狩り手

教皇はその名に相応しく、圧倒的な権威と強力な異能を持つ存在であり、その異能は彼の戦闘力を一層強化する。彼が持つ異能は2つ、それぞれが非常に独特であり、使い方次第では他者を圧倒する力を発揮する。

---

1. アービター（裁定者）

能力: アービターは、教皇が持つ裁きの力を具現化した異能。彼はこの力を用いて、自分の前にいる対象を一瞬で「裁く」ことができる。裁かれた者は、いかなる戦闘においても、自らの精神と肉体が完全に支配され、逆らうことができなくなる。この能力は、相手が持つあらゆる能力に対して無効化作用を持ち、理論的には、戦闘の初手で完全に相手を無力化することが可能である。

使用条件: 相手が「裁くに値する」と教皇が判断した場合に発動可能。実際には、教皇の目の前でのみ発動し、その対象が精神的に動揺していない限り、その効果を全うすることが難しい。

2. 転移（トランスファー）

能力: 転移は、教皇が自分と相手の魂を交換することを可能にする異能。これにより、彼は瞬時に他者の体に入り込むことができ、その体を完全に支配することができる。この能力は非常に強力で、相手の肉体を奪い取った後にその肉体の能力や知識を活用することができる。しかし、魂の交換には重大なリスクも伴う。交換された魂が異常な感情を抱くと、体が制御不能になったり、異能を発動させることができなくなることがある。

使用条件: 相手と一定の接触が必要であり、相手の魂が教皇の力に反応する状態にあるときにのみ効果を発揮する。交換が成功した場合、その対象は教皇にとって非常に有利な状態となるが、完全に他者の体を操るには、その人物の心をある程度理解し、調整する必要がある。

教皇の戦術

教皇はこれら2つの異能を巧妙に組み合わせて使用し、戦闘を圧倒的に有利に進めることができる。まず、アービターで相手の精神を支配し、動きを封じ込め、その後転移を駆使して、戦闘の場で自らを不死身のような存在に変え、相手の力を奪う。さらに、これらの能力は互いに補完関係にあり、相手が逃げようとしても、転移によって瞬時にその身を乗っ取ることができる。

教皇が戦闘に登場することは、まさに死を意味する。彼がその力を行使するたびに、戦場は恐怖と混乱に包まれる。相手は物理的な戦闘力を超えた次元で勝負を挑むことになるため、教皇に逆らうことはほぼ不可能となる。

そのため、教皇は「裁き」と「転移」を使いこなし、神のような存在として君臨することになる。彼の力を前にした者は、戦意を失い、恐怖に支配されるだろう。教皇の異能は、他者にとってはまさに“運命を決定する者”であり、その登場とともに物語は大きく動き出す。