テラーノベル
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・CP 桃翠
・桃くん幽霊( 地縛霊 )
・学園 × ファンタジー
・キャラ崩壊あるかも
⇒地雷さん、純粋さんは回れ右!
読みたい人だけお進み下さい^ ^
「 」セリフ ( )心情
桃 side___。
どうも、どうも。
六奏学園の元2年生、現在地縛霊のらんです。
朝も昼も夜もいつでも、ここに留まってます。
ここで一つ。
学校の屋上といえば……?青春の一つですよね!!!ほんまに!!!
リア充がうじゃうじゃ来るわ、ラブラブいちゃいちゃうふふ するわ、俺は何を見せられているんだか。
そんな地獄の場所が俺のテリトリー。
これが神様の悪戯ってやつ?………いや、神様そんな暇じゃねぇか。
ガチャ
噂をすれば誰か来た。
頼む。一人ぼっちのドチャクソ陰キャであってくれ。じゃねぇと、そろそろストレスで死ぬ。
あ、もう死んでたわ……
そんなこんな願ってたら、いつの間にかそいつはフェンス際に立っていた。
何かと思えば、手と足をかけて登り始める。
その先には、何もない。
桃「 はっ……? 」
柄にもなく思わず声が漏れていた。 何する気なんだ。
そいつがフェンスの外に足を出しかけた時には、もう動いていた。
生きてる人間に触れる事なんて出来ないのにな。
桃「 ねぇ、君。 」
?「 ……? 」
桃「 何してるの。 」
翠「 ……、別に。 」
桃「 …降りてきてよ。 」
そう言っても、動かないスイカ頭に苛立ちが募る。しかし、平静は装う。
桃「 君、死にたいんだ……? 」
翠「 っ! 」
桃「 なぁ〜んだ、図星か。 」
「 なら止めない。 」
翠「 え? 」
そいつは、俺の言葉に間抜けな顔浮かべてる。鳩が豆鉄砲を食ったような、そんな顔。
これまた動かなくなったそいつに言ってやる。
桃「 ほら、どーぞ。止めて悪かったね。 」
翠「 ……、、 」
桃「 ……。 」
数秒見つめ合う時間が生まれた。下のグラウンドから野球部の掛け声が沈黙を埋めている。
落ちるなら落ちろ。戻るなら戻れ。どうせ、死んだ俺には何も変えられない。無責任と言われようが関係ない。
翠「 君、幽霊? 」
桃「 ふふっ笑 」
「 俺は、この学校の七不思議が七番目。“屋上の飛び降りさん”。 」
翠「 七不思議って……本当に? 」
桃「 もちろんっ! 」
明らかに困惑の表情を浮かべている。
無理もないだろう。だが、何より、透けている俺の体を見れば、事実は火を見るより明らかだと分かるはずだ。
桃「 俺、ね…… 」
「 今、君が居る所から飛び降りて死んだんだ。 高さが中途半端だからね。落ちたら地面に打ち付けられて結構痛かったなぁ……笑 」
翠「 …… 」
桃「 ほら、降りてきな。 」
仕方なく優しく言ってやれば屋上に戻って来た。これくらいで意思が変わるなら、やっぱり落ちなくて良かったね。
桃「 偉い ゞ 。ありがとうね、笑 」
その日、そいつはバツが悪そうに屋上をあとにした。あれから数日が経つまで顔を見る事はなかった。
翠 side___。
俺が屋上から飛び降りようとした日。学校の七不思議と言う幽霊に止められた。
あの日から、屋上には行けていない。生かしてくれたお礼すらできていない。
なんとなく気まずさはあったが、ふと思い立って再び足を運ぶことにした。
今度は、誰かに会いたくて、屋上へ続く階段を登る。一段一段ゆっくりと。
桃「 あ! 前のスイカ頭くんだ。 」
扉を開けて、開口1番にそう言われる。もちろん、予想しているはずもなく、吹き出した。
翠「 なにそれ……笑 」
桃「 だって、緑髪に黒メッシュでしょ? 」
「 正真正銘の喋るスイカだ、笑 」
翠「 う……否定はできない。 」
桃「 やりぃ 笑 」
その幽霊は、“らん”という名前らしい。
昔ここの生徒だったらしく、今は日々ここでぼーっとしていると話した。
翠「 そういえば……あの時、止めてくれて、ありがとう。 」
桃「 いえいえ。声かけただけだよ、普通に。 」
翠「 俺……あの後、やっぱり死ななくて良かったって…思えた事があった。 」
父が病気で入院しており、母は一人で働いていた。だんだんと家庭環境も悪化していた時に、父の病気が治った。
そのおかげで、母も精神的に安定しているし、もう少しすればまたゆとりができるだろう。
桃「 そりゃ良かった。万々歳じゃん! 」
自分事のように喜ぶらんらんを見ると、少しだけど「生きてて良いんだな」と思えた。
桃「 あ!そういえば。 」
「 俺さ、困ってることがあって。 」
翠「 困ってること……? 」
桃「 そう。ちょっと手伝ってくれない? 」
何をするのかは分からない。しかし、助けてもらった恩もあって、軽く了承した。
桃「 ありがとうね。 」
「 じゃ、こっち来て〜笑 」
フェンス際に立つらんらんが手招きをする。
一歩、一歩と近づく度に、 数日前のことが思い出される。
そんな中で、らんらんが俺の手を取った。導くように立ち位置を反対にさせられる。俺はフェンスと向き合うように立たされる。
翠「 らんらん……? 」
桃「 すち、ありがとう。 」
俺の声に聞く耳はなかったらしい。
すると、すっと体が冷える感覚がきて、体が硬直する。
と同時に、下校時刻を知らせる「七つの子」が流れ始めた。
翠「 ……っ!?( 震 」
桃「 〜〜♪ 」
翠「 ら、……ん、らっ、、、! 」
桃「 喋れないね〜笑 」
意思と反して俺の体がフェンスをよじ登る。
自分の体なのに、止められない、抗えない。
登り切ってフェンスのフチに足がかかる。
勢いよくけった。
翠「 」
桃「 」
やっと見えたらんらんの顔は逆光で見えない。
けど、目 元 が 一 部 光 っ t
***
こんにちは。
六奏学園の元2年生、現在地縛霊のすちです。
朝も昼も夜もいつでも、ここに留まってます。
死んだ理由は、
翠「 ……なんだっけ、 」
fin 2026.8.1
コメント
1件
うわ、これ…めっちゃ鳥肌立ちました。最初の軽快な語り口で「やっぱり死ななくて良かった」って温かい展開かと思いきや、最後の「すち、ありがとう」からの反転の仕方が鮮やかすぎる。桃くんが「止めない」って言ったのは、自分の代わりに落ちてもらうためだったんですね…。軽さと不気味さのバランスが絶妙で、七不思議の怪談としての完成度が高い。続きが気になりすぎます。
天然水love
11
65
#おちゃのへや