしくて好きです。精霊会議のカオス感、そしてリサが徐々に頭の中でのやりとりに慣れていく成長も感じられて、読んでいて楽しかったです。土の精霊を巡る条件、今後のアリスの動きも気になりますね。